2016年5月17日火曜日

佐渡ロングライド2016 Bコース出走編

 トキマラソンに続き、再び佐渡への上陸を果たした。今回はロングライドB130kmへの参加が目的だ。僕にとってサイクリングイベントの参加は2度目。このイベントは初めての参加。昨年、経験した佐渡でのバイクシーンを想い出しながら、初めて臨む大佐渡コースへの期待感は膨らんだ。
 レースではないので、景色やエイドに期待して楽しく走れば良いのだけれど、スコットカップや佐渡トライアスロンのコースと言ったキーワードが脳裏を掠める度に、どこか得体の知れないプレッシャーを感じ、冷静になれずにはいられない。


 僕らBタイプはAM6時を回ってからのスタートとなった。陽が昇り、雲ひとつない青い空が広がっている。海岸線を進みながら海を眺めると、見たことがないくらい海は穏やかだった。バイクの車輪がアスファルトを進む音と、沿道からの声援が辺りに響いている。
 相川ASのうどんは大いに気になったが、結構な盛況感があったのでそこをパスして入崎SSまで進む。ここで一息入れているとバイクイベントでおなじみのママチャリの赤い悪魔さんがいらして皆に大人気。赤く塗装されたママチャリが陽光に輝いている
 僕はウインドブレーカーを脱ぎ、コースの難所の一つであるZ坂を目指す。初めてでドキドキしていた。坂の直前で用を足し、道路から坂を仰ぎ見ると、本当にZ形状なんだぁと感心する。



 いざZ坂へ。喘ぎ喘ぎ坂を上る。ご多分に漏れず、トンネルに入るカーブ手前でバイクを降りて写メを撮った。眼下には大佐渡を描く新緑と、紺碧の海のコントラストの絶景が広がり、真下を見ると坂を上ってくるサイクリスト達がまるで蟻ん子のように見えた。



 しばらく上りがあり、海府に向けて下った。喜多方輪行で鉄女ママさんから教えていただいた要領で曲がる反対のペダルに体重を載せコーナリングをクリアしていく。もちろん減速すべき箇所ではしっかり速度を落としながら。



 大野亀が見えてきた。再びバイクを降りて写メ。いざ大野亀へ、とペダルを漕ぐと何やらカツカツと一定の間隔で異音が…。まさかのトラブルか。バイクを降りてあれこれ点検していると、声をかけてくれる方がいる。大丈夫ですよ〜、と返答するが内心は穏やかではなかった。すぐに原因を見つけた。なんて事はない、装着したボンベの固定バンドが緩んでペダルに当たっていただけだった。気を取り直してバイクに跨った。



 大野亀から二ツ亀へ。見たこともない風景が広がってテンションは最高潮。また天気のいい時に訪れたいなと思った。
 はじき野ASで小休止して両津を目指す。細かい起伏は下りの勢いを使ってこなす。途中、見知らぬ方から声を掛けられたり、チームジャージ隊列の後方に取り付いたりと、何かと楽しみながら、あっという間に両津に到着する。途中でゲストの益子さん、小島さんにエールを送った。
 両津で100k、10時を回っていた。エイドにはトイレまで列ができていて、そこに行儀よく並んでいるとシータージャージのオニバスさんを見つけ声をかける。ここでお弁当のようなものを頂き、バイクラックへ戻るとエイドの弁当を待つ列はラックを超えていた。うーん、これは大変だぁと、横目にバイクに跨って真野を目指した。
 今までのコースには多くのサイクリストがいて賑わっていたが、B専用コースは完全貸切の単独走。結局この区間で出会ったのは1台だけだった。
 コースは金北山を右手にみながら並走する里山道で、四つ角にスタッフがいて誘導をしていただけるのだけど、それがなければ車も、もちろん人の往来のない寂しいコースだった。それなのに時折、応援の方がいらして、逆にこっちが驚いてしまうのだった。

 コースの形状は起伏に富んでいて、上って下って、また上るをお腹いっぱいになるぐらい頂いた。ここで相当、消耗した。それでも山が開け、真野湾が覗けてくるとテンションは否が応でも上がった。
 350号に合流してゴールの河原田小学校を目指す。時間が早いせいかここにも誰も居らず、イベント感には非常に乏しい。


 フィニッシュゲート手前でMCからマイクで名前を呼ばれ、おかえりー!と声を頂いたので、ただいまー!と返す。そこがゴール。ゲート通過はAM11:45分ぐらい。サイコンで4時間43分、Ave28km。スタートから5時間半の旅だった。
 お天気に恵まれ、最高に気分のいいイベントだった。次はチームトレインで是非、参加したいと思った。(了)

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