2014年10月31日金曜日

妖怪おみくじ神社のこと




 妖怪ウオッチの「おみくじ神社」がアツイ。
 いい大人が子供の楽しみを横取りしてっ!と言われれば、「ハイ。おっしゃるとおりで…」とうな垂れるしかないのだけれど、この「おみくじ神社」なる妖怪メダルを使って遊ぶゲーム機が著しくぼくの嗜好性にフックした。
 はじめのうちはコソコソと肩をすぼめて「おみくじ神社」に並んだのだけれど、今や我が物顔で順番待ちをしている。

 購入した妖怪メダルの二次元バーコードを読み取って、ゲーム機の妖怪と自分の手持ちの妖怪で対戦バトルをする。見事バトルに勝利するとおみくじを模した抽選となり「大吉」が出ると一回ガチャが出来る。
 このガチャから出てくるのは「大吉妖怪メダル」で妖怪ウオッチに挿入すると「オメデトウゴザイマス、オメデトウゴザイマス…」と◯之助◯太郎師匠ばりの、なんとも目出度いセリフを連呼し、またこのメダルを「おみくじ神社」で手持ちの妖怪として使えば、それはもう強いのなんの!

 そして何より、この「大吉」が出ないんだなぁ。ナカナカ出ない。ホント出ない。
 だから当たるとスゴく嬉しい。一緒に並んでいる方が出すだけでも、正直チョット悔しいけれーど「オー!!パチパチパチ(拍手)」となる。
 中学生ぐらいの子に「良かったですね!」と言われ、ぼくはつかさず「ハイ、ありがとうございますっ」なんて敬語で返したりもする。それから並んでいる間暇を持て余すので、誰彼となくメダルの強さの話とか、欲しいメダルを交換したり…。
 Simple is best.とはよく言ったもの。欲求を満たすために辿り着くプロセスが見事なバランスだ。
 なんたって妖怪メダルを持っていればタダで遊べるのだから、ここが一番スゴイところだと思う。
 クロスメディアプロジェクトの一端にぼくは完全に釣り上げられてた。

 古来から存在する日本固有の妖怪やモノをオヤジジョークともとれるネーミング して、昨今の「ゆるキャラ」に見られる肩肘張らずに受け入れることができる弛緩性キャラに変容させる手法と、圧倒的支持を背景に品薄状態が継続するという希少性にぼくは価値を見出し惹かれている。

 好きな妖怪で対戦するも良し、オカルトちっくに妖怪メダルの組み合わせで攻略法を考えたりと「おみくじ神社」は大人も童心に帰れる遊び場かもしれない。
 お願いだからオッチャンもここに混ぜといてね。ちゃんとマナーは守るから(笑)。
 ゲラゲラポー♪

2014年10月30日木曜日

柏崎の総括。次走への意気込み。

 柏崎を走り終え、以降3日間は積極的休養日とした。冷え込んだ日があり、厚着をして仕事に出かけたけれど、それから少し喉がイガイガする。フルマラソン後の2週間は体調を崩しやすいと言われているので充分に気をつけていたつもりなのだけれど、なかなかどうして…。
 ぼくが感じているよりも身体へのダメージは深刻なのかもしれない。ケアレスミスでなければ。
 
柏崎の総括
 1.レース計画
 37kmまでは概ね計画通りに運ぶことができた。シティと同じ37km以降が改善点。

 2.環境適応
 すべてのエイドで水を一口飲んだ。それから12,23,32km付近でジェルなどを補食。
 30km以降(午前11時半過ぎ)気温が上昇。39kmの私設エイドが無かったらもっとタイムは遅れただろう。走り終えた後は吐き気を催す。この時期はどうであれ暑さ対策が必要。

 3.体調管理、準備
 左足の小指に魚の目ができて前日に処置。痛みは軽減。忘れ物ナシ。

 4.特記事項
 起伏のあるコースの走破タイムの予測。


 少なくとも37kmまではほぼ計画通りで、問題はそれ以降。
 ゴールまで5分半から6分ペース。脚が重くなり動きが止まりそうになった。あるいは歩きたくなった。あの、やや朦朧とした感覚で100mにつき3,4秒ペースが遅くなることを認識する。
 
 所謂「35kmの壁」というのはオーバーペースをはじめ、グリコーゲンの枯渇、脱水、それからミネラル不足、低ナトリウム血症が主な原因と云われているが、ぼくが心当たりがあるのは脱水とミネラル不足だと思う。
 もう少し多め(あるいは細目な)の給水(スポーツドリンクも含めバランスよく)を心がければ、もっとやれたかもしれない。前走シティの総括でも補給の改善を挙げており、ジェルは10km目安で補給したのだけれど給水の配慮が足りなかった。
 ちなみに。今回の柏崎フル完走率は79%と前年と比較すると9ポイントも下回っている。気温が上がったことが原因か。タフなコースに気温の上昇はランナーに追い打ちを掛けたようだ。

  次走は11/9五泉紅葉マラソン10km走。今日からスピード走を開始するつもり。4分20秒が基準ペース。時々意識して走ったけれどぼくにはかなり荷が重いペースであることに違いない。
 年に一度の10km走を楽しむことにする。

 10/29までの走行距離・・・301km
 

2014年10月27日月曜日

柏崎マラソン2014

  10/26(日)は柏崎マラソン。
 雲ひとつない真っ青な空。会場の柏崎陸上競技場へ到着する。初めて訪れる場所だ。

(柏崎陸上競技場)

(手前がゴール、フィニッシュライン)

 マラソン大会の良し悪しは、大方天候で決まってしまうんじゃないか?と思っているぼくとしては、この段階でエントリーして良かったぁ!とマラソンの神様に感謝した。
 この秋のマラソン大会はすべて天候に恵まれている。ありがたいことだ。

 フルのスタートはAM9時。15分くらい前からスタート地点にランナーが集合し始める。
 走破タイム毎にプラカードが掲げられ、ぼくは3時間〜3時間半と書いてあるところに並ぶ。スタートポジションの位置は悪くない。グロスタイムのみの計測なのでロスは少なく済みそうだった。

 号砲、スタート。
 トラックを半周して公道へ出る。すぐに縦長の展開になった。前を行くランナーの群れを捌くストレスはほとんどない。むしろ次々と追い越された。
 それでも最初の1kmは4分40台。入りとしては速い。
 周囲に惑わされないようにペースを落とそうとする。2kmで4分50秒台。無理に落とさない方が良いか、それともこのまま行こうか迷いながら3kmを通過。
 汗が滴る。やっぱりイカン!と思い切って5分台にペースを落とし息を入れる。ガマンガマン。始まったばかりだ。
最初の5kmは24分23秒。

 ぼくらは国道352号線を通り柏崎市街地を抜け、真っ直ぐ柏崎刈羽原子力発電方面へ向かう。
 陽光が背後から射し、路面に映し出される自分の影を見ながら走る。等身大の影との伴走だ。
 9km過ぎ。コースは緩やかな上り坂になる。3kmほど続いたと思う。しっかり脚を上げ、予定通り4分50秒台で進んだ。
10km通過の5kmは24分33秒。

(国道352号線。正面がサービスホール)

 上りがあれば、必ず下りがあるものだ。下り坂の勢いを借りながら、国道をトンネル手前で右折。傾斜のきつい下りが蛇行して続き、行く手が見えない。
 30km過ぎにここを上るのかぁ。
 坂を駆け下りながら身が引き締まった。

 刈羽村集落に入る。14km付近。沿道からはパラパラと応援が送られた。
 雲ひとつない青い空と稲刈りを終えた田園風景が広がる。のどかな田舎道をトコトコと計画通りの時計で進む。
15km通過の5kmは24分8秒。

 17kmあたりで左折。コースは山に続いている。
 この上り坂は聞いてないぞー、と苦笑い。
 先月の湯沢ハーフで散々ご馳走になった里山コースと重なった。蛇行する上りは頂上に近づくほど傾斜がきつくなっていく。坂の頂上に到達すると次は下りに向けてギアを入れる。上りのロスをカバーするつもりで勢いよく駆け下りる。

 すすきの背が随分と高い。山野を突っ切る一本道を進んでいる途中、拡声器からコースのアナウンスが聞こえた。まもなく海岸線に出るとのことだ。
 信号のある国道352号線と交差するT字路の向こう側には海を望むことができた。
 右折、海岸線だ。左手に見える海は穏やかでとても静かだった。前方に山が見える。秋の快晴と合わせすこぶる気分がいい。
 行く手に見える山の中腹には芥子粒ほどのランナーが見えた。一気に現実に引き戻される。
 あそこが折り返しの激坂かぁ、
 半ば諦めながら進むしかなかった。
 20km通過の5kmは24分27秒。21kmでトータル1時間42分だった。

(国道352号線椎谷。左端の坂が折り返し)

 激坂に突入。途中少し左に折れるのだけれど、ぼくの直ぐそばを走るランナーが、えっ、ここで折り返しじゃないのー、とボヤいた。気持ちはわかる。コースが見えないもんね。
 ぼくは頭を上げないように、アスファルトを食い入るようにして坂を上る。時計を覗くと5分半までペースは落ちていた。
 坂を上りきると折り返し。米山を背景に穏やかな海がキレイだった。

(椎谷の折り返し)

 ここも上りのロスを取り戻すべく、転げ落ちるように坂を下る。けれど、あまりに勢いがついてちょっと危険を感じ、後半ブレーキを掛けた。
 難関突破。息をついたところで、沿道からペコわとさんから「オーッ、イッケー!」と大きな声援をもらう。思いがけないことで力をもらう。
 さぁ、ここから来た道を戻るのだ。
 25km通過の5km24分31秒。

 海岸コースに別れを告げ、再び里山コースへ。
 道はわずかに傾斜して上る。来たときは気付かなかったけれど緩やかな坂。コースは見通しの良い直線で、しばらく上りが続くのが丸見えだ。ランナーのやる気を削ぐようなレイアウト。
 対向車線でフルの最後尾ランナーとすれ違う。かなり辛そう。そしてこの辺りから、先を行くランナーの中にも似た気配を漂わせている方が見られるようになる。
 辛く苦しい時間がすぐそこまで来ている。ネガティブになったせいかキロ5分ペースを割る。走りに集中を欠いてしまう。
 いかんいかん。
 ペースキープすべく頭を下げ、脚を上げて坂を踏んだ。腰を落とさないように意識する。だんだんと傾斜がきつくなる。そう長い坂じゃない。上りは終わりすぐに下りが始まると信じて進む。
 頂上にたどり着き下りで加速。
 今までよりも脚が言うことを聞いてくれない。疲労が色濃くなってきた。

 再び刈羽村集落に戻る。
 来た時よりも応援が少なく、ポツンと一人でランニングしているような気分になる。今になって思うと、疲れのせいかで余裕を失い周囲に気が配れなくなっていたのかもしれない。
 30kmの給水を通過。
 31km付近から坂を上らなければならないので、ペースアップは坂を越えた32km以降とした。実際ペースアップできるか自信はなかったけれど。
 30km通過の5km24分53秒。トータル2時間27分。

 坂へ向かうべく右折する交差点で一台の車が停車している。
 ちょっと様子がおかしいなと訝しがっていると、ゲストの有森裕子さんが車中から手を出しランナーとタッチしていた。
 ぼくも右折際尽かさずタッチ。応援を頂き、ハイッと短く返事をした。有森さんとのタッチはかれこれ3度目だ。彼女はいつでもテンションが高い。頭が下がる。

 さぁそしてお待ちかねの坂だ。
 少し顎を引き頭を下げる。腰を高く保つ。肘は少し上げて走りに、脚を動かすことに集中する。路面を凝視する。とにかく前へ進む。
 一度だけ顔を上げて前方を確認。
 カーブを曲がり切ると左折、そこからも坂が続くんだっけ…。
 30kmを過ぎてからのこの坂はナイよなぁ。
 この頃になると陽は高く、ぼくらに容赦なく熱を放射した。ちょっとでも日陰を見つけて走りたかったけれど、コースには見当たらない。そして上りはまだ続いた。
 坂の頂上付近で時計を確認。あまり見たいものではなかったけれど。案の定ペースは5分半を割っていた。それでも頂上からペースを上げる!と鼓舞しながら進む。まだ威勢だけは失うわけにはいけない。

 33km通過。下り坂の勢いを借りる。けれどかなり脚にきている。
 まだいける、イヤいけるはずだと言い聞かせる。ここでジェル補給。最後の力に変わることを願って摂る。
 この辺りから1km毎の表示看板が気になって仕方なくなる。あと何キロと言い聞かせながら坂を下った。
 走っているとあれ?今何キロだったけ?と頭も働かなくなる。
 エイドでもらった水を頭と脚にかけた。冷たくて気持ちよかったのは一瞬だけだった。
 35km通過の5km25分38秒。

 坂を下り、住宅街から市街地へ向かう。道は陽射しに照らされてヤケに眩しく見えた。
 辻ごとにいる大会スタッフがランナーに声援を送る。時々、沿道からの声援もあった。左手を上げたり短く返事をしてそれらに答える。それでも不思議なぐらい静かに感じ、自分の呼吸音だけがハッキリと聴こえた。

 40kmまで走ろうとか、完走したら再来週の五泉はDNSでいいやとか、終わったらビールのご褒美だとか、長岡で旨いラーメンを食べようとか…。
 もう、ありとあらゆる事を総動員して、苦しい現実から逃避しようと必死だった。
 37km。あと5kmとなってから脚が急に重くなった。勢いは失せスピードは落ちる。もう止まる寸前だった。
 38kmを通過。スタートした時の見覚えのある風景。時計を見るのをやめる。脚はもう自分のものでない。
 39kmでコーラ補給。炭酸が乾いた口をリセットする。ノーマルコーラを飲むのは久しい。旨い。
 40km。とにかく完走しよう。ここまで来ればあと残りはどってことないはずだと言い聞かせる他に手立てが無い。
 40km通過の5km27分38秒。

 残り2kmちょい。
 いつもの近所のコースならこれぐらい、イヤあれぐらいだと何度も繰り返す。すると沿道から残り500!と声が掛かる。いやいや、そんな訳ないよーと思いつつ、もしかして?と期待してしまう自分がいる。
 ラスト1km。
 やっとここまで辿り着いたか。
 少しでもペースを上げようと思い頑張って背筋をシャンとした。スタートした柏崎陸上競技場が見えた。沿道から声援が聞こえる。しばらくの間、自分の呼吸音しか聞こえなかったけれど、ここからはまるで違った。

 あと少し。 
 競技場のトラックに入った。その瞬間、時計表示が見える。3時間31分台。
 思ったより速い。
 残り数百メートル。もう一度背筋をシャンとする。この苦しみからもう少しで解放されると思うと力が湧いた。惰性で動いていた脚に意識を注ぎ、踏みしめるようにトラックを駆けた。
 フィニッシュでは中学生のボランティアがゴールテープを準備してくれている。
 ラストの直線、ぼくは力を込めて白いテープに向かった
 3時間33分4秒。
 通算7回目のフルマラソンをゴールした。


 ネガティブスプリットで目標を立て実践を試みたマラソンの2走目。目標達成には及ばなかったけれど、今回もマラソンはマネジメントこそが大事だとつくづく感じた。
 スピードとスタミナの勝負だけではなく、能力をどの場面で引き出すかという要素が無数に点在するからマラソンはおもしろい。そんな駆け引きを幾度となく垣間見たレースだった。
 辛いけれど、おもしろかった。そう言える柏崎。
 最高の環境で走らせて頂いたことに、関わったすべての皆さんに感謝します。

10/27までの走行距離・・・296km







2014年10月24日金曜日

柏崎マラソンあと2日。

 柏崎マラソンまであと2日。
 シティから2週間。概ねセオリー通りにポイント練習を軸にジョグや積極的休養を入れて調整しつつ、「心の声」に耳を傾けた。

 トレーニングしなければならないと思う自分と、トレーニングでない、別なことをしたいと思っているもう一人の自分。
 乖離した両者の隔たりを埋めるため、折衷案が必要だったり、どちらかの肩を持ってやり過ごすことが多い。通常ならば強迫観念が作用して"もう一人の自分"に無理強いをしてしまう。ぼくの真面目な性格がそうさせる(笑)。なので、せめてレース前くらいは"もう一人の自分"の意見を全面的に尊重することにしている。もちろん節度ある範囲で。
 そうすることで本番のレースでは、両者共走ることに対するベクトルが一致して、力を発揮する下地のようなものができると考えている。
(深層心理というやつは簡単には表面に現れることがないので、相当耳を傾けないと声は聞こえない。実際は全く関係のない息抜きのようなものや、漠然とやりたいと思うことをやったり食べたりしたことが結果的に効果を生むらしい)

そんな2週間を過ごし、昨日は4分半のペース走で実質的最終トレとなった。今日明日はコンディショニングとして、疲労抜きジョグやプールで軽く汗を流そうと考えている。
 いざ柏崎へ。

《 走破目標 》
  5km 25分00
10km 24分35 (49分35)
15km 24分35 (1時間14分10)
20km 24分35 (1時間38分45)
25km 24分35 (2時間03分20)
30km 24分35 (2時間27分55)
35km 24分10 (2時間52分05)
40km 24分10 (3時間16分15)
ゴール 10分40 (3時間26分55)

10/24までの走行距離…239km

2014年10月19日日曜日

日曜日、バイクで寺泊へ。

 夜から朝へと移行する継ぎ目のような時間。雲ひとつ見当たらない未明の空。
 張り詰める空気。気温は8℃。
 自宅を出て10分も経たないうちに軽装備に後悔する。ペダリングの軽快さとは裏腹に、冷気が身体から容赦なく熱を奪う。
 流石に半ズボン、シューズカバーなしは無謀だったか…。
 陽が出れば何とかなると言い聞かせるしかなかった。

 目指すは寺泊港。寺泊シーサイドマラソンの応援に向かう。
 ぼくにとってはフルマラソン1週前となるのだけれど、脚部の疲労を慮り、ランとは違う刺激を入れたかった。それでも念のためというか、こういう経験がないので前日に5分30〜40の20kmペース走を保険的に入れた。

 市街地を抜け海岸線へ。そこからはほぼフラットな直線を進む。先週走った新潟シティのコース。その頃にはケチのつけようのない青空が広がっていた。バイクから望む秋の空は、どこまでも高く吸い込まれそうだ。ちょっとやそっとでへこたれる訳にはいかない、飛びっ切りのシチュエーション。

 シーサイドラインに入り角田浜の坂を無事クリア。
 岩室へ向かい弥彦、そして目的地の寺泊に到着する。
 走行距離76km、約3時間を要した。マラソンスタートに無事、間に合うことができた。

 実は、弥彦で大幅にペースダウンしてしまったのだ。我慢していた空腹、つまりガス欠が原因と思われる。遅ればせながらバナナを一本サッと腹にしまう。回復まではサイクリング状態。こうなってからいつも思うけれどバイクは腹が空く。このトレのもう一つの意図、目覚めてから何も食べずに、脂肪を使って動く事を覚えることだった。目的地10km手前で潰えてしまった。残念。

さて。
マラソンの結果は5名が入賞という素晴らしい結果だった。エクセレント!
先週走ったばかりだというのに恐れ入る。皆、間違いなくパワーUPしている。日々の修行の成果を見せつけられる。

 帰宅してから、居ても立ってもいられずにランニングへ。4分30〜40秒を中心にした10km走。何度かペースを抑えようと思ったけれど、そのまま行けてしまった。バイクのリフレッシュ効果かもしれない。

 明日は疲労抜きのスロージョグ、翌々日は軽く泳ぐor 完全に休むかして休養に充てる予定。
 次の日曜の柏崎に向け、身体と気持ちの準備を始めることにする。

10/19までのラン走行距離…196km。





2014年10月15日水曜日

さぁ次は柏崎だ。

成功するよりも失敗することの方が多い。」
「順調なときほど慎重に。」
 リスペクトする経営者がよく口にする、含蓄のあるセリフだ。謙虚さの足りない、ぼくのような未熟者の行動を律する言葉だ。

 シティの翌日13(月)。早朝ジョグ。10kmぐらい踏むつもりで7分〜6分半ペースでゆっくりと進む。
 6kmあたりでスタミナが切れそうなのが判り、8kmで息も切れ切れ。あー、フルの翌日ってこんなものなのねーと思いつつ、栄養をしっかり摂って休むことにした。
 更に、翌々日は腰に痛みが出て両脚が怠い。完全休養。改めて自分の身体のスペックを思い知らされた2日間だった。

 さて。ここでシティの総括。

 1.レース計画
 計画通りレースを進めることが出来た。但し、37km以降は力不足が原因なので致し方なし。

 2.環境適応
 暑さ対策として、すべてのエイドで給水。15,23,32km付近での補食。私設エイド39kmで飲んだペプシ(但し、ゼロカロリー)

 3.体調管理、準備
 大会までの練習と調整が上手くいった。ちゃんと自制できた。当日忘れ物もなかった。唯一は心拍計の装着を忘れたこと。

 4.特記事項
 走友会の面々との大会参加、スピリットZさんとの20km以上の並走、GPS時計のフル活用、着用シューズ(アシックスターサー2)


 かなりの部分で上手くいった。
 改善点は、ペプシをノーマルにすることと心拍計の装着を忘れないことかな。

 今後のテーマは37km以降の走りの質を上げること。最後のペースが最も早いネガティブスプリットへの挑戦だ。
 もちろん、走力向上の一言に尽きるのだが、どのような練習過程が必要なのかはこれから探求する。

 次は柏崎マラソン。冒頭の台詞を忘れずに、PBを狙う。


10/15までの走行距離…150km。




2014年10月14日火曜日

新潟シティマラソン2014

 マラソンは必ず辛く苦しい時間がやってくる。大概それはゴールテープを切るまで続くものだ。
 そこで必ず脳裡をよぎるのは、こんなに辛いことを一体何のためにやってんの?もう走るのやめちゃえばという内なる囁きだ。けれどぼくらは苦しくても走り続けなければならない。レースにエントリーした瞬間から、それは違えようのない約束みたいなものだ。1人のランナーとして走り出した時から、走り続ける努力を最優先に行わなければならない存在と化す。例えどんなにペースが落ちようとも…。

 今回のぼくの目標は3時間半切り、且つネガティヴスプリットで完走することがテーマだ。6度目となるフルの中ではもっとも戦術的な計画を立てた。後はコンデイションと気持ち次第だった。

(会場の陸上競技場)


(トーク巧者の高橋尚子さん)

 今年も走友会の気の置けない面々と共に、会場の陸上競技場へ乗り込む。天気は上々、気温が上がらないことを願うばかりだ。

 ぼくはアップらしいことは一切やらずBブロックに整列する。信じられないぐらいスタートから近い。スピリットZさん、ヒグマサさんそれからKご夫妻と並んで号砲を待つ。
 
 ぼくらを照りつける陽射しは気温の上昇を予感させた。号砲を待っている間、こまめな補給の必要を感じ、一先ず県庁の給水ポイントからしっかり補給することにした。

 カウントダウンから号砲。定刻通り8:30にスタート。
 スタート地点を超える。拍手と歓声。待ち望んだレースの始まりだ。
 最初の1kmは辛うじて6分を切った。予定より時計が掛かったので、計画との帳尻を合わせるために2km以降は5分を切るペースで進む。
 
 礎町から万代橋、ビルボードプレイスを通り県庁を目指す。辛くもなく苦しくもなく、むしろちょっと楽だった。始まったばかり。くれぐれも飛ばし過ぎないように慎重にアスファルトを踏んだ。
 
 県庁のエイドで水を一口含み、残りを背中にかける。気持ちいい。
 千歳大橋、ついで有明大橋へ。このあたりでスピリットZさんと並走をする。時々言葉を交わしながら5分を切るくらいで進んだ。
 10kmの通過は49分48秒。予定通りだ。

 12km付近、ちょっとした坂を上って下る。下りの際に湯沢ハーフを思い出し、歩幅を大きく取り脚の接地時間を短くする。すると勢いに乗ってスピードが一気に増す。同じペースのランナーの群れから一瞬抜け出した。単調な動きを続ける身体にひと刺激。

 海岸線は4分55秒を頑なに守る。
 気温が上がって来たのでエイド給水は欠かさなかった。それから15kmでジェル補給もした。何よりもスピリットZさんと並走することで気持ちに張りができた。
 20km通過は1時間38分台。予想以上に楽に走れていた。
 すぐに折り返し地点。
 もう半分。いや、まだ半分だ。

 新川漁港を通過したところ、23km付近でぼくは思い出したかのように2度目のジェル補給をした。特に理由はなかった。ジェルを口にすることで、30kmを超えてからの心構えみたいなものを今一度確認する。
  並走していたスピリットZさんがペースを上げた。白い帽子と潟鉄ジャージが少しづつ遠ざかっていく。昨年は折り返しから28kmあたりまで彼の背中を見ながら走った。ぼくは計画通りアクセル温存だ。

 30kmに近づくにつれて疲労を感じる。それでも昨年と比較すれば断然楽だった。長距離練習の成果か。けれど同時に30km以降でペースを上げる練習なんて一度たりともしていないことに一抹の不安を覚える。

 30km通過は2時間28分。時計を確認してサブ3.5はちょっと無理かなと思う。残り12kmを1時間、つまり5分ペースで走れればギリギリ…いけるのか。頭の中で反芻しながら、ぼくはペースを上げた。

 青山の坂を下り大堰橋へ出る。沿道の声援がにわかに多くなった。この辺りは4分40秒台をキープ。辛いなりに気持ちよく進む。恐らくこの日一番の快走だ。
 タコ公園、関屋浜公園、そしてマリンピアぐらいまでは軽快だった。けれど35kmあたりから怪しくなり、双葉中学前の高橋尚子さんを通過した直後ぐらいから失速しだす。Qちゃんとタッチ出来たというのに、5分ペースを切ることが無くなってしまう。

 湊タワーの最終関門を通過。昨年この辺りで心が折れそうになったことを思い返す。それに比べれば今年は楽だと自分に言い聞かす。
 脚が重い。
 ゴールまでの5kmをへっちゃらに走れるようになるのは、いつの日になるのだろう。ネガテイブな思考回路が働きだし苦しさが増す。歴史博物館、いつもお世話になっている田中屋団子屋さんを通過したあたりのことだった。

 なぜフルマラソンは40kmじゃいけないのだろうと不満に思いつつも、残り2kmの万代橋を通過。
もう目標時間のことは、どうでも良くなってしまう。
 とにかく完走。走りきれればいい。それでいいと、本気で思った。ついでに再来週の柏崎はDNSでもいいやと…。
 そんなふうに全部を投げ出してゴールを目指さなければならかった。

 残り1km。前方に走友会のTシャツが見える。ヒグマサさんだ。必死に背中を追いかける。陸上競技場へ入る手前で並ぶ。トラックに進むとゲートの時計が確認できた。3時間29分台。まだ間に合う!と思ったその時、何処からか力が湧く。ここ数ヶ月の努力を無駄にしてはいけない。咄嗟にスピードを上げたトラックを駆けゴールを目指した。

 ゴールの瞬間は今年一番の思い出となった。しばらく忘れることは出来ないだろう。
 グロスで3時間29分32秒、ネット28分55秒だった。ついにサブ3.5達成した。

(新潟シティのフィニッシュゲート)

 会心のレースにはすこし物足りないけれど、37kmまでは力を抜くことなくやれた。マラソンは戦術的に進めた方が良い結果に恵まれるということを経験出来たレースだった。
 ちなみに40km通過は3時間17分台。37km以降、一番遅かったペースは1km5分20秒台だった。結果的には粘り切ったという見方もできる。レース直前にメグメグさんから頂いた塩羊羹を32km過ぎで頬張った。アレのお陰かも。再来週の柏崎には持参することにしよう。次の目標に向かって。


10/14までの走行距離…144km



2014年10月10日金曜日

第11回ぴったしランランのこと

7/6(日)ぼくは五泉楽走会さん主催の「第11回ぴったしランラン」に参加した。
コースは早出川の土手、東公園を通る4.2km。5名1チームが駅伝風に襷を繋ぎながらコースを周回する。メンバー各自が予め申告した走破時間を目指して走り、その申告時間に一番近かったチームが優勝だ。腕時計、掛け時計はもちろん置き時計も持ってはいけない。持っていて良いのは腹時計だけらしい。

ぼくは今回で2度目の参加。申告時間は20分。入りを5分半、残りを4分半で進む計画だ。
骨っ娘さん、H間さんの3人でバイク自走で現地を目指す。1時間ちょっとで到着し他のメンバーと合流。さっと着替えてコースを試走。容赦ない日差しに照らされ、高い湿度が不快感を増した。1周をスロージョグしただけで汗だくになる。
ぼくはマウンテンさんチームの第一走者だ。AM10時、定刻通りにレース開始。スタート地点から土手を駆け上がると早出川が視界に広がる。河川敷で畑仕事をしているお婆さんがぼくらに声援を送っていた。ぼくは左腕を挙げそれに答えた。
時折、風が吹くと蒸し暑さがやわらいで心地良いい。ぼくは団塊さんチームの第一走者ヒグマサさんを見ながらペースを保った。先行する彼とぼくの申告タイム差は2分。400mぐらい離されてもいいのだ。辛くもなく楽でもないペースで進んだ。気持ちを折ろうとするのは陽射しと湿度だった。
4.2kmは本当にあっという間だった。ちょうど呼吸が出来上がった頃、第二走者のGOさんに襷をつなぎ、ぼくの役回りが終わった。(個人結果は19分43秒の17秒差でした)
ぼくらのチームは残念ながら賞に引っかかることはなかったけれど、団塊さんチームは入賞し発泡酒をゲット。そして、オニバスさん率いるチームがなんと誤差なしの完全優勝。スーパードライプレミアムをゲット。泡の出る飲み物ならなんでも良かったぼくにとって羨ましい限りだった。

大会が終わりフェマンさん、F井さんを加えた5名で帰路へに着いた。ペダルを踏んでいる間は風を切ってとても涼しい。月岡でジェラードを美味しく戴いていると、汗だくのファイターズさんが不意に現れる。豊栄からランで走って来たそうだ。素晴らしい。そして偶然とは言い難いタイミングの良さに、ぼくは心の中で拍手をした。
陽が傾いた頃、この日の締めとして放水路を90分のスロージョグ。相変わらず湿度が高く蒸し暑い。ちょっとした風が嬉しいほどだ。走りながらこの日の情景の記憶をつなぎ合わせる。朝のバイク行、ぴたラン、帰路のこと…。
ジョグの終盤、放水路でH間さんを見かける。小気味好いペースで夕暮れの中を駆けていった。
夏はすぐそこまで来ているというより、実はもう始まっているのかもしれない。目一杯楽しまなきゃネ。


7/6までの走行距離…RUN60km




日曜は新潟シティ。

このブログは、自身にとって忘備録として機能することを期待している。
そこで、改めてフルの直前週はどうだったかしらん、と振り返ってみた。すると誠に残念ながら、具体的なトレーニングの内容が全くもって希薄なことに今更気が付いた。ということで、今回は今週のトレをまとめることにする。

10/6(月) レースペース10kmの予定だったけれど雨脚が強く、心が折れる。5分〜4分半のビルト走6kmで終了。
10/7(火) 前日をカバーすべく5分走10km。アップ込みで13km。

10/8(水) 朝ジョグ5km。夕方、帰宅後プールに行こうか悩んだ挙句、しれっと休養に充て皆既月食を観察した。この日からカーボローディングを意識する。
10/9(木) 朝ジョグ。ラストは流しで6km。夕方ロードバイクで帰路へ。約一時間程度の道のりを踏んだ。息が切れ切れになるぐらい頑張って攻めた。本来なら、この日はレースペース走で刺激を入れるつもりだったので、その代わりだった。
10/10(金) 朝ジョグ。ラストは流しの6km。
明日は10kmジョグとスイムで締めるつもりだ。
今週は疲労を溜めないように、気持ちよく身体を動かした。積極的休養日を入れることも出来て気持ちに余裕がある。
すべて予定通りではなかったけれど、やるべきことはやった。あとは良いイメージを描いて当日に臨むだけだ。
今日はキリンチャレンジカップが開催される関係か、朝から新潟駅周辺が色めき立っている。そんな中、陸上競技場へ脚を運び受付を済ませ、会場の空気をいち早く吸うことにしようと思う。


10/10までの走行距離…84km

2014年10月6日月曜日

2014新潟シティマラソンに向けて

10/2(木)
湯沢ハーフから4日目。四頭筋の痛みは随分和らいできた。漸く回復の兆しを感じ朝、軽くジョグで5kmと夕方、ビルト走で11km。4分30秒台まで上げてみた。走り終えた後、強い疲労を感じたので、翌日は思い切って完全休養日に充てる。

10/4(土)
早朝のスピード練習。3km過ぎから5分で進み、ラストは4分半の11km走。休養日を挟んだことで気持ちよく走ることができた。ただ、右のお尻からハムに掛けて痛みを感じたので無理せず終了。夕方は体をほぐすつもりでプールへ。軽くひと泳ぎするつもりが、思いかけず考えさせられるトレとなった。この下りはいずれ別に記したいと思う。

10/5(日)
横越ヤンバラーズさんのお誘いで、横越ウォークスタンプラリーに参加させて頂いた。両会併せて総勢18名。
スタートから2〜3km毎にエイドが設けられていて、そこでスタンプを押して貰い、地元の方々が用意したフードを頂く。マラニックといった方が近い。ウォーキングで進む集団がチラホラ。彼らは走る我々を見つけては声援を送ってくれる。ノンビリとした、ほのぼのとした雰囲気が醸し出される。僕らは7分ぐらいのペースでゆっくり、眼に映る風景とお喋りをたのしみながら進んだ。
お菓子にバナナ、手作りのきびだんご、それから川カニのお味噌汁、ぶどうにリンゴ・・・
エイドで準備されているフードを頂く毎に、走ることよりエイドに立ち寄ることが目的になっていった。
時間の都合で最後まで走りきれなかったけれど、17kmを休み休み3時間程かけてジョグ。終わってみれば案外に疲れた。翌週の新潟シティを目前にして、こうしてゆっくり走るのも悪くないと思う。

さて、この日曜は遂にシティ。体調管理はもちろん調整を抜かりなく進めていきたい。
昨年のシティの意気込みとは大きく異なる点、それは兎にも角にも走破タイムへの執着だ。
此度はサブ3.5を狙っている。
昨年は3時間53分(NET)で完走、その2週後の「大阪」マラソンで辛くも3時間39分で完走出来たことがタイムへの執着に火を灯すことになった。
今年3月の「古河はなもも」で36分。このレース結果を受け4月から練習内容を見直して20km以上の走行本数を増やし、8月からは積極的に30km走を取り入れた。もちろんスピード練習も。
シティは5分〜4分50秒台のネガティブスプリットで走り切りたい。走行計画は次の通りだ。

  5km 25分00
10km 24分35 (49分35)
15km 24分35 (1時間14分10)
20km 24分35 (1時間38分45)
25km 24分35 (2時間03分20)
30km 24分35 (2時間27分55)
35km 24分10 (2時間52分05)
40km 24分10 (3時間16分15)
ゴール 10分40 (3時間26分55)
 
計画を立てみると30kmまではまるっきり「古河はなもも」の実走タイムだった。このレース、37kmを過ぎてからが本当に辛かった。あまり思い出したくはない記憶だ。けれど反面、完走後の生ビールの美味さ、ヒグマサさんと呑んだあのビールの爽快さが記憶から離れない。
いずれにせよ、次のレースに繋がる走りにしたい。2週後には「柏崎」だしね。
 
10/5までのラン走行距離…49km





2014年10月1日水曜日

'14.9月の総括

湯沢の下り坂で酷使した四頭筋が痛む。レース翌日、翌々日と疲労抜きのジョグを入れ、積極的休養に充てる。特に階段の下りが辛い。春のはなももマラソンの後もヒドかったけれど、四頭筋にフォーカスするとそれに匹敵する状況だ。恐るべし湯沢。

さて、9月の総括。
トレーニングの質にメスを入れ、メリハリの効いたメニューをこなす。走行距離を稼ぐ為、長距離走を軸に練習内容を考える思考パターンから、ペース走、ビルド走といったスピード練習をトレの中心に据えた。
上手くコトを進められた要因の一つとして浮かぶのは、9月という時期にあると考えている。気候は涼しくなる一方だし、連休は多い。夏の練習メニューを切り替えるのに適した時期だった。
それから、月初の佐渡トライアスロンがモチベーションを大いに刺激したことも外せない。

10月はフルに2回出走する予定。先のハーフで1時間38分。これをフルの走破タイムに換算するとサブ3.5は際どい。春以降、積み上げてきた真価が問われる。
あまり気負わず、それでいて力を抜くことなくやっていきたいなぁ。


9/30までの走行距離…300km