野尻湖はかれこれ4年ぶりになる。以前は冬、大寒の頃ワカサギを狙って訪れたことがあった。当時は魚釣りに凝っていて色々な釣りに挑戦した。ワカサギ釣りはこぢんまりした魚信(アタリ)のない地味な釣りにみえるけれども、なかなかどうして他にはない妙味がある。ここ野尻湖は不凍湖なので、屋形船で湖面に繰り出し、畳敷きでストーブが焚かれた暖かな船内で釣り糸を垂らす。馴染みのない方にはちょっと想像し難いと思うが、時期と場所を考えると、とてつもなく快適な環境で釣りを楽しむことができるのだ。船内のガラス窓を通じ、朝陽が湖面を照らす様子だとか、穏やかだった外が突然暗くなり吹雪になったかと思えば、突如雪の舞う宙空にスッと陽光が差し込んでキラキラと反射する、さながらダイヤモンドダストが広がったような素晴らしい光景を目の当たりにしながら、ぼくらはいそいそと三桁を目標にひたすらターゲットを針にかける作業に没頭する。ぼくにとっての野尻湖とはそういう場所だった。
釣りの話はさて置き。
野尻湖周回コースは1周15.3km。1km毎に距離表示やら注意看板などが立っていてジョガー、サイクリストに配慮が施されている。ぼくらは遊覧船乗り場からスタートして国際村へと向かう。この日の天候は小雨模様。けれど、茂る木立のお陰で雨はあまり気にならない。木の葉に落ちる雨音が静謐を演出している。道端には秋らしくドングリやら栗がたくさん転がっていた。きっと動物達も多く生息いているものと思われる。

1周を終えしばし休憩。膝の痛みを堪えて走っていたH間さんは2周目をレンタサイクルで伴走することに。マネージャーさながら声援を後方から送ることに。
2周目。前半5kmぐらいは1周目と変わらないペースだったけれど、コース形状や骨っ子さんの天敵(笑)の所在も概ね掴めたのでややペースアップ。6分前半で進む。菅川集落で用を足し、難所の登坂に備える。再び走り出すと、走力のあるヒグマサさん、F井さんは何事もないようにスイスイと坂を登って行く。ぼくは二人の背中を見ながら追いかける。頂上に到達したところで、ペースダウンした二人になんとか追いつく。それからはゆっくりと坂を降りゴールを目指した。残り2kmぐらいのところでヒグマサさんが加速。流石の脚力だ。F井さんも?と思いきや、ニコニコしながらぼくと伴走しゴール地点に辿り着いた。
2周目はあれよあれよという間に終えた感があり、随分と楽に走れた。実は、ぼくにとっては久々の30km走だった。新潟シティ前の必須課目をようやく一つクリアして良い気分になった。
午前中に走り終え以降は完全に観光モード。ブルーベーリーのソフトクリームを皮切りに、昼食やら、お買い物やら、温泉やら、マッサージやら・・・これらのオプションを存分に楽しみました。
終始、運転とナビをしてくれたH間さん、骨っ子さんには感謝です。
野尻湖、また行きたいですねぇ。
9/18まで…スイム0km、バイク15km、ラン154km