2016年5月30日月曜日

ホノルル滞在記番外編。時を過ごすということ。

 ホノルル滞在中、僕らはシェラトンに宿泊し4日間に渡りホテルのビュッフェで朝食を頂いた。よくまぁ飽きもせずにという声が聞こえてきそうだが、飽くことがなかったので連続で通えたのは言うまでもないし、パッケージの朝食券(1食1人分32$)ももったいないし。なんてたってホノルルの飲食代は観光地特有のインフレでとってもエクスペンシヴなワケで…。

 僕らは決まってアウトサイドのオープンテラスを選択した。心地よい風に吹かれながら、海も空も青一色の風景を傍に遅い朝食をいただく。
 食事中、給士の浅黒い肌のオールドボーイがカップにコーヒーを注ぎながら「Beautiful Day」とバリトンボイスでつぶやく。新潟に住んでいると、いやー今日は清々しいなぁ、なんて心から感じられる日はごく僅か。5月のGWを過ぎた頃の時期ぐらいだろう。
 オールドボーイ氏の言う通り、ワイキキは滞在日すべてが「Beautiful Day」だった。空は晴れ上がり、気温湿度ともに快適であった。それは何よりにも勝る恩恵だった。そんな気候の下、異国の空間を満喫しながらの朝食。朝ランでひと汗を流し、シャワーを浴びてサッパリしていることも手伝って身心ともに気持ちがいい。時々、食事の手を休めにぎわい始めたサーフを眺める。今日は何をしようかと、実は概ね決まっているくせに違うプランを考えるフリをしながらぼんやりと時を過ごすのである。
 朝食を終えると、僕らは決まってプールサイドで休憩をとった。僕はいつも海パン仕様&スイム道具一式を携えてビュッフェに訪れて休憩というより、片道20mほどのプールを何往復かゆっくりとクロールするのだった。ひとかきひとかき水の感触を確かめるようにゆっくりと。

 こうした特別な場所ではなく日常の生活でも、ちょっとした心掛け1つで時間を優雅に過ごすことができるのではないか。晴れ渡る空や、心地よい風は新潟にもある。要は感受性とそれを増幅してくれる装置が足りなかっただけなのだ。
 時間を優雅に過ごすこと。ハワイ滞在で学んだ、人生において重要な事柄の1つである。



トレーニング'16.5.23~’16.5.29

テーマ : ランフォームの基礎をしっかり固めつつ、酒田に向けた準備をする。

月 レスト 朝ラン6k 35分 ジョグ
火 朝ラン7k 42分 ジョグ
    スイム1,800m 90分 (キック、プル、教室はプル強化編)
水 朝ラン5k 29分 ジョグ
    市陸練8k トラック21周+各ドリル 2,5h
木、金 レスト
土 海練 1,300m (3往復して波酔い)
     島ラン 26.5k 2.5h ジョグ
日 朝ラン10k 57分 ジョグ
     スイム1,200m 40分(キック、E&Hなど)

週の振り返り

 月曜日。バイクのホイールが納品された。夕間詰めの時刻だったが近所で漕ぐ。想像以上の代わり映えに驚嘆といえば大袈裟かもしれないが、かつてカーボンホイールに交換したバイクに跨り「みんなこんなのはいてたんだぁ、ズルイ!」と言う誰かの台詞を思い出して納得。ホント、みんなズルいや。

 水曜日。速く走る為の極意、歩幅は無意識に伸ばしピッチは意識的に速めること。このトレーニングを積むことですよと、トラックをトコトコ走っているところに突如現れたアランさんが横で囁く。今日はピッチを上げるドリルをたくさんやるよとも。
 筋膜リリース、這いずり、座っておケツを動かして前後に進む、仰向けになって左右の脚を手を打つ拍子に合して交互に伸ばす。それから重心と予測稼働域のお話し、次いで、紙コップ破りと市陸スタンドを使った階段の昇り降りドリル。
 ピッチのイメージを身体に植え付けてジョグ。2軸走行、ひざ下の脱力、腰の捻り、タメ、反発、全てを動員して走る。座学と運動量のバランスの良いゼミでした。

 土曜日。鉄女ママと海練。はりきって泳いでいたら案の定波酔いに・・・。結局3往復でリタイア。そのまま泳ぎ続けるママのガッツに舌を巻く。その後は久々の島ラン。緩急つけながら後半はユルジョグで終了する。

今月のRUN 5/29・・・210km(トレ時間 10h/週)

2016年5月24日火曜日

ホノルル滞在記② 潟鉄ジャージでハナウマ湾自走編

 ホノルル滞在3日目。AM5時、ワイキキの街を一周するイメージで朝ラン開始。カラカウワAveからカピオラニ公園までは前日の同じ道程であるが、そこからパキ、モンサートAveへと進路を取る。ただの行き当たりなのだけれど、なだらかな上り坂に魅せられてつい脚を向けてしまう。

 カピオラニ コミュニティカレッジからUターンしてホノルル動物園へ戻り、アラワイ運河の歩道に出る。対岸にはアラワイゴルフ場があり、早朝プレーを楽しむ人達の姿が見える。前日バスで通った際に、走ったら気持ちよさそうなシチュエーションだったのでコースに取り入れようと思った。僕らが走っている間、幾人ものランナーとすれ違う。恐らく定番コースの1つなのだろう。

 運河を気持ちいいペースでトレースしていくとアラワイボート港に辿り着く。その名の通り、小型の船舶がぎっしりと停泊しており、そこをさらに進むと砂浜へ出る。その砂浜の上を2人が並んで走るぐらいのコンクリート道が、ホテルの敷地に合わせるようにうねりながら通じている。
  ホテルのテラスが除け、ビーチバレーのスペースや、これからサーフィンを楽しもうとする人達など賑わっていて、南国リゾート感たっぷり。僕らもその風景の一部に溶け込んでいたかもしれない。1時間ちょいの心地よい汗を流す。


 そして、この日はアクティヴィティ第2弾、ハナウマ湾輪行であった。
 レンタルバイク店で自転車を借りる。我々に差し出されたのはジャイアントのマウンテンバイク。PM5時返却でレンタル費用は15ドル。安かろう悪かろうでは困るのではあるが、これが随分お粗末な状態。ただここで躊躇してしまっては時間の無駄になってしまうので、バイクの具合を確かめるべく、かつ右側通行にも馴れる必要もあるのでワイキキの街をちょい乗りする。ハナウマの往復40kmぐらいなら大丈夫だろうと判断し、予定通り出発することにした。
 時計はAM9時半を回り気温は27度。この日、気温は30度まで上がる予報がでており、暑い1日になりそうだった。

 ABCストアで水や補給食を買い込んで、ダイヤモンドヘッドロードからカハラアベニュー、72号線(カラニアナオレ ハイウェイ)を目指す。
 当たり前のことだが交通ルールを守れば、比較的安全に走行することが可能だ。ただし交通量の多くなる72号線はバイクレーンが確保されているが、両方向合わせて4車線で行きかう車両のスピードは、なかなかのもので気をつけるに越したことはない。バイパスの路肩を自転車で走るようなものと想像して貰うと判りやすい。

 ハナウマ湾まではおおよそ20km。サイクリストならどってことない距離だが、同行する妻にとってはそう簡単ではない。この辺も考慮しながら常に後方確認、声がけをしながら進んだ。
 ハイウェイの脇には大きな庭をたたえた住宅が一定間隔で立ち並ぶ。その中にFor SaleだとかPreviewの看板が少なくはなかった。それと教会の数。僕が気付いただけで3軒。町内会にひとつはあるのかな。
 出発から1時間、マウナルアベイビーチパークで小休止。人影はなくほぼ貸切状態。平日だしね。



 クアバ池を越え、教会のある交差点から上り坂が始まる。左手には美しい円錐形をしたコーコーヘッドパークがそびえ立つ。目を凝らすと山頂まで一直線に上る階段のようなものが見え、人が歩いているが確認できた。

 ハイウェイの上りのピークにはハナウマ湾の入り口があった。反対車線のバス停に腰を掛けたカップルが、僕のバイクジャージを見て日本人と気が付いたようで手を振ってくれる。僕もそれに答える。彼らはトレラン目的でハナマウに来たそうだ。湾を形成する海にせり出した巨大な岬は標高もありトレランには適していそうだった。自走ですか?と尋ねたら、笑いながらもちろんバスですと返ってきた。


 僕らはハナウマ湾の入り口を通り過ぎ、長い下り坂に出た。眼前には海岸に続くハイウェイと青い海が広がり、その景色に吸い込まれてしまいそうだった。テンションが上る。ただ、この下りから突如としてバイクレーンが消えていた。反対車線を見ると同様に専用のレーンはない。ところどころにきついカーブがあり、車の交通量を考えるとちょっと危険な感じがした。目の前の風景に躊躇したが、すぐに妻を止め状況を話し、それ以上進むことをやめた。本当ならばそのまま岬へ出てしまいたかったのだけど…。まぁ仕方ない。

 ハナウマ湾は想像を絶する美しさで、正しく本物のコバルトブルーの海の色だった。眼下の三日月に広がる砂浜では、海水浴を楽しむ人たちで賑わい、時々、甲高い笑い声が聞こえる。




 帰路、ハイウェイからダイヤモンドヘッドロードへ向かう途中、キラウエア アベニューという、見たことのない、まるで聳え立つようなゲキ坂を発見。思わず、いってきまーす!と妻を置き去りにして単独アタック。実は僕の乗っていたバイクはインナーには入らず、悶絶しながらピークにたどり着く。


 復路は1時間も掛からずにワイキキの街に戻ってきた。行きは気がつかなかったが、ひたすら下り基調でスピードに乗った。よし、それじゃぁ、このままパールハーバーを目指そう!と妻に打診するが呆気なくNO。えーっと不満を漏らすが、昼のビールを交換にしぶしぶ引っ込める。
 もしも、また次に来ることがあれば自分のバイクをもって来たいものだ。もちろんジャージは「潟鉄」でね!
(続くかも)








2016年5月23日月曜日

ホノルル滞在記① ダイヤモンドヘッド登頂のこと

 此度のハワイホノルル旅行は、僕の勤める会社の永年勤続者への功労として付与されたものであることを冒頭に伝えておきたい。今どき、こうした福利厚生を実施する企業は多くはなく、縮小あるいは消滅の一途であるというのが一般的な見識である。僕らがホノルルに到着した同日、日本を代表する自動車メーカーと、そのグループ会社の方々と空港で一緒になり、どういった主旨のツアーであるかは判りかねるけれど、やっぱりかの企業は大したものだと思った。一方のお前さんらも大したものじゃないかとなる訳だが、気前の良さで制度が維持されているのではないことを承知しているので、また来るべき年にかくあるようにと願うのであった。

 滞在2日目。AM5時起床。ランニングの支度をして早速ホテルを出る。随分と早い時間の行動となったが、あらかじめ時差ボケ修正を考えていたのが功を奏した。
 日本時間に対してこちらは19時間前に戻るので時差ボケは避けて通れない。出国から到着までの移動時間を睡眠に充てたとしても、簡単に解消できるものではないと思い、一睡もしないでホノルルに入った。当然、到着初日はかなり憔悴していたがさっさと就寝し翌日に備えた。

 さて、最初のアクティヴィティはダイヤモンドヘッド登頂ラン。宿泊するシェラトンからワイキキショッピングセンターにあるジャングルを連想させる庭園を抜ける。途中、耳慣れない鳥のさえずりがやけに騒がしい。人工的に作られた庭だけに、スピーカーか何かからかとキョロキョロ辺りを見回したけれど、どうやらホンモノの様子。またもう一方では、大きなディーゼルエンジンの音が聞こえる。そちらはヤシの木の葉落とし、あるいは幹の皮はぎなど、通りの木々のメンテナンスを高所作業車で行っている。もちろん辺りはまだまだ暗い。そんな中、目抜通りのメンテナンスをこの時間帯に行う必要は想像に難くはない。観光地の見えない努力、美観を維持しイメージを損なわないようにするための役割分担があることを認識せずにはいられない。
 妻がその作業風景を写真に収めようとすると、高所作業車に乗ったおじさんがとても器用に作業車を上下左右に、まるでロボットダンスのようにコントロールしながら、僕らに向かってアローハサインを送ってきた。僕らも尽かさず、グッモーニン!と馴れない挨拶でアローハ。僕らは通りをおもむろに走り出す。ふと気になって後ろを振り向くと、彼のダンスはまだ続いていた。

 未明の見知らぬワイキキの街を走る。眼に映るもの全てが新鮮だ。
 ゆっくりと空が明ける。眼前にそびえるダイヤモンドヘッド(以下DH)、左手にはビーチに広場。観光用のホテルの居並ぶカラカウワアベニューの舗道は整備されていてランニングにはうってつけだ。ランナーの姿は少なくはない。この日、見かけたランナーは総じて白人で女性が多かった。すれ違い、追い抜きの際にはほぼ何らかの声をかけ合う。

 カピオラニ公園を挟んで景色が一変する。商業施設が姿を消し、住宅が立ち並び始める。住宅の門扉付近には大きく4桁の数字が表示されていて、住んでいる方のセンスなのだろうか、それらは思い思いの形状で、大きく掲げられているのがちょっと無機質に感じた。名前の表記されている日本の表札と比較するからだろうか。
 そんな住宅地から上り坂が始まる。緩くもキツくもないほどよい傾斜だ。この上りの途中、同じく坂を上る自転車に乗ったカップルと併走し、カタコトの会話を交わす。楽しくて思わず笑顔になる。

 坂の頂上では海側に車が十分に駐車できるスペースが設けてあり、すでにポツポツと人の姿があった。新潟で例えるなら、シーサイドラインから海を眺めるようなものだ。このときの空は薄っすら雲が広がり、紺碧色の海にはいくつも白波が立っていた。風はほとんど感じられない。
 僕らはそんな風景を横目に坂を下った。左手にDHが迫っていて、そこに這うように建てられた住宅群、その反対、道路を挟んだ学校やデパートメント オブ ディフェンス(軍事基地)を通り抜過ぎる。朝の早い時間ということもあり、人影は少なく、僕らの足音だけが響くような、そんな静けさがあった。

 陽は昇り、茶褐色のDHの断崖を照らしている。道に誘導されるようにDHの裾野を上る。少しづつ上昇しながら、眼下に広がる風景を切り取る。とても贅沢で貴重なことに感じ、ときどき脚を止め風景を写真に収める。
 トンネルをくぐり、DHの登山ゲートに到着する。左手にしたガーミンはホテルから7kmの距離を示していた。割とあっけなく着いたというのが感想だった。どうでも良いことだが日本時間で放っておいたガーミンが衛星同期に合わせて、こちらの時間に表示が変更していた。AM6時10分。おおよそキロ6分ペースで辿り着いたワケだ。
 僕らはゲート入り口で1ドル紙幣を2枚渡し、頂上を目指した。登山と言っても整備されたコンクリートの専用道を進むので楽だった。ただ意外だったのは人の多さ。早い時間に関わらず次々に観光客が送り込まれ、僕らの後方には長い隊列が組まれていく。



 30分もかからないぐらいで山頂部に到着。島の山脈から海へと向かう偏西風を肌に受けながら、一通り景色を堪能する。
 頂から見るDHの摺鉢形状と、そこから一望する東西南北の景色は押さえておくべき光景の1つではないか。特に太平洋側は海と空の境が分からなくなるくらい何処までも続いて、いま立っている場所は海の真ん中にぽっかりと浮かぶ島であることを容易に連想させる。




 来た道を戻り下山する。下りで若干行く手を阻まれる。それは右脚の筋膜炎と左のモートンだった。上りは高揚感から気にならなかったけれど、下りになった途端、凸凹したコンクリートの道が苦痛になった。イタタ…と何度も口にしながら下山した。

 AM7時。登山ゲートから往復約50分。最初のアクティヴィティが終了。ゲート付近に据えられたベンチに腰を掛けながら休憩して帰路に着く。

 ホテルまでは朝の街を観察するように少し回り道をした。AM8時、銘々の朝がすでに始まっており、観光地の賑わいと喧騒があった。未明のワイキキとは様相が一変していた。



 真っ青な空が広がり、強い陽射しが僕らを照らした。風はほとんど感じられない。スタート時刻から往路、DH山頂部、そして帰路、と天候を1つ取ってみても地形と環境でまるで異なっていたことに気がついた。これがハワイたる所以であるところの偏西風のもたらす恩恵なのだろうか。(続く)

トレーニング'16.5.16~’16.5.22 ( ホノルル編)

テーマ : 人生とは何かと問いながらアクティビティで疲労抜き

月 レスト(仁川空港経由~ホノルル空港へ移動)
火 レスト ゆるスイム
水 朝ラン15k 2.5h (ワイキキ〜ダイヤモンドヘッド往復ラン ジョグ)
     ゆるスイム
 朝ラン11k 65分(ワイキキ〜運河〜ビーチ ジョグ)
    バイク 40k 3.5h (ワイキキ〜ハナウマ湾往復)
金 レスト ゆるスイム
土 レスト朝ラン 5k 30分 (ワイキキ周辺ジョグ)
     (ホノルル〜成田〜新潟へ移動)
日 ラン15k 78分 (快調走、5kペース走など)
     スイム1,200m 40分(キック600他)

週の振り返り

 ハワイホノルル旅行の週。プールサイドの寝台に寝そべって柔らかなタオルにくるまり、さざ波をバックにとウクレレやレスポールギターが奏でる音楽を聴きながら、晴れ渡る空を流れて行くひとすじの雲、ふいに現れる虹を薄ぼんやりと見つめ時間を過ごしていると、世界にはこういう場所があったのかと、いつも何かに追い立てられている自分がつまらなく見える。もっと広く、もっと高く。いつもより少し時間を掛けて物事を見つめよう。
 45歳。この先そう長くはないであろう人生において、いまさらながらこういう時間(バカンス)がとても重要だということを知る。

今月のRUN 5/22・・・148k(トレ時間 9.5h/週)

2016年5月17日火曜日

佐渡ロングライド2016 Bコース出走編

 トキマラソンに続き、再び佐渡への上陸を果たした。今回はロングライドB130kmへの参加が目的だ。僕にとってサイクリングイベントの参加は2度目。このイベントは初めての参加。昨年、経験した佐渡でのバイクシーンを想い出しながら、初めて臨む大佐渡コースへの期待感は膨らんだ。
 レースではないので、景色やエイドに期待して楽しく走れば良いのだけれど、スコットカップや佐渡トライアスロンのコースと言ったキーワードが脳裏を掠める度に、どこか得体の知れないプレッシャーを感じ、冷静になれずにはいられない。


 僕らBタイプはAM6時を回ってからのスタートとなった。陽が昇り、雲ひとつない青い空が広がっている。海岸線を進みながら海を眺めると、見たことがないくらい海は穏やかだった。バイクの車輪がアスファルトを進む音と、沿道からの声援が辺りに響いている。
 相川ASのうどんは大いに気になったが、結構な盛況感があったのでそこをパスして入崎SSまで進む。ここで一息入れているとバイクイベントでおなじみのママチャリの赤い悪魔さんがいらして皆に大人気。赤く塗装されたママチャリが陽光に輝いている
 僕はウインドブレーカーを脱ぎ、コースの難所の一つであるZ坂を目指す。初めてでドキドキしていた。坂の直前で用を足し、道路から坂を仰ぎ見ると、本当にZ形状なんだぁと感心する。



 いざZ坂へ。喘ぎ喘ぎ坂を上る。ご多分に漏れず、トンネルに入るカーブ手前でバイクを降りて写メを撮った。眼下には大佐渡を描く新緑と、紺碧の海のコントラストの絶景が広がり、真下を見ると坂を上ってくるサイクリスト達がまるで蟻ん子のように見えた。



 しばらく上りがあり、海府に向けて下った。喜多方輪行で鉄女ママさんから教えていただいた要領で曲がる反対のペダルに体重を載せコーナリングをクリアしていく。もちろん減速すべき箇所ではしっかり速度を落としながら。



 大野亀が見えてきた。再びバイクを降りて写メ。いざ大野亀へ、とペダルを漕ぐと何やらカツカツと一定の間隔で異音が…。まさかのトラブルか。バイクを降りてあれこれ点検していると、声をかけてくれる方がいる。大丈夫ですよ〜、と返答するが内心は穏やかではなかった。すぐに原因を見つけた。なんて事はない、装着したボンベの固定バンドが緩んでペダルに当たっていただけだった。気を取り直してバイクに跨った。



 大野亀から二ツ亀へ。見たこともない風景が広がってテンションは最高潮。また天気のいい時に訪れたいなと思った。
 はじき野ASで小休止して両津を目指す。細かい起伏は下りの勢いを使ってこなす。途中、見知らぬ方から声を掛けられたり、チームジャージ隊列の後方に取り付いたりと、何かと楽しみながら、あっという間に両津に到着する。途中でゲストの益子さん、小島さんにエールを送った。
 両津で100k、10時を回っていた。エイドにはトイレまで列ができていて、そこに行儀よく並んでいるとシータージャージのオニバスさんを見つけ声をかける。ここでお弁当のようなものを頂き、バイクラックへ戻るとエイドの弁当を待つ列はラックを超えていた。うーん、これは大変だぁと、横目にバイクに跨って真野を目指した。
 今までのコースには多くのサイクリストがいて賑わっていたが、B専用コースは完全貸切の単独走。結局この区間で出会ったのは1台だけだった。
 コースは金北山を右手にみながら並走する里山道で、四つ角にスタッフがいて誘導をしていただけるのだけど、それがなければ車も、もちろん人の往来のない寂しいコースだった。それなのに時折、応援の方がいらして、逆にこっちが驚いてしまうのだった。

 コースの形状は起伏に富んでいて、上って下って、また上るをお腹いっぱいになるぐらい頂いた。ここで相当、消耗した。それでも山が開け、真野湾が覗けてくるとテンションは否が応でも上がった。
 350号に合流してゴールの河原田小学校を目指す。時間が早いせいかここにも誰も居らず、イベント感には非常に乏しい。


 フィニッシュゲート手前でMCからマイクで名前を呼ばれ、おかえりー!と声を頂いたので、ただいまー!と返す。そこがゴール。ゲート通過はAM11:45分ぐらい。サイコンで4時間43分、Ave28km。スタートから5時間半の旅だった。
 お天気に恵まれ、最高に気分のいいイベントだった。次はチームトレインで是非、参加したいと思った。(了)

2016年5月14日土曜日

トレーニング'16.5.9~’16.5.14

テーマ : 疲労回復

月 レスト
火 ラン5k 30分 ジョグ&ドリル走
  スイム1,300+α 90分(教室など)
水 市陸ゼミ4k 26分
 朝ラン6k 32分 (股関節タメ、大臀筋、膝下の脱力)
  スイム1,300+α 50分(キック600・E&H、2軸プルとフィニッシュ脱力)
金 ラン10k 60分(ビルト走5k+快調走)、ドリル(左右ステップ、大股ラン)
土 朝ラン6k 32分 (股関節タメ、大臀筋、膝下の脱力)
日 佐渡ロングライド130


週の振り返り
 水曜のゼミで幾つかの要点に気がつくことができた。僕にとってはかなりと重要なことだった。
 座学の後は情報整理と実践への落とし込みが大切だ。座学がいくら可塑的だと教えられても、教えていただいたことが忘却の彼方へいってしまっては意味がない。ゼミで拝聴した情報は睡眠を挟んである程度整理が行われているので、朝ランで得た知識を実践反復する。
 股関節のタメで生まれた力を単関節筋の大臀筋を意識して動かすこことが適切ではないかという仮説を立てる。それから膝から足首までの使い方イメージも。質問を投げたところ強く意識過ぎるのもよろしくないとアドバイスを受けたので、これらに留意して、集中的に実践したい。
 更にもう1つ、スイムキックの幾つかの教え(コツ)についても、その物理的原理がハッキリと判った。力学的に説明ができて、目指すべき動きをより明確にイメージしながらトレできるんじゃないかな…。そんな多くのことを気がつかされたゼミでした。

 ☆ゼミのキーワード
プラクティスとトレーニング。
反動、ムチ、捻りを使って体幹を動かす。
身体図式と身体イメージ。

今月のRUN 5/13・・・102k(トレ時間 6h/週)

2016年5月11日水曜日

第30回白根ハーフマラソンと五頭山麓一周マラソン応援のこと


 白根は今年で3年連続の参加。自他共に認める雨男を持ってしても、またもや快晴の空の下での開催となった。風を感じるがそれは昨年と同様。平坦な田園地帯をぐるっと回るコースなので、風はアゲンストにもフォローにも変化する。

 僕の目標はキロ4分25秒ペース狙いのネガティブ走。最初は速めに入り、チョイ落としてターゲットタイムに持ち込もうという作戦だった。

 スタートは運動公園内をクランクしながら駆けるので、他のランナーからプレッシャーを受けぬように前方に整列する。
 定時号砲。スタートは目論見通り。誘導されて気がついたのだけれど、コースレイアウトがスタートの1km区間ぐらい変更していた。この辺で思いがけず、おっぴえ師匠と会話を交えながら併走させて頂く。
 2k過ぎにファイターズさんが後方から登場。前を行くランナーの群に吸い込まれていく。それに気がついた師匠は、ファイターズさんの背中を追うようにスピードアップ。ライバル対決の始まりを目撃する。

  入りの5k通過は22分36秒。既に目標から遅れている。時計が追いつかない。少し速く入りすぎたかな。気持ちよく走れているのが時計は30秒台に留まってしまう。なんと説明してよいか言葉が見つからない。前走の見附のような感じにはならかった。

 アゲインストの風を受ける7〜8kは4分50秒台までペースは落ちる。周囲に気を配る余裕もなく、ひたすらアスファルトを見つめて走る。
 10k通過は47分。しばらく進むと集落に入り、風を遮蔽して幾分楽になった。けれどペースは40秒後半で停滞。このあたりで諦め感が漂い始める。

 12k、バイクに跨ったオレンジ色のバイクジャージを纏ったAさんに「ファイト!」とバリトンボイスで励まされるも、その応援を力に変えられない。

 14k、後方から大勢のシルバーランナーの集団に飲み込まれ、四苦八苦しながら追いすがった。ベテランの力走に頭が下がると同時に、負けてられないという気持になる。ほんの少しペースを上げるのだけで苦しかった。それでも、がんばろうと走る。

 17k、フォローの風を受けながらも楽をしているところを潟鉄バイクジャージ姿のフェマン兄さんに見つかってしまう。
 「どーしたーん?」と投げかけられ、ヘラヘラへした態度で「こーいうことも、ありまーす」と応答する。あー、情けない。
 完全に降参。無駄に疲れるのは避けようと力を抜く。5分を下回るペースまで落ちる。

 バイクに乗ったフェマンさんから背後から2度声援を貰う。ラスト1kだけは、しっかり走り込みタイムは1時間40分23秒(ネット)
 昨年秋の湯沢よりはまだマシさとうそぶきながら、先月のフル出走からここに至るまでのローテに無理があったのかなぁ、と力を出せなかった原因についてあれこれ反芻した。


 付加をかけ、それに応えてくれる身体づくりがトレーニングの目的なのだけれど、どこか、なにかが足らないのでこういうことが起こるのだろう。これにてひとまず、春のエントリーレースは終了。昨シーズンからの頭打ち感は否めないが、次のランシーズンに向けて新しい取り組みを開花させられるよう、楽しみながら頑張っていこうと気持を切り替える。

 同日開催されていた五頭山麓ウルトラマラソンにバイクで応援に行く。お目当てはもちろん走友会のリーダー、メグメグさんの感動のゴールシーンに立ち会うこと。
 コース途中、彼女を見つけ声援を送り、ゴールの瓢湖でその瞬間(とき)を待った。しっかりした足取りで彼女が現れる。伴走には朋友のゆうこりんさん。午前中、白根を走って入賞した彼女は一緒に4kほど走ったそうな。ゴールテープを切ったメグメグさんの姿を見て、ちょっぴり羨ましく、もっと頑張らなきゃなぁと、元気と勇気を貰いました。
 次は酒田おしんトライアスロン。モードを切り替えることにしよう!(了)




2016年5月8日日曜日

トレーニング'16.5.2〜’16.5.8(レース週)

テーマ : レース週のコンディショニング

月 レスト
火 喜多方輪行228k Ave.25 9時間
水 島ラン20k 2時間10分 回復走
木 スイム1,500+α 60分(キック600・130秒サークル100×5・スカー等ドリル)
    ラン7k 40分 快調走
金 レスト
土 朝ラン8k 50分 ジョグ
    スイム1,500 50分(キック500・スカー他ドリル・105秒/100 300,200×2)
日 白根ハーフマラソン 1時間40分23秒
     応援バイク30k 90分


週の振り返り
 GW中盤、予定外の喜多方トレインに連なることに。しばしば人が成長するには少し無理をするのが良いと言われるが、この輪行は僕にとってはその部類のものだった。けれど成長を通り越し、無理が祟って損傷大。PBを狙っていた白根での沈没を招く結果となりました。ん~残念。少し引いてみれば、単なるスタミナ不足ということも言えるので、再び精進を重ね次回につなげたいと思います。ハァー(T ^ T)

今月のRUN 5/8・・・71k(トレ時間 17.5h/週)

2016年5月5日木曜日

喜多方ツーリングのこと 2016.5.3

 昔から言われていることだが、人はストレスのある環境の方が能力を育てることができるという。ちょっと無理をすることで肉体的、精神的に成長を促すきっかけが得られるのだろう。

 今回の福島県喜多方への輪行、200km以上の輪行は僕にとっていつかは通らなばならない、避けて通れない事柄の一つで、期せずしてこのGWに挑むことになった。
 参加の理由は他愛のないもので、予定していたトライアスロンチームのバイク練習が天候によりキャンセルになり、その代替として開催、参加することにしたのだった。
 経験したことのない距離で、僕の身の丈に合わないことは想像できたけれど、せっかくの機会なので気負わずに臨むことにした。勝手知ったる仲間たちと一緒なのだし、無理と感じたら皆に迷惑が掛からぬようリタイヤすればいいのだから。

 ルートの関係で僕の住む近所が集合場所になった。僕は3時半に目を覚まし、いそいそと準備を始める。一通り確認を終え、悩んだ末に輪行袋を持っていくのを止めた。これが正しい判断かどうかはわからないけれど、不可抗力で必要になるよりも、自身の意思により必要になることが考えられたので、ある意味退路を断つ趣の方が大きかった。輪行袋よりチェーンカッターをもっていくことを選択した。

 AM5時予定通りスピリットZさん、KHYさんの3人で月岡から290号、赤谷経由で次の集合場所である国道49号線沿いにある津川のコンビニを目指した。約束の時間はAM7時。そこで5名と落ち合う手筈なのだ。

 赤谷へ入る途中、山から吹き降ろす「ダシの風」に吹かれ、僕らは大幅に速度を落とした。(後日、ダシの風とは、船を出す風に由来していると教えて頂いた)。それ以外は事もなく郡堺に到達、そこからしばらく続く下り坂の勢いを借りた。僕はスピリットZ、KHY列車に連なるり必死にペダルを漕いだ。そうして約束の津川にはジャストタイムで到着。あっという間の2時間、50kmの走破だった。

 この日、津川は「狐の嫁入り」の開催日だった。ところどころに宣伝告知や装飾が施されている。そんな津川のコンビニ駐車場の一角に、ペコわとさん、鉄女ママさん、ひぐまささん、H間さん、HDさんに僕ら3名を加えた総勢8名で一路、喜多方を目指す。
 ところで何故、喜多方かって?そりゃ喜多方ラーメンをみんなで食べに行くのでアリマス。お店は特に決めず、そこそこ美味しいなら、どこでもよいと言うカルーイ感じ。喜多方が目的地というより、輪行可能な距離の折り返しが場所がかの地だったと言った方が適切かもしれない。


 459号線のトレースを開始。鹿瀬から阿賀野川沿いに進み、徳沢から山あいに入ると杉木峠を超え、奥川の役場、そして龍泉寺から往路最大の難関の坂が始まる。斜度9%の表示看板を一瞥して、ひたすらペダルを漕ぐ。

 すぐにインナーローになり後がなくなる。ケイデンスを上げるべく必死だ。息が切れると変速を上げ、ダンシングで息を入れる。そんな風にハァハァゼイゼイやっているところに、横から涼しい顔で鉄女ママが坂を上ってくる。
「ハンドルに体重を乗せない〜。肘を折るぅ〜」
 言葉にちょっと節がついていて、思わず笑ってしまう。
 「サドルにも体重をかけない〜」
 シッティングのコツを教えて貰う。が、そうは上手くできない。少なくともその意識を持ってクルクルとペダルを回しながら、坂の頂点を思い描く。アスファルトに滴り落ちる汗と、荒い息遣いが世界のすべてとなる。

 AM9時半。難所を超え、残雪おびただしい飯豊連峰を望む展望スポットで小休止。清々しい天気だ。一仕事やり終えたこともあり気分は格別。ここでアクシーのA木さんが隊列に加わる。僕が坂で悶絶している横を、後方から坂を何事もないようにスイスイ上って来られ、KHYさんとお喋りしながら前を行ったところを目撃した。間違いなく、只者じゃない。


 上りがあれば必ず下りがある。HDさん、ペコわとさん、鉄女ママさん、僕のトレインで坂を下る。僕らは一瀉千里で山都を通過。通称、山都そば街道。喜多方まではもう少し。ここまでの走行距離は90kを超えていた。

 往路、上り坂のある蛇崩山をKHYさんのサポートを貰いながら頂上に着くと、目の前には喜多方の街が広がっていた。AM11時。頂上付近では向かい風が一層強く感じる。ここからはスピリットZさん、HDさん、僕で牽き合いながら、腹ごしらえの出来るお店を目指す。

 立ち寄ったお店は「上海」さん。正直に告白すると僕の喜多方ラーメンに対する期待度は高くはなかったが、注文した中華そばをひと啜りしたところ、
「!!!」
 おもわず美味いっ、と言葉が漏れてしまう。ここまでのプロセスが調味料にもなっているだろうが、間違いなく味が良い。
 「バイクを輪行袋にしまって、一杯やって電車で帰るのが正解だねぇ」とペコわとさん。
 僕は激しく同意したし、次やるなら絶対ソレ、ソレ一択だと思いつつも、帰路が憂鬱になりそうだったので、その話題には積極的に触れないようにした。


 その後、道中で見つけたナッツ由来のスイーツを堪能し、いざ復路。蛇崩山では鉄女ママの後ろに付いて、ペダリングを観察しようと思ったが、すぐに余裕はなくなってしまい、後ろを付いて行くのがやっと。このとき、幾つかの教えが僕の脳裏を過る。
 KHYさんがポツリと一言、
「基本インナーで、アウターは下りしか使わない」
 さらにゼミでのアランさんの言葉、
「坂を利用してトップスピードに入れ、それを持続する練習すると速くなるよ」
 この2つの台詞が頭の中で融合する。上りのてっぺんからアウターに入れ、思い切りペダルを漕いだ。下りの勢いにフォローの風の力を借りてスピードに乗る。気持ちいい。自重をペダルに掛ける意識を持つと、スッとケイデンスが上がった。僕を追い抜く乗用車の窓から、子供が手を振り声援を送っている。僕はその声を拾うように車を追いかける。CADD10がそれに従う。スピードに乗りどこまでも進んでいけそうに思えた。

 小休止を挟み、山都から宮古、そして津川を目指す。一瀉千里で下った山都ルートを帰りは上るのだ。前方のスピリットZさんの背中は遥か遠く、さらに坂を上るにつれてペダルは重くなっていく。

 宮古トンネルを抜けたすぐ傍らの清水で、スピリットZさんは僕らを待っていてくれた。休憩にありつき安堵した。またこの清水が格別に美味い。喉を潤し、空いたボトルに水を詰めた。出発。まだまだ上りは続く。ここも鉄女ママさんから自重をペダルに乗せるコツを聴きながら汗だくになった。


 徳沢の手前、杉木峠でKHYさんが上りで度々やっている、下ハングリップのダンシングを真似てみる。シッティングからの下ハンダンシング。普段のダンシングよりは入力が楽で自重を使うペダリングであることが判る。鉄女ママの教えと併せてスッと腑に落ちる。なんでいままでコレに気がつかなかったのだろう。

 徳沢駅で小休止。時間の流れから外れたような、ちょっとノスタルジックな駅だった。
 引き続き459号線、阿賀野川沿いを走った。スピリットZ、ぺこわとトレインについて行く。突如、スピードを上げてもがいてみたり、トンネルで声の反響を楽しんでみたりと無邪気に楽しんだ。
 スピリットZさんはもちろんだが、ペコわとさんが底知れない。まるで歯が立たない。さすが女王の異名を持つだけはあるなぁと感心する。9月の佐渡Bタイプでは完全にライバル視させて頂くのでヨロピク。ただ一つ、津川へ向かう途中、道が正しいのか何度も尋ねられたことを思うと、ちょっと方向音痴そうなので、そこに付け入る隙があるかもしれない。それとも、僕の道案内が頼りなかったせいかな?

 道筋にある縄文清水で小休止。身の丈を過ぎはしゃぎすぎてしまい、エネルギー切れを起こしかけていたのでありがたかった。そして、ここの水も十分に美味かった。そうこうしていると、狐のメイクをした女性が、水を汲みにこられたのでつかさず声を掛ける。津川での狐の嫁入り祭りを思い出す。話をしているとPM4時から交通規制のため津川で集合したメンバーの車が出せなくなることが判った。

 ここからが本領発揮。残り30分ちょっと。スピリットZさん牽く特急列車で駐車場を目指す。僕は脚が残っていないのでゆるゆるとみんなを後ろから追いかける。
 津川組は無事駐車場に到着し、事なきを得る。自走組みの僕を含めたスピリットZさん、KHYさん、HDさんの4名は国道経由で新潟へ向かうことを決め、津川組とお別れする。

 お祭りでにぎわう津川の町はどこか風情を感じ、川べりの特設会場もさることながら、地元麒麟山酒造には多くの人が集まっていた。人の流れとは反対に向かう僕らは後ろ髪を惹かれそうになった。喜多方の上海での輪行袋トークが再び脳裏をかすめる。

 津川のコンビニの一角。今朝も陣取った同じ場所で、僕らはおにぎりを始めとする炭水化物を腹にしまう。帰路は凡そ50km、2時間程度かかるだろう。それぞれ互いの帰路を報告、確認し合う。

 PM4時を回ったところで、いざ出発。牽き合いながらトレインは国道を進んだ。僕には道が下り基調だったことが大いに幸いした。それから安田に近づくにつれ追い風になったことも。

 この途中、HDさんにパンクトラブルがあったけれど、鮮やかな手さばきで難なく解消。更にその作業中にバイクメンテのプロフェッショナルが降臨するというサプライズも発生。偶然といえばそれまでだが、何かを持ち合わせた人達と一緒にいることを肌で感じた。


 安田の交差点で皆にお別れして290号から水原経由で帰路に着く。はじめての200k超えを距離を経験したせいだろう、膝から下に疲労を強く感じていた。それでも安田おろしの風に背中を押され、PM6時20分頃、無事帰宅。走行距離228km、Ave25km、13hの全工程だった。


 膝から下の疲労は今も尚色濃く残っている。その疲労に見合う分だけの収穫はあった輪行だった。さてさて、次はどこに行こうかしら。(了)

2016年5月1日日曜日

トレーニング'16.4.25〜’16.5.1

テーマ : 疲労抜きとランフォームのこと

朝ラン5k 35分(スロージョグ、アクティブレスト)
火 朝ラン5k 30分(ジョグ~快調走、アクティブレスト)
水 市陸練6k 2.5時間 (アップ、筋膜リリース、ドリル)
木 レスト
金 ラン16k 100分 ジョグ
土 朝ラン7k 43分 ジョグ〜快調走
     スイム1,300m 50分(ドリル キック500m、スカーリング、ヘッドアップ)
日 体育館RM走15k 78分 (アップ〜4分半6k〜快調走〜ジョグ)
     スイム1,300m 50分(ドリル キック500m、スカーリング、H&E、ヘッドアップ)

週の振り返り
 今週は日曜の疲労抜きからのゆるゆるスタート。
 水曜、市陸連の翌日にまさかの筋肉痛。思い当たる節はスピリットZさんを追いかけた大股ダッシュのせいかも。
 5/1に予定していた、年に一度の潟鉄輪行イベントはお天気の都合で見送りに。仕方ないので体育館&プールで適宜に身体を動かす。
 マシンランは2軸と股関節のタメに加えて、腕振りやら膝下を意識してのペース走。調子が良いのか目標距離をこなし、ならばとよりハイペースで実践。基本動作の習得と可塑性トレーニングは地道ではあるが、結果的に可逆的な能力を上げてくれるようだ。それからミトコンドリア生成と脂肪分解を期待して75分の時間を意識した。
 つづくプールは疲労抜きの遊びでと思ったが、スイッチが入りキック連。ちょっと前まで苦痛でしかなかったキックが楽しくて仕方ない。

4月のRUN・・・244k
今月のRUN 5/1・・・15k(トレ時間 8.5h/週)