2015年8月31日月曜日

トレーニング'15.8.24〜8.30

8月5週のトレーニング
テーマ : 長距離ラントレ

月 帰宅ラン18km 6分ペース 106分

火 朝ラン6km ラスト1km4分50秒 35分 (アクティブレスト)
水 カブトヤマラン 坂道ゆるダッシュ20本 4km 20分
木 スイム1,000m+α (500×1、キック、ブレス、プル各ドリル 40分)
金 朝ラン6km ラスト1km4分45秒 36分
     夜ラン7km ビルト走 40分
土 島ラン2周 6分ペース 2時間55分
日 体育館 エアロバイク40分、トレミ6km ビルト走30分
     

今週の振り返り 


 いつもの月曜は休養に充てるのだけれど、翌日が諸事情によりトレーニング出来ないことを思い帰宅ラン。陽が沈むのが早くなったし気温も涼しい。川の傍を走っていると長袖が恋しくなるほどだった。秋がすぐそこまで迫っている。夏よ、もうちょっと待っていておくれ。

 休養を挟んだ水曜日。気持ちがトレの方へ向かなかったけれど、帰宅後、そんな心の動きを無視してラン装備に着替えて家を出る。坂道ダッシュで心身ともにムチを入れる。けれどこういう気持ちのときは何をやってもダメ。でも、ささやかな抵抗もまた必要なのだと思う。

 木曜日。この日もトレに対して気持ちが上がらない。仕事が忙しいのことが関係しているのかもしれない。特にこの日は勤務中に出し切った感があった。
 帰宅の途中、電車に乗っていると、膝から下が鉛を巻いたように重い。それじゃってことでプールへ足を運び、沢山泳いでやれと意気込んで臨むが、いつもより進み具合が悪い。500mで一区切りつけて久々にキックからの各ドリルをやって適宜なところでプールを後にする。気持ちと身体のバランスが整わない。

 金曜は殊の外、調子は上向き。朝トレでラストをしっかり上げてフィニッシュ。帰宅後のトレは気負わず翌日のことを考慮して軽く汗を流す程度にとどめる。

 土曜日。この日は一ヶ月前から予定していたKさんとのラントレ。月に一度のペースでトレーニングをご一緒させて頂いている。この日、ぼくからの申し出により新潟島3時間走、つまり島2周、30kmをキロ6分で踏むことを提案していた。
 早朝に土砂降りだった雨は、集合時間には小雨に変わった。防砂林の中を進んでいると、時折強い風が吹いて木々の葉から水滴が落ちる。それがまた心地いい。雨空のオプションがいくつもの恩恵となり気持ちよく完走することができた。走り終えた後、身体が少し冷たかった。夏の体温はもうどこにも感じられない。

 日曜は朝から雨。佐渡に向けた総仕上げをやろうと考えていたが、午前の遅い時間から体育館でエアロからトレミのコンビで軽く汗を流すにとどまった。
 午後、スポーツ用品店に佐渡トラ用の補給の買い物に行くと、思いのほか棚が寂しげだった。ふとサービスカウンターを覗くと、そこにはアストロマンポロを纏ったスピリットZさんの姿が。手元には大きな袋をぶら下げていた。さすが来週に向けて余念が無い。どうやら、ぼくはすでに出遅れているようだ。
 ちゃんとしなきゃ。次の日曜は佐渡トラだ。

 8/30までのRUN距離…317km(トレ時間/週…6時間半)

2015年8月28日金曜日

糖質制限についてちょっと書いておく。

糖質制限を食生活に取り入れて約9カ月。ぼく自身が忘れない為にも記しておきたいと思う。

【基本】
朝... 野菜や果物などの糖質を摂る以外は炭水化物は摂取しない。
昼...大豆製品とチーズ
間食...夜のトレーニング内容によっては炭水化物の補食を摂ることも。
夜…動物性たんぱく質、つまり肉が中心。アルコールは500ml缶の発泡酒1缶が目安。

ぼくの食生活は糖質、炭水化物をカットすることが前提となっているので、今更ながら、そういう配慮のない食事が食卓に並ぶことはなくなったし、そうでない、例えば食事に出掛けたりしても糖質を出来るだけ少なくする選択や食べ方が、ストレスなく出来るようになった。この食生活に違和感がなくなったと云える。

調味料などの少量の糖質を除いて、炭水化物を一切口にせず、朝晩軽い運動をしていると3,4日目辺りから倦怠や脱力感、或いは眠気などネガティブな体調の自覚症状が現れる。ぼくはこれを糖質がある程度抜けたサインと考えている。こうなったらトレーニングの前後、どちらかの食事で炭水化物を入れることにしている。そうでないと運動中にハンガーノック(Hitting the wall)起こしてしまったり、その後の疲労感がやたらと長く感じたりする。1時間程度のジョギングでは起こりにくいと考えているが、たまに不調に陥ったりするので、運動が習慣化している場合は、1日1食ぐらいは炭水化物を入れておいた方が無難ではないかと思っている。気持ちの問題も多分に含まれているかもしれないけれど…。
つまり、ぼくの生活エネルギーは動植物性タンパク質やチーズやナッツ類で、運動の時は白メシなんかの力を借りているということだ。それから微量のアルコールからも。

8/28日(木)今朝の体重は72.6kg。今月は70〜72kg台を彷徨っている。3歩進んで2歩下がり、1歩進んで2歩下がり結局元に戻っている(苦笑)。3歩進んで2歩下がらず、踏みとどまる努力が必要だと云うことなのだ。向こうの(60台)景色が少し見えてきたことが励みにつながる。

8/28までの走行距離…ラン316km

2015年8月24日月曜日

佐渡トラへ向けて

 佐渡トラまであと14日。先週、見積もった走破タイムを早くも下方修正することにした。
昨日(8/23)の模擬的トレで、バイク走70km(Ave30km未達)後のブリックランが想定をはるかに下回る内容だった。まるでスピードが出ない。途中で開き直ってジョグペースで進んだ。これにはちょっと参った。バイクの消耗を軽く見積もっていたようだ。これらを反映しないわけにはいかない。

《目標タイム 修正》
スイム 2,000m 40分(1分/50m毎ペース)…450kcal
S→Bトランジション3分
バイク 105km 3時間38分(ave.29km/h)…3,150kcal
B→Rトランジション3分
ラン ハーフ 1時間59分(5分40秒/km)…1,550kcal
【走破時間】6時間23分、消費カロリー5,150kcal

 ランで5分/kmの脚を維持できるほどのパフォーマンスはまず期待できない。ゆっくり入って徐々にペースを上げて、どこまで粘れるかだ。つまりこの度はスイムを無難にこなし、バイクを頑張りながらランの体力と気力を残すという、大雑把だけれどレース展開のフレームが明らかになった。あれこれと考えを巡らしていたけれど、これが思いのほかしっくりくる。
 目下、各パートのパフォーマンス云々よりも、当日の補給食をどうするかが一番の関心事。
 サバス梅味6袋をバイクボトルに詰めて、補給しながらバイクを漕いでみたけれど、ことのほか喉を通らず、この間の水分及び固形物補給とのバランスがとれなかった。きっと4袋ぐらいなら何とかなりそうなので、次は果実ジュースに溶かして試す。原因は水分補給のスポドリと味がバッティングしたこと、途中、固形物補給として塩まんじゅうを食べた後、ものすごく気持悪くなったことも不運だった。次の週末にリトライしてスキームを確立したい。
 いずれにせよパフォーマンスの担保はエネルギー源。アミノ酸と水分補給をベースに最低でも3,000kcalはレース中に補給したい。それからコンディショニングとして身体を冷やすことも考慮したい。

※前回アップした「佐渡トラ準備①」の上書きとなってしまいました。ご了承下さい。

トレーニング'15.8.17〜8.23

8月4週のトレーニング
テーマ : ラントレ強化とブリックラン


月 休養日
火 帰宅ラン18km 5分30秒ペース 100分
水 休養日
木 朝ラン5km 33分(アクティブレスト)
金 体育館ギャラリー走 アップ〜ジョグ2kmでDNF

土 トレミ16km (アップ〜4分45秒走10km  86分)
     スイム2,500m (1,000m×1 プルブイ25m×20 500m25m×40 60分)
日 笹川流れバイク自走 71km 2時間20分
    ラン11km ジョグペース 70分
     帰宅後バイク20km 50分
     
今週の振り返り 
 今週は町内会のお祭りの準備、出張、それから体調不良でトレーニングを3連休。たっぷり休養して栄養を蓄えて臨んだ気合の週末だったけれど残念ながらお天気は下り坂。土曜は予定を変更して午前トレミでポイント練習、午後はプール。
 そして翌日曜は笹川流れへバイク&ラン。トレの目的はバイクペースと補給装備の確認。パフォーマンスの維持は何と言っても補給だ。ランまでスタミナと体調を維持できるか不安になった。佐渡トラの走破タイムの見積もりはランを下方修正したほうが良さそう。そんな弱気になった週末のトレーニングだった。

 8/23までのRUN距離…241km(トレ時間/週…6時間程度)

2015年8月23日日曜日

マーマードライブ in Club Riverst 2015.8.23

 彼らの演奏時間に合わせてClub Riverstに到着する。 僕らはいつものように彼らの登場をワクワクしながら待った。
そしてオープニングのズンチャッチャ、ズンチャッチャのテーマ曲と共に3人が登場し、シブヤさんの「マーマードライブはじまるよ」のセリフからステージは始まった。
 オオギ氏の体躯から繰り出すパワフルなドラム、髪を短くしたシブヤさん、そしてしばらく見ない間に、あれ?ちょっと◯◯きくなった?ササカワさん。
 一日中動いていた僕の身体に、彼らの織り成すサウンドが妙に心地よかった。ドラム、ベース、ギター、ボーカル、全ての音域の波動が身体を震わせるようだ。
 このライブの後、下北、名古屋、大阪とワンマンとのこと。ぜひぜひシブヤさんの目指すところの、コール&レスポンスを実現させて欲しいと強く願います。

1.マッドサイエンティスト
2.狂い咲き
3.深夜列車
4.女の穴
5.LOVE、LOVE、LOVE
6.ラブホテルの歌
7.愛の果て
アンコール
1.Welcome to night




2015年8月17日月曜日

トレーニング'15.8.10〜8.16

8月3週のトレーニング
テーマ :
ラントレ強化とスイム練

月 朝ラン5km ジョグ 33分
    帰宅走 18km 5分40秒走 112分
火 朝ラン5km ジョグ33分
     プール1,500m(500,100m2分20秒サークル×5,ドリル) 40分
水 朝ラン5km 坂道ダッシュ×10本 30分
     帰宅バイク 28km 60分
木 スイム(日和浜) 縦横各2往復 30分
     ラン20km 2kmアップ〜12km5分走〜残り5分20秒ペース 105分
金 朝ラン5km ジョグ35分(アクティブレスト)
土 ラン21km 5分40秒 120分
     スイム1,000+α 30分
日 ラン30km 20km5分半〜5分走、10kmジョグ 2時間50分

今週の振り返り 
 朝夕わずかに涼しくなった。とくにこのお盆は雨が降ったりして気温は落ち着き、うまい具合にトレーニングしやすい環境が整った。
 そんな天候に乗っかってこの週はトレーニング量を増やす。まぁ、僕の強度なので大したことはないのだけれど。

 13日。早朝お墓参りを済ませてその脚で日和浜へ。波は穏やかで風もなく、テトラの切れ目が少しうねるコンディション。
 リカバリーをスピーディーにするフィニッシュの手の抜き方、指先に水を引っ掛けるプルの感覚とプルの深さと推進力のことなんかを意識して泳いだ。それとウエットがセパレートタイプなので上半身だけ纏って泳いでみたり。どれもこれも収穫あり。そしてこの日も軽く波酔いを貰う。これがなくなればもっと海練が楽しくなるというのに…。
 次いで帰宅後にラン。5分ペースの中距離走をアップ含めて20km。15km以降ペースが落ちてしまったので予定を切り上げて終了。

 週末はペースを意識した中距離走。これでランは久々の週100km越え。昨年同週のトレと比較しても遜色ない内容になる。ただ不満なのは体が上手く使えてないせいだろうか四頭筋に強いダメージが残ったことだ。
 佐渡トラを意識しながら、フルマラソンへの対策を練り始めた週だった。

 8/16までのRUN距離…191km(トレ時間/週…13時間程度)

2015年8月10日月曜日

トレーニング'15.8.1〜8.9

8月1週、2週のトレーニング
テーマ :佐渡OWS、暑さ対策とラントレ強化

土 朝ラン 10km ジョグ 60分
日 バイク自走 自宅〜フェリー〜スイム会場〜バイク練〜両津港 80km 3時間
     佐渡OWS 2,000 ※49分31秒

月 朝ラン6km 6分走 36分
     夕ラン6km 6分走 36分
火 朝ラン10km 5分40秒ペース 57分
     スイム1,000m+α 40分
水 朝ラン10km 5分30秒走 56分
     スイム1,000m(100m2分半×5本など)+α 40分
木 朝ラン8km ジョグ50分(アクティブレスト)
金 完全休養
土 朝ラン 12km ジョグ70分
     スイム2,500m(100m2分20秒×5本,500mなど) 90分
日 朝ラン 20km (5分20〜40秒ペース) 110分

今週の振り返り 
 OWS明け。朝、目覚めると肩から肩甲骨一帯に錘を背負っているようだった。スイム後のダメージとはこういう感じなのかぁと、初めてのOWS大会をやり遂げた達成感とその倦怠とミックスされて感慨深い。
 初めてマラソン大会を走ったのは遠い昔のことで良く思い出せないけれど、きっとその翌日もこんな風に感じたのかもしれない。いつもより胸を張ってみたくなる気分だった。
 従ってスイムのモチは上がる。負荷を上げるトレーニングとして、ペースアップしたプルにキックは6ビートを取り入れる。いつもはゆったりプルの2ビートが基本なので、スピードを意識したその動作にちょっと心が踊った。
 今週のランは高温多湿、不快指数極まりない時間帯を避け、いつもより少し早時間からの早朝ランがメイン。距離を踏んでいないのが気にかかるがじっくりやることに。

 8/9までの走行距離…82km(トレ時間/週…9時間半程度)

2015年8月3日月曜日

2015佐渡オープンウォータースイミング(SOWS)のこと

 

 ライフセーバーの黄色いカヤックが海上にスタートラインを作っている。その後方にぼくらは静かにスタートを待つ。スタート1分前、そして30秒前。セーバーがコースを開く。そしてスタートの合図。
  ゆっくりと沖に向かって歩き出す。水位は膝の上ぐらい。ズンズン前進しながら、腰に浸かるぐらいまでは歩いてイイかなぁと思った。海水の温度が少し下がり、濁った海水が青色を取り戻す。
 ぼくは覚悟を決め、息を大きく吸って海面に飛び込む。OWSのはじまりだ。けれど自由には泳がせてはくれない。前後左右にスイマーがいてプルもキックも誰かしらの身体に触れる。位置取りバトルとかそんなカッコイイものじゃなくて、水中で皆が右往左往しているようにみえる。
 それらを交わしながら進路を沖へとる。キックは殆ど使わずにプルを大きく気持ち深めに、腰のあたりまで持ってきてからスッと手を抜いて、お化けの手で海面を撫でながら遠くをキャッチする。ブレスはプル2セットに1度。焦らずにいつもの動作でゆったり泳ぐ。時々ヘッドアップして位置を確認。多少蛇行しているようだけど、概ねコースの真ん中に位置している。
 ブレスの度に、周囲にはスイマーがいることが確認出来た。水中では一人で泳いでいるような感覚に陥るけれど、そうではなくて多くのスイマーが同じ方向を目指し泳いでいる。ぼくはウエットの鱗を纏ったサカナの群れの一部になる。青い水は先の視界を閉ざしたままで、時々、他のスイマーのプルやキックで出来た泡が視界に入った。距離を進む感覚はほとんどなく、水をキャッチすることで前進しているとのだと信じるしかない。
 岸から離れる程に波のうねりを強く感じ、それに逆らわないよう、出来るだけ同調するように努める。けれど不用意に水面をたゆたおうものなら、間違いなく波酔いしてしまうだろう。僕は泳ぎながら何度となく自身の三半規管を呪った。

 第1ブイまで730m。インコースを突いて右に折れる。海面に屹立する黄色いブイに佐渡国際トライアスロンの白地に黒い文字を見た。
 この方向転換は随分と波に煽られた。枯た海藻が進行方向からいくつも流れてきて、それらが手に絡みつく。潮の流れか。そして、ここで何人かと接触。このとき小刻みにキックを入れて振り切ろうとしたのがいけなかった。何度目かのキックで右のハムストリングスから下が攣ってしまった。右の腰から下が反り返ってしまう。死後硬直した青魚のイメージが浮かんだ。どうにも動かない。ただ、幸いにも強い痛みはない。強張りが和らぐのを待って恐る恐るキックする。また攣ってしまう。キックを諦めてプルで進みつつ、右のブレスを左に変えたりして身体を解しバランスをとる。発汗による脱水か。夏場のウェットスーツの洗礼を受ける。

 第2ブイまでは公式アナウンスでは900m。それは遥か遠く、オレンジ色のブイの延長に黄色いブイを確認する。ぼくはインコース付近のブイをつないぐロープに沿って泳いだ。時々ロープにぶつかる。その度に進路修正をする。ブレスの度に黄色いカヤックに乗ったセイバーが視界に入った。
 キックがないので呼吸に余裕が生まれ、3セットプルに1度のブレスを試す。海底を見るようにまっすぐ態勢をとってグッと力強く進む。けれど波に揺られる。これがイケなかった。波酔いが確定的になる。
 このとき、泳ぎながら思ったこと。とにかくスイムに苦手意識を持たない。ネガティヴイメージを脳裏に植え付けないようにした。波酔いは気のせいだと。波酔いしているけれど、イヤ酔ってない、と事実を認めないようにした。酔ってない、酔ってない。呪文のように繰り返す。来月の本番に向け、できるだけ良いイメージを持たねばならない。気を紛らわそうとブレスの度に空に求めた。けれど、そこにはさっきから替わり映えのしない夏の青い空しかなかった。

 漸く第3ブイを折れ岸を目指す。ゴールまで残り370m。あと少し。そう思ったら気持ちが緩んでしまい、泳ぎながら水中で2度エズク。もちろん内容物はないのでご心配なく。
 チョットへたばりかけているとラストスパートをかけるスイマーに次々と追い抜かれる。その中にはスピリットZさんも含まれていた。案外と自分が健闘していたことを知り、気持ち悪いながら頑張って水をかいた。ヘッドアップするたびに岸が近づいて来る。水温が生ぬるくなり海の底が見えてきた。
 浅瀬まで辿り着き立ち上がった。頭がくらくらする。それに海水が脚にまとわりつくようだった。浜にたどり着くまで少し時間が掛かった。階段を上がり赤い毛氈をまたいだところがゴール。すぐ目の前にKさん、スピリットZさんがいた。気持ち悪くてフラフラだった。やり遂げたという達成感が勝ったかにみえたが、また思いっきりエズイてしまった。

 これで今月のスポーツイベントは終了。翌月の佐渡トラまで淡々とトレーニングをこなすことになるだろう。佐渡トラ目標と言うよりも、もう少し先の目標を目指してだけれど。
 それから三半規管強化のため、でんぐり返しをする必要があることも良くわかった。これはもちろん佐渡トラ対策だ。とても重要なトレーニングであることは言うまでもない。(了)


 

'15.7.26 福島潟駅伝のこと

 福島潟から真っ直ぐに延びる放水路は治水の代償に生活道を分断した。そのためだろうか、そこには岸を結ぶための幾つもの橋が架けられている。
 福島潟駅伝はその放水路の土手と並行する道路と、それらの橋を利用した1周3kmのコースを5人で襷を繋ぐこの季節の恒例行事だ。
 今年、ぼくは男女混合チームの第2走者として参加。昨年の走破タイムは12分1秒。数字を眺めるとあと2秒だけ時計の針を左に回したくなる。…という訳で個人目標は12分切り、自信はないけれどおもいっきり走ろうと決めていた。

 AM8:30。定刻通り男女混合の部がスタートした。第一走者のヒグマサさんを見送り、ぼくはアップを開始した。ジョグと短いダッシュ走を数本やって心拍を上げに掛かる。この日の陽射しは容赦してくれず、ちょっと動いただけですぐ汗だくになった。早々に脱水しそうなので待機場所で給水しながら襷を待つことにした。



 スタート地点に戻るとちょうどトップが入って来た。それから続々とランナーがやってくる。我が走友会の快速王のF井さん、それからぼくらの襷を持ったヒグマサさんが現れる。
 大きく息を吸ってスタートラインに立つ。気持ちを走ることに集中する。
 坂を駆け上がってくるヒグマサさんから、襷をしっかり受け取った。始まりだ。ややピッチ走気味に脚を回しながら手に持った襷を身体に掛ける。
 最初の下り坂で加速して勢いをつけた。すぐ次の起伏は上りのフォームと下りのそれをキチンと使い分けた。卒なくこなせている。そんな風に冷静に入った最初の1kmは3分42秒。時計を見た瞬間、こんなペースは最後まで持つハズはないと思った。胸いっぱいに息を吸ってとにかく脚を動かすことに専念する。

 半分ぐらいの距離に位置する橋を渡る。その橋の下り坂を通過したあたりから本格的に息が苦しくなってきた。呼吸が荒ぐ。いや、もっと前から苦しくなっていたのかも。そうして2km通過が3分58秒。あと1km。なんとかこの貯金で粘りきりたい。身体の動きをコンパクトにしてスパートに備える。脚は鈍り始め呼吸と心拍はほぼ上限閾値に近かった。

 スパートを掛けるポイントの入り口でメグメグさんと骨っ娘さんの応援を受ける。ぼくはチラと反応する。走友会のもう一つのチームの未来ママの背中が前方に見え橋を渡っている。その背中に少しでも追いつこうとぼくは力を振り絞る。ゴールはもうすぐそこだ。

 橋の中腹からの下りを利用して、大き目のステップで路面を蹴りながらロータリーの折り返しのパイロンを目指し、そこを折り返して次の走者のいるゴールへ向かう。襷を渡す手前の、最後のちょっとした上りで失速しないようにしっかり脚を動かす。そしてそこを上りきるほんの少し手前で襷を広げ次走のGOさんに手渡した。その次の瞬間ぼくは腕の時計のボタンを押した。
 11分57秒。
 膝に両手を付きながら肩で大きく呼吸した。今年の暑い夏は始まったばかりだ。(了)