2014年3月19日水曜日

はなもも後記

はなももマラソンを完走した翌日。疲れを早く取るために朝ランへ出る。早朝の外気は鋭さを失い待ち焦がれた季節の訪れが近いことを感じさせていた。
ぼくはひどい筋肉痛の両脚を引きずって、昨日の反省をしながらジリジリ前進する。改善しなければならないいくつかの問題点を頭の中で整理、反芻する。40分近い時間を掛けゆっくり走ったけれど、脚の痛みが薄らぐことはなかった。

火曜。前日より痛みがひどい。朝は素直にウォーキング。ジョグで走りたかったけれど脚がそれを許さなかった。
同夕方、諦めきれないぼくは体育館へ行き、ギャラリーコースをジョグを試みた。痛みに耐えられず、あまりにもゆっくり過ぎて、スキップする方が断然早かった。しかも脚にかかる負担が軽いのか痛くない。走るのではなくスキップに転向した方がいいのかも。早々にギャラリーから退散。
 
水曜。朝ウォーキングを20分ほどしてから走ってみた。脚を温めたので前日よりは具合がいい。インターバル走じゃないけれどジョグ&ウォーク走を小一時間繰り返す。やっぱり走るのは楽しい。地面を踏み込んで空を切り、風景が一定の速度で動いていく感じがいい。

木曜。出勤前にゆっくりジョグでいつものコース。5km過ぎでちょっと痛みが増したので残りは歩く。緩やかだけれど確実に回復している。にしてもこのたびは相当なダメージを受けている。長距離練習不足と糖質制限の影響か。

さて。次のフル出走は10月の新潟シティだと思うのだけれど、同月大坂、また11月の新発田も検討することにしたい。今回のはなももでフルに対するモチベーションが異様に高まった。
さぁ明日から連休だ。10kmおじさんを追いかけるぞ!


3/20までの走行距離…150km。

2014年3月17日月曜日

第2回古河はなももマラソンのこと

 茨城県古河市で開催される『古河はなももマラソン』に参加するために前日入りし、古河駅に近いルートインに宿泊した。

 フルマラソンを走ることへの気負いのようなものは全くなかった。かと言って平常でいたのかと問われればそうではない。消えることのない不安の断片を胸の内に抱いているのだけれど、強く捕らわれることもない。
ベットに潜り込んで眠ってしまえば、次に目を開けたときには柔かい陽射しと共に朝が訪れていて、たっぷりと朝食を摂り会場へ向かう。淡々とアップして号砲とともに走り出す。そんなふうにありふれた日常のように描くことが出来るようになった。経験を重ね、慣れるということはどうもこういうことらしい。感情の起伏も傾倒もない

 大会当日。
 それは思い描いた光景によく似ていた。真っ青に晴れ渡った、心地良い春を感じさせる陽射しの下、スタートの号砲を待つぼくがいた。居並ぶGグループはスタートゲートから150mぐらい後方だ。整列してからの時間はあっという間だった。号砲が鳴り、それを祝福するようにランナー達が拍手する。群れが一方に向かって進み出す。ゆっくりとゲートから吐き出されるように、ぼくらはスタートラインを超えた。はなももマラソンの始まりだ。

 スタート直後はとても静かだった。これから長距離走に臨むランナー達は寡黙になり、アスファルトをシューズで踏む音しか聞こえなかった。余計な会話など一切耳に入らない。真摯なランナーが多いのか、マラソン特有の静寂だった。

 積極的に自分から動いた。進行方向に隙間を見つけては体を入れる。最初の1kmは5分10秒ぐらいだった。此度の走破タイムは大阪マラソンのネットタイムを目安に、調子が良ければキロ5分で進む計画だ。
 前半、ぼくは3〜4m前に位置するランナーの腰だとか脹脛あたりに視線を落とし、黙々と走ることに徹した。肩が力んで腕の振りが小さくなることなんかに気をかける。上半身を常にリラックスさせ、無駄な力を使わないことが低燃費走法だと頑なに信じていた。
 
 10km通過は腕時計で49分。5kmを過ぎてからは5分を少し切るラップで進んでいた。15km、20kmもペースを維持することができた。黙々と距離を消化していく。
 ハーフは1時間44分。ハーフを通過するとすぐに左折。そのコーナーで「超」のつくハイテンションで通過するランナーを激励する有森裕子さんと左手でタッチ。彼女とのタッチは2年前の寺泊マラソン以来だった。

 はなももは折り返しが多く、同じ風景の中を行ったり来たりする。4度目の折り返しから25km地点へ向かう途中、持参した塩を口にした。少し苦しくなってきた。口に広がる塩味が刺激になる。きっと、この辺りでペースが落ち始めたように思う。給水エイドを前にしてジェルを一口づつ慎重に入れた(結局ジェル一個を使い切ることはなかった)。
 辛くなってきた。脚の裏が痛んだり倦怠を感じたり。それでも、30kmを通過しても今のペースを保てると信じた。
 32kmで2時間40分を超える。沿道でストレッチするランナーも目立ってきた。諦めたら終わりだと思い、背筋を伸ばし胸を張る。絶対に腰を落としてはいけない。けれど、気持ちとは裏腹に確実にペースは落ちていった。
 37kmで残りの5kmのラップをとることにした(結局28分かかってました)。ここから40kmまでが、もうどうしようもなく辛かった。何度も喘ぐように息をした。ゴールタイム40分を切ることだけを考えて脚を動かす。自己ベスト更新に執着する。給水があればつかさず手を出した。さまざまな想いが駆け巡ったけれど、止まらずに走り切って、旨いビールを喉に流し込むことだけを考え続けた。ビールが旨く感じる条件は、立ち止まらず走り続けることだと、自分に言い聞かせた。

 40km標識を越え、残りあと2kmの表示をみる。精一杯だった。微塵も余力はなかった。そこでふと、もし仮にこれがトライアスロンならばと想像する。今のスタミナでは到底無理、絶対に耐えられないだろうと思った。

 陸上競技場に入り、どこからかラスト!の声援が掛かる。スピードをキープしてトラックを進む。最後のコーナーを曲がりながら、トラックの中央にコースを取りゴールをくぐり抜けた。ゴールを通過しきってから、振り返ってサングラスと帽子を取ってコースに一礼。ぼくのはなももマラソンが終わった。

 
※結果 (計画)
10km 49分 (51分40秒)
20km 1時間38分 (1時間43分20秒)
30km 2時間29分 (2時間35分)
35km 2時間57分 (3時間)
40km 3時間24分 (3時間26分40秒)
ゴール 3時間36分41秒 (3時間38分)


3/17まで…ラン146km

2014年3月11日火曜日

古河まであとわずか。

'14年の初戦、古河はなももマラソンが迫ってきた。僕にとって、これが5度目のフルマラソンになる予定だ。今度こそ、まさかのDNSはないことを切に願っている。
レースはキロ5分を目標に進みたいなぁと思っている。30kmで2時間半。あんまり自信が持てない。けれど、できるかもしれない。ほんとのところ5分10秒ぐらいで最後まで淡々と進むのが見合っているのかもしれない。なにはともあれ、気負いすぎると良くないので、最初の5kmは様子をみながら、からだと心に折り合いがつけば、それぐらいで頑張ろうと思っている。はじめて走るかの地で景色を眺めながら、できるだけ恵まれた環境で体を動かせたらなぁと思う。
そして、これから本番まではいつも通りのルーティンをおこなうだけ。
 カフェインとアルコールを少しずつ身の回りから遠ざけて、3日前には完全に断つ。
 練習量は調整程度。レースペースを数キロ走る。
 当日の格好、身につけるものそして補給アイテムを準備。
 レースシュミレーションを描く。
 3日前から炭水化物を摂る。
とにかくいろんなプレッシャーから解き放たれた状態で走りたいナ。

3/10までの走行距離…90km。