2015年4月30日木曜日

佐渡トキマラソン2015 ②

 もう1度、佐渡トキマラソンをスタートから振り返る。

 スタート数分前。ゲートのすぐ後方。
 周囲を見渡すと、さすが佐渡!と思わずには居られない。ランパン、ランシャツ姿のランナーが多かったが、トライスーツの方々も負けないくらい見受けられる。それはスコットカップ狙いとか、秋の佐渡トラの予行としてとか、そんな安易な理由ではなく佐渡に対する深い愛情を持って関わりを持とうとする大人達を垣間見た気がした。
 そんな佐渡ラブなスピリットZさん、それから初めましてのKさんと共に、ぼくはスタート号砲を待った。Kさんは見るからにスポーツマンという風貌で、現役のフットボーラーとのこと。初フル挑戦とのことだった。
 ぼくの性質上いじらない理由はない。スタートの直前まで社交辞令抜きでフルマラソンの恐ろしさを語りつつ、時々チョッピリ背中を押す発言を交えながらフル経験者ヅラをさせて頂いた。お陰でとてもリラックスできました。ありがとう、Kさん。

 号砲と共に拍手が沸き起こる。ぼくも拍手をした。そして押し出されるようにコースへ飛び出した。前のランナーを交しながら流れに乗る。スピリットZさんに並ぶと、ちょっと早いねと、お互いに時計を確かめ合った。入りの1kmは4分50秒だった。

 両津の町を抜けると加茂湖が左に見える。その頃、ぼくは息が整わないで少し喘いでいた。時折、深呼吸を入れて酸素を多く取り込んだ。ペースを少し落として身体が順応してくれるのを待った。上半身の無駄な力を抜く。最初はゆっくりでいいと自分に言い聞かせる。

 5kmの里程標を過ぎると眼前にはやや急な上り坂が現れた。コースの左右に雑木林があり、まるで里山コースに入るような佇まいで、なかなか頂上が見えない小さな難所だった。陽光に照らされた坂道をセッセと上ると頂上付近でスピリットZさんと並走する格好になった。お互いに一息つくように言葉を交わした。すこし先のコースについて教えていただき、下ると平坦が続くよ、というフレーズが耳に残った。

 坂を過ぎてからZさんを先頭に見知らぬランナーを挟み3人で隊列をつくって走った。10km過ぎにはそこにもう一人加わり4人となった。
 斜め前方から風が吹いてくる。風と喧嘩しちゃいけない、と教わったフレーズを思い出す。風を強く感じるときはより深い前傾姿勢をとり無駄な力を使わぬように進む。

 12km通過で時計を確認する。55分と少しだった。やっと1時間。あと2時間半は走らなきゃならないんだと漠然と思う。すると、なんだか途方もないことに思えウンザリする。ネガテイブ思考は脳に良くない影響を与えるので、それを強制終了して再び走ることに集中する。

 記憶の順序は曖昧だが、確かこの辺り、右に折れ曲がる上り斜面に差し掛かった。前を行くランナー達は例外なく対向車線からショートカットして右に切れていくが、Zさんはそのまま道なりにコースをトレースする。Zさんらしいなぁと、その背中を見ながらぼくも付いて行く。

 行政機関を思わせる建物群に向かって走る。市役所だ。沿道には人が多く、声援も厚くなった。我が走友会会長のNOBOさんの言っていた、手を合わせる老婆の姿は確認できなかったけれど、一人ぐらいはいらしたであろう、そんな賑わい感があった。
 吹奏楽団の演奏が鳴り響く中、颯爽とクランクを駆ける。エイドを通過すると黄色いパイロンで仕切られた駐車場のコースに誘導される。そしてそこから再び公道に出ると目の前が開ける。前方を行くランナーが芥子粒のように確認できるほど視界を閉ざす遮蔽物は何もなかった。ただし、風は容赦なく先ほどより威力を増した。

 15kmを通過したあたりのこと。幾つかの起伏を超えていた最中、隊列のペースが少し落ちた気がした。迷わず先頭に出た。一度前に出てしまうと引っ込みはつかないもので、そのままペースをキープして一つ前の集団に取り付いた。それ以降、スピリットZさんのプレッシャーに絶えず怯えることとなった。
 右には屹立する山々の稜線が仰ぎ見れ、左には遠くまで田園が広がっている。壮大な風景画の中をぼくらは走っているようだ。風は弱くはない。一先ず折り返し地点を目指して駆け続ける。
 
 ほどよく直線を進むと左に曲がるよう誘導される。右手にあった山々を背中にして、目の前に見える集落へ向かった。すると折り返してきた先頭のランナーが現れる。独走状態だった。しばらくして2番手の方が現れた。彼も単独だった。すれ違いながらやや苦しそうな表情がうかがえる。それからポツポツと後続が現れる。その中にはなももでご一緒させて頂いたA木さんを発見、それからF井さんと続いた。F井さんは普段と変わらない柔和な表情で合図して駆けて行った。余裕を伺える。

 折り返しのランナーが見えたことで、折り返し地点が近いように思うが、なかなかどうして、そこに辿り着くのには相応の距離と忍耐が必要だった。一帯には住宅やら建物があり、なんの前触れもなく風が止んだ。すると風は今まで陽射しを和らげてくれたのだと気づいく。掛け替えのない恩恵を失った。喉が渇くような暑さを感じはじめる。早くここから抜け出さなきゃと思った。

 そして折り返し地点。今度は来た道を戻る。すぐにスピリットZさんとすれ違い合図を交わす。いつでも仕掛けられそうな余裕を感じた。早い段階で来ないことを願うばかりだった。
 集落を抜けるとフォローの涼やかな風を受ける。雄大な山々を眼前に直線道を進んでいると、対向車線にメグメグさんを発見。すれ違いの合図を交わす。

 市役所、国仲バイパスを通過するこの区間は特に気持ち良く進むことができた。沿道の風景は変化に乏しいが、右手にそびえる山々は尾根から稜線にかけて見事な曲線を描いていた。佐渡のダイナミックな風景の中、キロ4分45秒前後のラップを刻んだ。前走のはなももマラソンに引き続いて楽に進めていた。どこまでもこの状態で進みたいと願った。そして時折、いつ後ろからスピリットZさんがやってくるのかが気になった。恐らくそれが仕掛けの契機になるだろう。来るべきときの備えとして25km付近でゆっくりとジェルを、30km過ぎにはアミノ酸を補給する。

 31kmのエイドを通過すると緩やかな登りが始まる。行く手を視線で辿るとはっきりとそれがわかった。後半のポイントに差し掛かった。じわりペースが落ちる。

 32kmを過ぎ、残り10km。キロ5分ペースで目標の25分切りはいけそうだった。ここで目標達成を強く意識する。とにかくペースキープ。出来るだけ四頭筋に頼らないように下腹部を意識して脚を出した。

 だんだんと1km毎の距離表示が気なり始め、じわじわ疲労が色濃くなってくる。脚が重い。この辺りの記憶はとても断片的で、唯一浮かび上がる光景は日吉神社のあたりで沿道から声援を頂き、かろうじて手で合図をしたことぐらい。

 37km付近で下りに差し掛かる。ハッと我に帰る。ここを利用しない手はないと思った。ラスト5km。時計を稼ぐ為に思い切り駆けた。着地の度にズシリと衝撃を受ける。この衝撃で眼が覚め意識がハッキリした。もう、そろそろ後ろからZさんが来るだろうと思った。

 続いて加茂湖の形に沿ったコースは大きく左に湾曲し、遠くの建物が目視できた。あそこまで行くのだろうかと考えると、残りの距離が数字以上に感じられた。
 ずっと前方にランナーが見える。その背中を目掛けペースを上げた。辺りはとても静かで自分の息遣いしか聞こえない。目標の背中とは少しづつ距離が詰まっていく。時計を覗くと思ったほどのペースアップではなかった。けれど力を抜かず走り続けることができた。

 目の前の背中を捉え次の目標を見定める。コースの傍に5kmの折り返し看板立てかけられていた。もう少し、あと少し。40kmを越えてしまえばもうどってことない。きっとそれは前のランナーも同じ思いだったのだろう。捕まえられそうで捕まえらない。
 40kmの表示を越えた辺りからいくつも声援が聞こえるようになった。ラスト!とか、ガンバ!とか。レースを走り終え一仕事やり遂げたランナー達が、コースを走る僕らにエールを送っているのだった。

 両津港の入り口。信号機のある交差点では交通整理が行われている。両津港から連なる歩道には幾人ものランナー達がこちらに眼を向け、或いは声援を送っている。すぐに見覚えのある両津港の防波堤が視界に入った。

 ぼくは背筋をシャンとして脚を上げる。フィニッシュゲートにつながる長い直線に出た。戻ってきたのだ。しっかりとした足取りを心掛ける。沿道にはいくつかの幟旗が掲げてあった。ぼくらの走友会の幟が眼に入る。ゴールではぼくのためにテープが貼られているのがわかった。もう何も考える必要はない。スピードを緩めず思い切りテープを切った。
 フィニッシュ。
安堵で気持ちが緩む。この瞬間ぼくの佐渡トキマラソンが終わった。
 3時間23分22秒。PBだった。

  ※  ※  ※  ※  ※

今回、こうして、もう一度佐渡のことを記したのにはいくつかの理由がある。大半の理由は佐渡の事をしっかりと思い出し、拙い文書ながら推敲する時間が作れた事が大きいが、動機の根源はレース報告の方向性を誤っていた事に気づき、初心に戻ろうと思ったからである。
 実は期せずして、昨日4/29のバイク練の昼食時にスピリットZさんがポツンとおっしゃていた、「自分のブログを見て誰かが(トレーニングに対する)モチベーションを上げてくれたらイイんだ」という一言に類似した動機がキッカケです。
 長々と、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。



 

2015年4月27日月曜日

DHバー装着完了

 相方のキャノンデールCAAD10にDHバーを取り付けた。あれこれと考えあぐねた結果、形状は従来型のエアストライクS(プロファイルデザイン)を選択した。

 選択理由は3つ。
1.サドルポジションを変えずに握れる。
2.バネ式の肘置きである。後にバー部分を交換する場合のことを想定するとコスパが高い。
3.在庫があった。

 …以上の理由で決定。基本取り付けは佐々木輪店さんにお願いして、微調整はもちろん自分でやりました。サドル用のダブルボトルゲージも走行中に取り易かったです。
 DHバーのポジションは楽です。特にアゲインストの風の時なんかは適面です。これほど気持ちよいものとは思いませんでした。
 という事でバイクの戦闘力+2上昇です。

佐渡トキマラソン2015

 AM6時に新潟を出港するフェリーに乗船しなければならなかった。乗り場には1時間くらい前に到着した。すでに場内は佐渡へ渡るランナーで賑わっている。佐渡へは何度か訪れたことはあるけれど人でごった返す光景は初めて見た。
  船では朝食をとったり歓談したりと、到着するまでの時間はあっという間に過ぎた。時間を持て余すだろうと思っていたがそうではなかった。仲間たちとのトレーニングに関する情報や意見交換がレース前の穏やかなひと時を作ってくれた。

 定刻通り両津港に上陸。港に降り立つと、眼前にはドンデン山や金北山が聳え、その頂上の残雪が空との境界を明確にして山そのものを浮かび上がらせている。注がれる陽射しに強い力を感じ、暑い1日になりそうな予感がした。この時にぼくはランパン、ランシャツで走ることに決めた。
 

 会場の「おんでこドーム」ではオープニングイベントが開催されている。ぼくらはエントリーを済ませ早速支度にとりかかる。ランナーに解放された駐車場で着替えをし、見知った方々と挨拶を交わし歓談する。そうこうしている間にスタート時刻が近づいてきた。
 H間さん、スピリットZさんらフルマラソンに出場するお馴染みのメンツと共にスタートゲートすぐ後方に整列し待機した。
 今回のぼくの狙いは4分50秒のイーブン走。3時間25分切りが目標だった。
 そして、AM10時。ぼくにとって通算9回目のフルマラソンが始まった。
 
 ゲートをくぐり一斉にランナーが速力を上げる。すんなり位置を取ってランナーの群れと共に駆ける。里程標がないので通過距離が掴めない。運営の用意する1キロ毎の地点表示に馴れてしまったせいだ。頼りは相棒のガーミン。1km毎の通過タイムと平均ラップを確認しながら進む。

 初めて走るコースなので周囲に気をとられる。田起こしが終わり水を張った田んぼ、さざ波立つ加茂湖、経年を感じる建築物。
 風光明媚な佐渡の自然の中、アスファルトを踏むぼくらの足音だけが聞こえる。
 最初の5kmは24分25秒。3時間半の小さな旅が始まった。
 6km付近の長めの上り坂、そして民家や商店の居並ぶ通り、吹奏楽団と佐渡市役所。次々と風景の断片が流れていく。そして遥か遠くまで一望できる国仲バイパス…。
 10km 24分6秒
 15km 24分8秒
 20km 24分2秒
 折り返しから再び来た道を辿る。そこからはしっかり1km毎の里程標が立てられている。ハーフ以降も体調に変化は感じられない。行きの道中に吹いていた風が強い陽射しを和らいでくれていたがお昼頃を境に弱まった。

 ここまではオールグリーン、問題なし。平均ラップは概ね4分50秒。予定通り刻めている。余力を持って駆けていることが自信につながり、気持ちよく走れていた。山々の稜線が間近に映り、時々仰ぎ見ながら佐渡内陸部を駆けていることを意識する。
 25km 23分54秒
 30km 23分47秒

 30kmを通過。ここからが真価を問われる。体内のエネルギー備蓄はそう多くないはず。じわりじわりとタンクが空っぽになるイメージが浮かんだ。この先、何があるかわからないと自身を戒めながら慎重に踏む。そしてラストの粘りを担保してくれるであろうアミノ酸を補給。ちょうどその辺りから上り基調のコースが待ち構えていた。
 35km 24分47秒

 緩いのぼりがスタミナを奪っていく。少しづつ辛くなってきた。ペースが微妙に落ちているのが判る。37km付近で長い下りが現れる。時計を挽回すべく勢いをつけておりた。着地の衝撃が疲れた脚や身体に容赦なく伝わってくる。このひと刺激で闘志を奮い起こす。
 まだ大丈夫。気持ちはことのほかしっかりしていた。
 続く加茂湖をトレースするコースは遠くにランナーを置いて声援はほぼ皆無。ひとりで練習走をしている感覚に陥ってしまいそうだ。それは精神的に小さくない試練だった。つい気を抜いてしまいスピードを緩め兼ねない。前のランナーの背中を目指して駆ける。
 40km 24分17秒。

 両津港に近づいてきた。ゴールは近い。それにつれ沿道に人が増えた。走り終えたランナーから声援を貰う。かろうじて手で合図を送る。まだ力が出せそうだった。
 残り2km。ゴールはもうすぐ。力を振り絞りながらも余裕を持ってスマートにゴールすることを考えた。
 遂にフィニッシュゲートが視界に入った。そして、その手前にオレンジ色の我が走友会ののぼり旗が見える。
 ゲートではスタッフがピンとゴールテープを張って、ぼくをゴールに向かいいれる準備をしてくれているのがわかった。遠慮なくテープに飛び込み両手を挙げフィニッシュした。
 

 無事に完走することができた。時計はネットで3時間23分22秒。概ね走破計画通りのPBだ。フルマラソンは自分で作った42kmの旅のしおりで状況の変化に対応しながら目的地に到達するようなものだ。秋以降のマラソンシーズンは新しい旅のしおりを携えたいと強く思った。

 この佐渡への渡航ランは思いのほか楽だった。到着した港がマラソン会場というのが大きく寄与している。今回の参加で良い印象を持てたので、翌年も機会があればエントリーしたい。もう少し余裕を持ってイベント会場なんかを散策したいものだ。
 今回の目的の一つであった、川内選手の走りを目の当たりにできなかったことが非常に残念。目撃情報から推察するにやはり一見の価値はあったようだ。けれど神様はぼくらに別のご褒美を用意してくれていて、帰りのフェリーはトライアスロンに対するモチベーションを大いに掻き立てられることになった。その話はまた別の機会に記したいと思う。
 
 なにはともあれ、佐渡トキマラソン2015に関わったすべての人たちに感謝。本当に
ありがとうございました。また来年お会いしましょう。〈了〉

2015年4月24日金曜日

トレーニング(レース週)'15.4.20〜4.24

4月4週のトレーニング
テーマ : フルマラソン前のテーパリング。

月 休養
火 ロード/ジョグ 12km (65分)
水 積極的休養
     朝ロード/ジョグ 5km (30分)
 休養
金 朝ロード/ジョグ 6km (35分)

今週の振り返り

 フルを控えた今週はレースのスピード感を失わないように確認を入れつつテーパリングに徹した。先週の日曜練が予想以上に身体に応えたようで疲労感が強く、いつもより1日分休養を多めに取る。今晩、ランとスイムで身体を適度に動かし、明日の午前中にジョグを1時間入れる予定。
 それから毎度のアルコールとカフェインの摂取制限も開始している。大方の準備は整った。

 右足の中指と薬指の付け根に痺れと痛みを伴っている。ランニングで着地するとビリビリと痛みが走る。ちっちゃいピカチュウを踏むと、きっとこんな感じになるのかな。ネットで症状を検索すると「モートン病」の疑いが拭えない。マラソンを走り終えたら診てもらうつもり。
 4/24までの走行距離…211km(トレ時間/週…2時間程度)

2015年4月22日水曜日

佐渡トキマラソンまで、あと4日。

 春到来とは思えないぐらい、肌寒い日が続いている気がしていたが、今日あたりから天気の良い日が続くようだ。春めく以前に突如夏めきそうな気配もあるが、紫外線対策をバッチリ決めてしまえば恐るものなど何もない。僕としてはトレに絶好な日を望むばかりだ。
 さて、この日曜は佐渡トキマラソン。シーズン最後のフルマラソンとなる。2週後にハーフマラソンを予定しているけれど、佐渡でマラソンに対する気持ちに一区切り付けようと思っている。
 走破目標はいつか触れたことがあるがキロ4分50秒を目安に3時間23分を目標に臨むつもり。展開はもちろんネガテイブ走。但し、いつもならソロリソロリと慎重にレースを運ぶのだけれど、今回は前半から攻めの走りをしようと思う。そして30km以降、少なくとも残りの5kmは余力を使い切るつもりで走り抜きたい。
 …とはいうものの、4分50秒イーブンで刻むことで恐らく余力は残っていないと思われる。果たして前走のように上手くいくのだろうか。フルマラソン1週前のルーチンをこなし、先ずは佐渡に上陸しなきゃね。

2015年4月20日月曜日

トレーニング'15.4.13〜4.19

4月3週のトレーニング
テーマ : インターバルトレしつつ佐渡トキまであと
2週。

月 休養日
火 坂道ダッシュ 15本 5km (30分)
     体育館/インターバル 7km (アップ〜2周90s+1周ジョグ ×8本〜ダウン 40分)
     プール 1,300m (25m×40,100m×3本 ドリル 40分)
水 朝ロード/ジョグ 5km (30分)
     プール 1,000m+α (25m×20,100m×4本,ドリル 40分)
木 休養日
金 朝ロード/ジョグ 6km (40分)
     ロード/ビルト 12km (アップ〜レースペース4分50秒〜ジョグ〜ラスト4分30秒 60分)
土 ロード/ジョグ 20km (ペース走5分30秒 110分)
     プール 1,000m (50m×15本、ドリル 30分)
日 バイク 52km (120分)
     ロード/ジョグ (60分)

今週の振り返り
 日曜のランの後、身体が怠くなり午後は横になりっぱなし。明けた月曜も怠いったらありゃしない。ということでこの日は回復を祈願しつつ完全休養。

 火曜は朝から気合を入れる。しっかり休んだせいで身体は動いた。朝は軽めのダッシュ走を入れる。続いて夜は体育館で、2周流しで1周つなぎのインターバル走をやる。最速は2本目の84秒。以降も90秒を目安にぐーるぐる。8本目で過呼吸気味になりそこで終了。次回は10本出来るように頑張らねばと思いつつダウン走で息を整えてプールに向かう。
 ちなみに、陸上競技経験者からインターバル走のアドバイスをいただいたところ、トラックならば72〜75秒で廻ることが一つの目安と教えられる。流しでスピード走に対する身体の使い方を理解したほうが良いとのこと。どうせならということで、来月一度練習をつけていただく約束を交わした。
 水曜は前日のダメージが露わになる。朝ジョグは体が重くてまるで動けず。更に時間が経過するごとに股関節の周りに痛みがではじめた。なので夜はランを止めてスイムで身体を動かすことに。無理せずキック、ブレスそれからドッグスイムと気になる泳ぎをドリル風に楽しむ。
 休養を挟んだ金曜。水曜の朝から一変して体が軽い。ラスト1kmは4分半で締める。夜もロード。翌土曜に早朝練を予定していたので軽めのジョギングで距離を長めに取るつもりでジワジワ進んでいたがレースペース走に切り替える。
 土曜朝。よーし朝練!と思いきや調子がなんだか思わしくない。佐渡の1週前だけに中途半端なトレはしたくなかったので、スケジュール調整して午後にトレを移動。5分20秒台のペース走とスイムで汗を流す。
 日曜。実質今年初のバイク練。2時間ほどペダルを踏む。佐渡トラに向けてのトレーニングはもちろんのこと、やる気に火をつけるアイテムを早々に購入せねば。
 その後ジョグで10km。途中ガス欠の兆候が出るが携帯していたジェルを補給して乗り切る。やっぱりバイクは体力を使うようだ。今後のトレには補給食を欠かさぬようにしたい。

 4/19までの走行距離…188km(トレ時間/週…10時間程度)

2015年4月13日月曜日

佐渡挑戦権獲得!

 本日午後3時。1通のメールが届く。
 佐渡トライアスロンの抽選結果です。待ってました。
 …。
 …。
 キター!当選!
 Bタイプ出場権獲得!!

 思わずにやけてしまいました。

 まず最初に思ったことはバイクを決戦仕様にカスタムすること。DHバーはもちろん、サドルに取り付けるボトルゲージを早速購入しなきゃね。
 それから、それから〜、えーと。

 楽しみが増えました。
 トレ頑張ろっと。

 


 

ご近所コース 2015春

 新潟は今が桜の季節。若かりし頃、桜の花というのは半ば強制的な終わりとか別れのあとに、何か新しいことの始まりを告げる合図のようなものに映った。あれから齢を重ねた今、桜の木を見上げ、薄らぼんやりと季節の移り変わりを感じるようになり、改めて木に宿る生命力とか、花弁の散る儚さなんかを認識するようになった。
 この日はジョグのコースを決め兼ねていたので、やたらと目に付くご近所の桜の名所を巡るマラニックをすることにした。

 
 
  福島潟放水路。適度なアップダウンが橋の数だけあって、知らず知らずのうちに傾斜に耐性がつくとかつかないとか。
 
 
  廃校の噂が聞こえる太田小学校。グランドの桜は生命力に満ちてなかなかの見応。

 
 中央にゴミ焼却炉の煙突が向こうに見えます。その色は桜の花びらによく似ています。
 
 
 横井小学校。左奥の木造の建物と満開の桜は相性抜群。時代を感じさせます。
 
 
放水路で道の両脇に桜があるのはこの区画だけ。


 
安藤巨匠デザインの葛塚中学校と桜。先ほどの横井とは対照的。
 
 
 葛塚の稲荷神社の古木。濡れた幹が黒々としていて貫禄です。
 
 
先の巨匠デザインの図書館。葛塚小学校の跡地です。
 
 
通称桜通り。商店街の提灯がぶら下がっていました。
 
 
 葛塚東小学校。今年で創立40周年だそうです。 

 …約1時間半ほどのマラニック。桜以外には水仙、菜の花、チューリップ。番外ではブラックバス。いくつかの春を見つけることができた。
 先週の走友会の打ち上げで、オニバスさんから頂戴した横越マラニックの完走証がこうさせたのかもしれないな。また折をみてやりとたいと思います。











トレーニング'15.4.6〜4.12

4月2週のトレーニング
テーマ : インターバルトレとペース走


月 積極的休養/ジョグ 5km (30分)
火 体育館 11km (アップ〜インターバル走 50分)
     プール 1,000m (100m×10本 ドリル各種 50分)
水 休養日
木 積極的休養/ジョグ 6km (40分)
金 ロード/ビルト 6km (アップ、5分〜4分半 30分)
     ロード/インターバル 4km (400×7本 30分)
土 ロード/ジョグ 13km (マラニック 90分)
     プール 1,700m (100m×8本、200m×2、50m×6本、ドリル他 50分)
日 ロード 20km (アップ、15kmペース走 4分50秒 100分)

今週の振り返り

 月曜。本来ならば完全休養に充てるのだけれど、アクティブレストで日曜の回復を促すことに。なぜならば翌火曜は長男の入学式でお休みをいただいているのでトレーニング放題のチャンス。
 その火曜。期待とは裏腹に空は雨。予定を室内のインターバル走に切り替える。1周47,8秒を2周セットでぐーるぐる。次のシーズンを見据えこういう練習をドシドシやるつもりだ。
 水、木曜日は先週末からグスグスいわしていた鼻風邪の症状が悪化の一途を辿り休養。
 そして金曜。朝は夜と分けて短時間でキッチリ追った。
 日曜日はペース走。スッと目標の時計に入れたけれど最初の5kmぐらいまでは維持するのに一苦労。その後は楽になり最低ラインの距離は踏めた。けれど佐渡の2週前としては心許ない内容かも。
 4/12までの走行距離… 123km (トレ時間/週…6時間50分程度)

2015年4月10日金曜日

笹川流れの向こうに見えるのは粟島とは限らない。

 先週の笹川流れマラソンを終え、自身の走力について感じたことと、それに伴う幾つかのことを記しておきたい。
 昨シーズンを終えた後、フルマラソンを3時間半で走りる力を定着すべくキロ4分40秒をペースの基準に、たまたまLT閾値もこの辺りだったこともあって、意識してトレーニングしてきた。その甲斐あって笹川流れは、概ねこのペースで押し通すことができた(最後の坂は除く)。
 昨シーズンの白根マラソンや湯沢コスモスも近い時計で走っていたけれど、今回のそれとは計画性の点では根本的に異なっている。これで次走の佐渡トキマラソン(フル)は平均4分50秒を目標に挑戦する自信につながった。はなももの平均が53秒でありキロ3秒の短縮。もちろん佐渡の舞台は、はなももとは異なっているので、おいそれと短縮が可能だとは思ってはいない。けれど佐渡を駆けるぼくの背骨になることに違いはない。

 …とは言え、笹川流れの後半は納得のいくものではなかった。出来ることならば後半ペースは20秒ぐらい短縮したかった。できない理由はあったかもしれないが、あれが本来の実力で理由なんて何もなかったかもしれない。いずれにせよ後半の速力を欠いたのは事実。絶対スピードの領域を押し上げる必要を強く強く感じた。
 
 こんなふうにぼくは愚考を繰り返し、きっとそれは人より数回多く、ようやく腑に落ちたとき、新しい扉をほんの少しだけ開くのかもしれない。それも恐る恐る。
 どういうわけだか想像を大きく超えて、やる気の引き金を引いてくれた笹川流れマラソン。出走の機会を与えてくれたH澤@KHYさんに感謝しつつ、この意欲を継続できるように努めたいと思う。
 さぁ、次いってみよー!

2015年4月6日月曜日

第29回笹川流れマラソン大会

 幸いなことに雨粒は気になるほどでなく、ジワジワゆっくりと濡らす程度だった。海岸部特有の風もなく気温は8℃。春の新潟の先陣を切るマラソン大会としては、良い環境だと言わざるを得ない。


 第26回大会に参加して以来2度目の出走。第27回は大会そのものが中止となり、昨年の第28回大会はインフルエンザに罹りDNS。なんだか縁の薄い大会だと思い今年はエントリーしなかった。されど縁というのは思わぬもので、故障の為に出走できなくなったトライアスロンチームのメンバーの代走という形で急遽参加することになった。今月末の佐渡トキマラソンのスピード練習を兼ねるので悪くないと考え、寧ろ、出走を買って出たのだ。前走のはなももマラソンでの手応えが躊躇なく背中を押した。

 そんな訳で次走対策として、スピード練習とペースのシュミレーションが大会参加の目的だったが、知りうる多くの実力者が参加しているので彼らとの力量比較や、あわよくばハーフPB更新を期待して臨んだ。
 その実力者の一人、スピリットZさんと共にスタートを切った。
 入りの1kmは4分30秒後半。想定より少しだけ速い。いつも想うのだけれどレースとなると普段の練習では出来ない入り方が難なく出来てしまう。そんなことを漠然と想いながら、早めに取ったはずの朝食がまだお腹にあるようで胃もたれを感じる。40秒台をキープするイメージで息を入れた。最初の5kmは様子を見ながら進み、23分20秒台で通過した。

 笹川流れマラソンのコースは海岸線の国道345線をトレースする。日本海の荒波に曝され続ける海岸景勝地が舞台だった。
 スタートしたぼくらの右手には大小様々、無数に点在する岩礁と穏やかな海が映っていた。コースには所々に起伏があって走りに変化をつけることができる。よく言えば飽きがこないが、それなりの苦労を必要とする。
 夏には海水浴を兼ねてジョギングすることもあり、コースの勝手は知っているつもりだ。断崖をくり抜いたいくつかのトンネルは起伏の頂点にあり、暗がりを抜けるたびに入り組んだ海岸線が眼下に広がった。
 折返し地点に向かいペースを上げた。前を進むランナーを捕捉しながらアクセルを定める。それは決して楽な作業ではなかったが、10km通過は46分と数秒。ほぼイメージ通りの時計に収めることができた。
 間もなく折り返して、さらにアクセルを開けようと準備にかかる。少しづつ慎重に。具合は悪くなかった。小一時間ほど走ったことで耐性ができたようだった。強いて挙げれば寒さで手がかじかんでいることぐらいか。胃のもたれ感も気にならなった。

 12kmの通過は55分中盤。気持ち良くやれている割には然程ペースは上がっていない。さっきまで姿を確認できたスピリットZさんが視界から消えた。ぼくもペースを上げなければと焦る。けれど、そんな想いとは裏腹にイーブンペースを刻み続けることしか出来なかった。自身のスピード領域の狭さを感じずにはいられなかった。

 15km過ぎは69分台。このままだと100分切りすら危ういのではないかと不安になる。そんなネガティブな思考を払拭する為にフォームに集中し、ロスを少なくするように努めた。
 カーブの多いコースは出来るだけ直線的に進路を取る。アップダウンする箇所では深く前傾し、大きめのスライドで駆ける。それから、腰が落ちてしまわないように意識する。
 そうこうしていると桑川港の下り坂に到達した。スパートポイントだ。右に折れる長い下り坂を利用して思い切り駆けた。呼吸に苦しさを感じたが、坂を利用した勢いを守って、残る力でJR桑川駅の前を通過。和太鼓の演奏が耳に届いた。

 スタート地点を通過して。すぐ左に折れゴールの桑川小学校を目指した。ゲキ坂と呼ばれる難所が待ち構える。250mほどの上り坂なのだけれど、これがかなり応える。急勾配に入った途端、脚が上がらなくなる。ペースがガクッと落ちる。
 坂の途中に声援を受けた。ファイト!ガンバ!いくつも声を掛けて頂いた。ひたすらに、とにかく上り続ければ、その先にゴールがあると信じ、より深く上半身を倒すようにして脚を上げ続けた。
 やがて頂上に辿り着き、勢いよくゴールへ飛び込んでしまいたかったが、脚が笑い、言うことをまったく聞いてくれなかった。そんなもどかしい状態でフィニッシュゲートを潜り抜けた。


  結果は1時間38分18秒。
 かっこよく言うとコースベストではあるが、満足のいく結果には至らなかった。これがハーフ走に於ける今の実力だと受け入れて、次走に、そして決定的に不足している能力を補うべく今後のトレ考察の糧にしたいと思う。
 最後に今大会に関わったすべての方々に感謝と敬意を表したいと思います。ありがとうございました。本当におつかれさまでした。では、また来年!

トレーニング'15.3.30〜4.5

3月最終週、4月1週のトレーニング
テーマ : レース週のトレ


月 休養
火 休養
水 体育館 10km (アップ、5分走、ジョグ 55周 60分)
木 朝ロード  5km (ジョグ 35分)
     夜ロード12km (ビルト 60分)
金 休養
土 ロード 10km (ジョグ60分)
日 笹川流れマラソン ハーフ 1時間38分18秒
     スイム 100m×10本 +α

今週の振り返り

 月曜日、喉が痛くてなんだか熱っぽい。従って月火を休養に充てる。アルコールは控えめにしてしっかり食べて睡眠をとる。
この季節はどうしても体調を崩してしまう。気温が上がるにつれ薄着になってしまい油断が過ぎてしまうようだ。
 回復の兆しを感じた水曜は体育館で軽く汗を流し、木曜の夜は放水路を使ったポイント走。ビルドアップで5分を切ったあと4分40秒をイメージして5km走。いささか距離は短く淡白な内容だけれど、日曜の笹川流れの想定ペースで走ってみた。
 金曜は今年初の帰宅走を!と思い立ち準備をしていたけれど、目まぐるしく変わる天候に翻弄され直前で断念する。楽しみにしていた反動から、トレに対する情熱が薄れてしまいこの日も休養に充てる。
 土曜日は早朝ジョグ。後半に少し刺激を入れた程度の1時間走。レース前日の定番トレでのんびり休日を過ごした。
 3月のトレーニング…スイム 13km、ラン310km
 4/5までの走行距離…ラン58km (トレ時間/週…5時間程度)