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2023年7月31日月曜日

佐渡OWS2023(当日)

 AM5:30起床。宿に泊まっているライフセイバー達が出立の準備に取り掛かっていた。例年ぼくは朝ジョギングをするのだけど、前日の夕方に少し走ったので、レース前の体力温存とういこでパスして、スーパーで買ったおにぎりと、残りもののバナナをよく晴れた空の下、宿の中庭でいただいいた。食事の内容はともかく気分がいい。食事について誰と食べるかはよく言われるけれど、どこで食べるかもとても重要なのだ。
 チェックアウトの準備を終え手持ち無沙汰になったので、予定していた時刻より早く宿を出た。外に人はおらず静かだった。陽射しがやけに強いので、日陰を選んで会場へ向かった。

 路地に黒猫が寝そべっていた。立ち止まると猫は顔をもたげた。胸が白毛で、まるで前掛けをしているようだった。その白前掛けの黒猫が、こちらに顔を向けぼくの様子を伺っている。ぼくは猫を見つめながらそっとその場にしゃがみ込む。こちらの出方をみているようだが、警戒を解いて再び寝転んでしまった。ぼくはゆっくりと立ち上がったが、猫は尻尾すら動かさずに寝そべったままだった。
 昨夜、夕飯で寄った定食屋さんの前を通りがかると扉が開いている。そろり店内を覗くと、厨房の方で物音が聞こえる。思い切って声を掛けてみた。すると女将が顔を覗かせ、あら、いってらっしゃい!と笑顔で見送られる。声援というものはなんだって嬉しいものだ。

 商店街に整列する看板建築や町屋風の建物は、海風に晒されて充分過ぎるほど年季が入っている。刷新された家屋は少ないが、そういった代謝がない訳ではないらしい。貸家や売地の文言も散見される。離島、過疎に高齢化。言葉にすると深刻だが、すぐどうこうということではない。ひと集めのコトやモノといった一連の催事に、ここの人々の暮らしは上手に寄り添っている。ぼくには特別な日曜だが、この河原田にはいつもと寸分に違わない街の時間が流れているようだ。

 さてさて。会場ではOWS1,500mがスタートし、沖へ向かう一団がみえる。ライフセイバーのカヌーや水上スキーが散開して選手たちを見守っている。ぼくは受付をして左腕に油性ペンでナンバリングしてもらう。じわり気持ちが上がる。
 受付周辺には見知った顔があり、ひと通り挨拶を済ませて支度に掛かる。今年もウエット着用、一度ぐらいはノーウェットで参加したいと思う。

 もちものを手荷物に預け桟橋横の試泳場でアップ。まだこの期に及んで躊躇する自分がいる。平静を装っているが内心は穏やかではない。久しぶりのレースへの緊張感、それに去年の失敗を思い起こして不安にかられていた。
 スイムチェックを真っ先に受け、スタート付近で待機した。レース前のルーティーン、1点を見つめながら鼻をかむように、両手で挟んで時間をかけて深呼吸をする。ゆっくり大きく吸い込んで、長く吐く。何度も繰り返す。不思議なもので、呼吸が穏やかになって、ほんのりやる気が出てくる。沖のブイを見つめて両手で頬を何度か叩く。準備はできた。

 オンユアマーク、沈黙そして号砲。ブルーキャップのぼくはグレーキャップ(1時間以内完泳申告者)のすぐ後ろについてスタートした。海に飛び込むタイミングに一瞬躊躇したけれど、目の前に空いた1人分のスペースに飛び込んだ。白い気泡が視界に広がり、ぼくは海水を搔いた。
 沖に浮かぶ「1」と記されたオレンジのブイに向かう。やや早いピッチで水を掻く。他の選手と接触する。ちょっと泳ぎずらい。ヘッドアップして目標を視認。浜辺から立ってブイを見るのと、泳ぎながら見るのでは見え方が全く違う。時折、ライフセイバーに重なってブイ見失ったりもする。ヘッドアップを連続して確認。ついでに周囲のスイマーの存在も確認する。

 長距離泳は泳ぐこと以外に意識をそらすと、確実にペースが落ちるとその手の本に書いてあったので、此度は常に自分の動作に意識を廻すことにした。
 泳ぎの引き出しの数がものをいう。例えばヘッドアップやブレスの次の動作として、首を脱力して真下をみるとか、波やうねりに対応してストレッチタイムに変化をつけたりと、細部に注文をつける。入水エントリー時の腕の高さ、手の甲の向きなんかでもいい。出来うる限り惰性で水を掻かない。下腹部に力を入れたり、背中を丸めたりなんでもいい。手を抜かないよう努めるのだ。

 ようやく「1」のブイに辿り着いた。いつも入りの直線がとても長く感じる。
 続く目標の「2」のブイは近いようで遠い。潮の流れのせいかな。手間がかかる印象だ。
 そして「2」から「3」へ。つまり沖から岸へ向かう場面では「3」のブイはもちろん、公衆トイレ脇の仮設の青いテント、それと電波塔、この3つの目標を頼りに方向を確認する。右へ流れされる傾向があって「4」のブイとの見間違いを防ぐ必要があるのだ。

 うねりに翻弄されフラフラしながら「3」にたどり着く。浜辺へ向かう場面は、段々と海が浅くなっていくのが判るので、方向さえ間違わなければ沖へ向かうのより気は楽だ。

 2周目。気持ちに余裕ができたのか、タイムが気になった。そう、今回は腕時計の着用がNGとなった。理由はわからない。ぼくはGarminに15分ごとのアラームを設定していたが、時計を知る術がまるでなかった。
 右手に伴泳する方の帽子がグレーだった。おっ、もしや!と期待は高まったが、すぐその後にはピンクキャップもいらっしゃる。判断しづらい。ここまでの時計は悪くないと思うことにして気を散らすのをやめる。

 今回、唯一のアクシデントは2周目の浜へ向かう場面で、右脚のハムが激しく痙攣しまい泳ぎを止めたことだ。状態を起こして水面で浮かんいたらライフセイバーに声を掛けられた。ぼくは、問題ありません、キリッ!と、再び泳ぎ始めたがすぐまた攣ってしまった。ヘッドアップが雑になって腰右ハムの攣る原因だろう。
 今年の佐和田の海は泳ぎやすかったと思う。目標を大きく見失わず、泳ぎの動作に意識を廻して、流れやうねりの場面で工夫できた。とにもかくにも焦りは禁物。常に冷静であることが肝要なのだ。
 もっぱらジムプールでの個人練習、スキルアップは難しいなぁと感じていたこの頃だったが、結果(58分22秒)を知って胸を撫で下ろす。ぼくのクロールは、まだまだ磨き上げられるところがたくさんある。これからも飽くことなく磨き続けて来年も参加したい。そして関係各位、皆々様に感謝したい。これがぼくの2023年の佐渡OWSである(了)。

2023年7月30日日曜日

2023佐渡OWS(前日)

 梅雨が明けた。それは天候における重要な句読点。梅雨といえば鬱陶しいほど降りやまない雨が印象だが、今年は豪雨猛雨に時折の酷暑と極端な空模様の連続で、雨に濡れそぼつ紫陽花の葉をぬらぬら動くカタツムリのテンプレは見当たらない。
 そんな梅雨の明けた週末、ぼくは佐渡へ向かう。日曜の「佐渡OWS(オープンウォータースイミング)」に参加するために。ぼくにとって大会という名のつく今年最初の催し(レース)でもある。開催されれば必ず参加するレースのひとつで、前泊してバイク練習も兼ねるのが専らになっている。

 AM6:00始発フェリーは新潟港を出港。ぼくは2等客室で持ち込んだ朝食を食べたり、新聞を眺めたり、時々ゲームをしたりして両津港までの約2時間半を過ごした。
 周囲に耳を傾ければ、ぼくと同じ目的の方々がそれぞれに想いの丈を話し合っている。コロナ禍を経て、どこのスポーツ大会も参加者が少なくなっているようだが熱心な「推し」はいる。間違いなくぼくもその1人だ。
 OWSは海の状況で、泳ぎを工夫する必要がある。海は変化する。水温、潮の流れやうねり、ときに泳者に悪さをする生き物も現れる。それら諸々判断をして対応しなければならない。
 なので明瞭な時計目標が立てがたい。どうも希望的観測になってしまう。なので、前年の苦い経験をもとに(参照)、今年はシンプルにコースロスを最小にするのがぼくの課題だが、例えば練習からくる担保や自信があればまだよいが、特にこれといってない。もう手持ちの技量でやるしかない。

 定刻通り両津に到着。今回初めて自転車を完成車で車輌置き場に預けていた。何事もものは試し。車輌置き場の一角に設けられた自転車用ラックから、自転車を押して降船。ばらして手荷物として持ち運び、組み立てるのに比べればずっと楽だった。もちろん幾らかの費用は手荷物のそれとは別途掛かる。もっとも、前輪だけ外す輪行バッグならば手間と時間はあまり差はないのかもしれないが。そうちなみに、車輌置き場の出入りの順番についてだが、この両津行きでは、新潟港の乗船と両津港の降船の順番は最後だったことを記しておく。

 自転車に跨って佐和田の宿泊先へ向かう。荷物を背負っての自走だが、アドレナリンとフォローの風で軽快だった。加茂湖を右手に眺め、新穂を経由し、田園の広がる風景の中を走る。建設中の市役所、ヘリポートを持つ病院のある金井を通過してバイパス道から佐和田に入る。距離は約20km、所要時間は40分。佐渡トライBコースの一部でもある。
 強い陽射しを浴びながら、重量のあるトライリュックのおかげで汗だくになった。凍らせて持ってきた補給飲料に清涼さはすでの微塵もなかった。自ら選択したこの苦役に、自虐がひどすぎてついニヤケてしまった。

 例年、佐渡トライBタイプのバイクコースをトレースしている。もっぱらこの佐渡OWの前日がそれに当たる。たったいま来た道を戻って、両津湊から佐渡一周線に入り再び佐和田海水浴場に戻ってくる。
 今回は体力的に我慢が効かずずいぶん降車した。赤泊のAコープで水分補給、一度は通り過ぎたものの涼に誘われて赤岩不動滝に立ち寄ったり、とどめは小木港の観光所のカキ氷で小休止したり。梅雨明けの暑さにやられたということにしたい。
 難所の小木の坂(おけさ柿の看板まで)は、頑張ることをやめ開き直っていちばん軽いギアを踏みながら、国道350号線から右に垣間見える遠い田園と海岸のパノラマに眼を奪われた。さらに西三川でも左手に開く外海原に圧倒された。もう何度も通過した道だが、高所からの眺めは尊くて魅了して止まないものだ。
 そんな感じで今回は例年と比べるとサイクリング寄りだった。距離にして105km、一応時計はネットで3時間40分。9月の本番はエネルギー補給を計画的にして体力温存に努め、好タイム!といこうじゃないか。

 宿泊先に戻りチェックイン。少し身体を休める。夕陽が赤みを増した頃、いそいそと穴倉から這い出す虫のように外に出て、気持ちいいペースでランニング。すると、あちらこちらにトライスーツ姿でランニングする方々と遭遇。彼らは夕陽よりもずっと眩しくて、ぼくはこそこそと穴倉へ戻った。(つづく) 

2022年11月7日月曜日

動作改善(スイム編など)2022.10.31〜11.6

 クロールの動作(リカバリーからエントリー)について記したい。
 左腕の入水がしっくりこない。入水の位置や角度、それに肘の高さなど、利き手と比べると一連の動作を上手く制御できない。意識して繰り返し練習ているが、なかなかしっくりこない。
 ドライランドで動作を試し、かなり腑に落ちた脱力した手の甲が耳を通過したら入水するで泳いでみるがこれも惜しい。肘の意識が足らなくなてしまう。
 とマァ唐突な入りだったが、ただいまスイムはこのクロール動作の改善に取り組んでいる。これまでは水面ギリギリに手を滑らせ、頭を超えた辺りでなんとなく入水していたが、スピードを求めるとそれではもの足りない。搔きのピッチを上げ、勢いを殺さないように、腕の重さで入水して素早く肘を伸ばしてストレッチングに移行する。これが出来るようになりたいのだ。教科書「クロール大全」を何度も再読して試行している。
 解決策がみえない身体動作を文言に変換しておいた方が良いとふと思った。こういうことを言葉に置き換えるのは難しい。時間が経ち、いつかぼく自身がこの文を見返したときに、どんな反応を示すのかも楽しみのひとつである。

★今週のトレーニング備忘録 

10/31(月)  終業後ジム。エクサイズから入ろうかと思っていたが、脚の疲労感を感じたのでスイムへ。入りの500mは8分51秒とたぶん過去最速。なにがそうさせたのかは判らない。必要以上に頑張った感はないのだけれど。その後、10秒レストの50mインターバル泳、ヘッドアップ泳など交えながら身体動作の細部に意識を廻す。腕、体側、腹筋回り(ストリームライン)などなど。

11/1(火) 帰宅後、ご近所走へと思いきや天候は雨。無理して走れないことはなかったが、アマプラを観ながら固定ローラーで汗を流す。

2(水) 早朝ワンコ達をお供に出勤前のひと走り。スタート時間が遅かったので距離はたいして踏めなかったが、ツバキ♀5才には丁度よかったようす。ちなみに彼女は明日で6才、つまり明日がお誕生日。人の齢に換算すると40歳越え。ずっと元気で居て欲しいので適度な刺激を入れてあげたいと思っている。
 そして夜。帰宅後に再びソロでご近所走へ。始終仕事のことを考えてしまったけれど、これもまたぼくなりのrunningなのである。

3(祝) バイク練!と思いきや天候や体調を言い訳にしてworkoutそっちのけで家の片付けに時間を費やす。身体を動かし始めたのは午後の遅い時間。屋外は、今にも雨が降りそうなので自宅で筋エクササイズ。デッドリフト、変速アームカール、それにキックバックなどの定番メニューに上半身に効くいくつかを試す。締めは固定ローラー。体調もイマイチなのでローラーは汗ばむ程度でヤメ。

4(金) 帰宅後、固定ローラーで汗を流す。ケイデンス90キープを意識する。

5(土) 午前中の早い時間、先週に続いて中距離走。序盤は5分30秒前後ですすみ、5kあたりからピッチを上げて15秒前後をキープ。12k通過から5分ペースを意識する。
 身体動作として着地、足の親指の付け根から母指球が着地するように心がけ、また丹田を意識して下腹に軽く圧を掛ける。これらのおかげか楽にペースを刻むことができた。これほど楽に感じるのはいつぶりだろうかと思うほどだった。これに首、頭のことを考えてあげると尚よくなる可能性が・・・。
 続いてジムスイム、目下のテーマでインターバル泳。このブログの冒頭分、まだ霧の中である。しかも午前中の疲労感もあってかタイムはイマイチだった。

6(日) いつもより遅い起床だった。天気は良い。風が強いか。バイク練としていつものコースへ出る。鼻からアゲインストで気持ちは削がれるがそれも練習。1時間ほど漕いで、シューズ(ビンディング)とサドルのポジション調整をする。午後遅い時間にエクササイズ。デッドリフトからクイックフライ、クイックリアフライ、アームカールで汗ばんでみる。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
10/31(月)  スイム1.5(26)

11/1(火)  固R(45)
2(水)  ロード6(36)  ロード10(57)
3(祝) 午後 エクササイズ、固R(30)
4(金)  固R(50)
5(土) 午前 ロード20(105) 午後 スイム1.6(27)
6(日) 午前 固バイク44(90)  午後 エクササイズ(17)

10/31~11/6(km)…S3.1、B44、R36

2022年7月21日木曜日

2022佐渡OWS、当日のこと。

 7/17(日)。前日のバイク練のあとは自由人と化し、そこそこ有意義な時間を過ごすことができた。AM5時前に目が覚める。計画の通り朝食前にジョギングへ出かける。蝉の声にカッコウの合いの手が入り、涼やかな風が吹いて心地よい。佐和田海水浴場、OWSの会場に脚を伸ばすと、すでに人が集まり準備が始まっている。それを除けば河原田はまだ深い眠りについているようだった。

 会場へ向ったのはAM8:40。スイムチェックがAM9:15なのでこの時間でぎりぎりだろう。
 受付で紫色のキャップを渡される。申告タイムは忘れてしまったが、どうも強気の申請だったようだ。見渡せる群青の海には白い波が立ち、少し風が吹いていた。ぼくはウエット着用で参加することした。
 直前の水分補給、ウエットによる体温の上昇などに気をつけながらスタートを待った。ゲストの松田さんとお願いしますのグータッチ。武者震いをひとつ、腹の奥にグッと力が入る。
 スタート30秒前。前列に並び号砲を待つ。いつものルーティーン、鼻をかむように両手を合わせて深呼吸。吸って、大きく吐いた。
 ライフセーバーが行く手を開けて号砲が鳴った。焦らずに身体を海水に浸すようにつかり、やおらゆったりと水を掻いた。底の砂浜が岩場に変わると、すぐに底は見えなくなった。
 時折、近くを泳ぐ選手が視界に入ってくる。接触するがバトルとは程遠いお触り程度。ヘッドアップして沖のブイを確かめながら水を掻いた。

 沖を目指して直線距離で600mちょっと。2回のブレスに対して1回の割合でヘッドアップ。ブレスはワンストローク毎だったりツーストロークだったりと、波のタイミングに合わせるようにした。なかなか上手くいかない。沖に進むほど難易度が上がった。
 スイムCKの直前、1,500mを泳ぎ終わった知人から沖の状態を伺い、波や潮の流れがきつかったとこぼしていたことを思い出す。そのときは、まぁそういうものだろうなと高を括ったが、いざ自分がその場へいくと、その言葉がよく理解できた。

 沖の2つ目のブイを回って浜へ向かう。ここまでは比較的順調だった。が、肝心な浜のブイがまったく見えない。陸の鉄塔で大よその見当をつけたつもりだったが、結果的にはコースの内側にとんでもなく大きく割り入ってしまい、4つ目のブイ、つまりスタートのブイに向って泳いでしまった。なんどもヘッドアップして確認していたというのに、ブイに接近してようやくそれとわかり、3つ目のブイへ逆泳するように戻った。ロスを悔やんでも仕方ないが、潮の流れと視認のミスが重なった。

 2周目。沖のブイまでが1周目よりも遠く感じる。潮の流れが強くなったのか、掻いても目標との間が縮まらない。流されていると思った。沖へ進むと波のうねりは大きくなり、ブレスの度に海水が口に入ってくる。度重なる塩味で気持ちが悪くなった。
 しっかり下半身を使ってブレスする。何度かそんなことをしていたら、呼吸が楽になって落ち着きを取り戻した。空には大きな白い雲の塊があって、いつか見た空の風景に邂逅した。佐和田の、佐渡の海を泳いでいることに心が動く。
 3年前まではあたり前に行われて数々の大会。またこうして参加できていることに、そこはかとない喜びのようなものが込み上げてくる。相変わらず群青の波は容赦ない。けれど、どこか懐かしさを伴って、それを求めている自分を認識した。視界に捕らえる沖のブイをクリアすれば、ゴールはそう遠くはないと自分に言い聞かせた。

 沖のブイを通過して浜を目指す。ヘッドアップしても目標が定まらないので、近くにいるスイマーと並んでみた。その頃には泳ぎに対する意識も取り戻し、しっかり水を取った。ウエットの浮力が恨めしい感触はあったが、底を取るように掻くと推進力を得られるのがわかった。
 でも、やっぱり1周目と同様に内側へ入ってしまった。修正しながらフィニッシュまで掻ける浜辺ギリギリまで泳いだ。立ち上がろうすると途端に浮力から開放され重力を感じる。走る気にはなれず、歩いてにゴールを抜けた。1時間7分30秒。掲げていた目標とはまるで開きがあって想定の甘さを恥ずかしく思った。プールスイムとOWの技術はまるで違う。これまでも何度もOWを経験していたにも関わらず、初めてそれを認識した。これを教訓に次のトライアスロンに活かせば、もっとやれる可能性はあると追認した。

 特別な才能を持ち合わせていない凡人が懸命に汗を流すのは、多かれ少なかれ納得いく内容を出せるかに掛かっている。その結果は日々の努力の結実であり、長期的な継続は半生の叙事詩にもなり得る。
 今回はまったく良いところはなかったが、この教訓を糧に、またぼくの物語を綴っていくのだ。2022年最初の大会、そんな佐渡OWSだった。(了)

2019年1月15日火曜日

スイムについて トレ☆レポ19.1.7~1.14

 泳ぎを進化させたい。
 けれど想いとは裏腹にトレーニングに消極的になり、実に2ヶ月ほどスイムをお休みしていた。がそんな状況下、SNSで偶然にスイムに関するフレーズが降りてきたのだ。
「ちょっと猫背になって泳ごう」
 リツイートでもなく、フォローでもない端的極まるその短いセンテンスに本当にびっくりしてしまった。SNSや検索エンジンの技術の向上に凄まじさを覚えつつ、ぼくはそれを眺めながらピーピングする何者かの存在を夢想した。
 それはさておき、この「猫背」感はなんとなく理解できる。頭から脚まで真っ直ぐにしようと意識すると背中は反ってしまう。どこかに余計な力が入ってしまう。伏し浮きドリルをやっていると理解できる感覚だ。
 水面に近いところで身体を真っ直ぐ保つ。速く泳ぐ技術を手に入れるには、まずはここから!と思いつつ、年末から再びスイム練習を開始。宮古島も決まったことだしね。

 骨盤を両手で持ち上げられているようなイメージを持ち、重心を前方へ持っていく。キャッチの動作は体側を伸ばしより遠くへ。そしてプッシュもきっちり後ろまで持っていく。
 これらを意識しながら泳いでいるのだけれど最初は良いが、疲れが出てくるといい加減になってしまう。
 「テーマを一つに絞る。」
 これもSNSで降りてきたメッセージの一つ。ひとつひとつを分解しドリル化して確かめる。それらを組み合わせ実践、また分解する。この反復である。ドリル(技術)と距離そしてスピードの3つを具体的なトレメニューに落としていく。

※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニングなど  ※ ※ ※ ※ ※
7(月) ペダル練&筋
8(火) トレミ14km ペース走からSIT
9(水) スイム1,500m、室内走6km 鳥屋野体育館にて
10(木) アクティブレスト ペダル練
11(金) アクティブレスト ペダル練&筋
12(土) ロード25km 21km〜ジョグ〜SIT×5本
13(日) ロード25km 快適走
14(祝) ペダル練

【1/14までのトレーニング(km) …Swim6.0  Bike110 Run121】

2017年6月7日水曜日

スイム教室⑥2017.6

スイム教室の内容のまとめ。

【9回目 17.5.30】
 テーマ・まとめ的かつ我々の泳力に合わせたドリル。キャッチポイント、エントリーからフィニッシュまでの動作の理想的なかき手、ハイエルボーの習得。
1. スカーリング、片手板キック〜サイドキック(かき手あり)
2.ヘッドタッチ

【10回目 17.6.6】
 テーマ・ドリルの補足、キック、リカバリー、水中プルなど
1. 各ドリル
2.ハード&イージー泳からの50m記録取り → 41秒03(行き19秒83)

 これにてY先生の教室は終了。
 クロールに有効なドリルの情報を満載していただく。
 サイドキック、各種スカーリング、片手プル、エントリー、水中プル、フィニッシュ、リカバリーににH&E泳・・・。
  トレーニングの組み方は模索する必要はあるが、ドリル重視の日と泳ぎ重視の日といったメリハリを付けたトレーニングが有効とのことであった。
 さてこれらを糧に気持ちを一新して泳ぎましょう!

2017年5月26日金曜日

スイム教室⑤2017.5

 スイム教室の内容のまとめ。


【8回目 17.5.23】
 テーマ・ハイエルボーの習得、理想的なかき手のこと
1. スカーリング、片手板キック〜サイドキック(かき手あり)
2.ヘッドタッチ

 ◯感想
 ずっと悩んでいた入水ポイントのヒントは、実は、手の伸ばしと密接な関係があることを示唆していただいた。
 つまり、エントリーした腕を水の中で伸ばす動作の時間が短い方が楽であること。
 おー!確かに。気がつかなかった!
 それと、伸ばした腕のポジションは次のかき手を待っていられる楽なポジションをさがすこと。
 おー!それだっ!前半のドリルでやっていたじゃん。それも気がつかなかった!
 それから、なぜだか急に伏し浮ける時間が長くなり、先生からもマルをもらった。
 骨盤をちょっと無理やりな感じがするぐらい真っ直ぐ伸ばして複斜筋を意識するのが自分流のコツ。もちろん肺には空気を溜めてね。

加筆修正
フィニッシュの掌とお尻が平行になること、これも重要。5/26のトレで思い出す。

2017年5月18日木曜日

スイム教室④2017.5

 スイム教室の内容のまとめ、パート4。
【7回目 17.5.16】
 テーマ・水をしっかり捉える、ハイエルボーの習得
1. サイドキック、片手5秒リカバリークロール、パドル装着ドッグ、縦、オーケストラスカーリング、パドル装着の片手プル。
2.片手は水の中のままのクロール、リカバリー時の肘の開閉ドリル。

 ◯7回目までの感想
 7回目の教室で初めて心が折れそう、いや折れた。終始苦手意識の強いドリルが続き、なんとか頭の中を整理してオーダーをこなそうとするが、オーケストラスカーリングあたりから苛立ちを感じ集中力が切れる。
 ドリルの意図、目的を理解しているのだが、動きに身体がついていけない、イメージにはほど遠く及ばない。
 先生もそれを察知したようで、先週もそうだったが予定メニューを残して教室は終了した。先生、ごめんね。
 それでもいくつかの収穫があった。

 1.フィニッシュの腕の抜きどころと小指の向きは。個人練習のインターバル練でその効果を認識する。
 2.仮説レベルだが、もっと身体から力を抜いた方が効率の良い推進力を生むのではない。肩や腕、主にそういったところからである。
 3.今期のテーマは「パワーフィニッシュ」これに尽きる。改善しなければならないところは随所、無数にあるが、まずは得意な動作、長所としたいのがこれ。なのでスカーリングを頑張りたい。

2017年5月11日木曜日

スイム教室③ 2017.5

 スイム教室の内容のまとめ、パート3。

【5回目 17.5.2】
 テーマ・水をしっかり捕らえるドリル、プル〜プッシュの動作。
1. 両手スカーリング、パドル装着の片手プル。前方から5方向に前、斜め下、真下、斜め後ろ、後ろへスカーリング。腕の軌道を確認する。
2.理想的なプル、プッシュ動作の習得。
 上記のスカーリングから50m泳へ。肘を立て水を掻きながら身体の近くに持ってきて、切り替え(手首の角度を変え)プッシュ。プル動作を先の5方向をのライン上でまとめ、外へ開かないようにするのがポイント。

【6回目 17.5.9】
テーマ・水を捕らえる。掻き手の動作修正。
1.キックドリル
 ゆっくりリカバリー(5秒)と片手をビート板に乗せたサイドキック。サイドキックはあまりにも出来な過ぎて本来はビート板ナシなのだが使用してドリル。
2. スカーリング
 キャッチからプルの軌道上で縦、横方向それぞれに8方向へスカーリング。その後に片手プル泳。

 ◯6回目までの感想
 5回目、5/2の教室は僕にとって今年一番の開眼。ここまで教わった各スカーリングドリルの目的が腑に落ちた。
 正直今まで漠然としていたキャッチからプル、プッシュのあるべき軌道が明確にイメージできるようになった。(エントリーは目下悩み中)
 教室直後の自主練では、身体の近くに持ってきた手のひらの切り替えに注力することが精一杯だったが、後日の練習で、どのタイミングで身体の近くにかき手を持ってくるかで、プル動作の長短が変わることや、今までのプル〜プッシュの動作と比べ格段に楽に進むことをはっきり体感した。今までいかに非効率、無駄な頑張りだったかを知った。
 エントリー,キャッチ,プル,(グラインド),プッシュ,リカバリー、全ての動作を白紙に戻して身体に染み込むまで修錬するのみ。タイム短縮の具体的方法を掴んだ。昨年もこの教室でコツを得ることができたので、僕にとってはとても相性が良い教室なのかもしれない。これでまたスイムが楽しくなった。

今後の基本メニューは以下の感じ。
up 100~200
k(板あり、板ナシ、サイド、バック)250~300
スカーリング&プル (フロント、ミドル、刻み)200~300
50×本数 50-10s tg心拍140
100×本数 115s tg心拍140
50,100,200 タイムトライアル
down

毎回、同じメニューでなくてもドリルだけの日とか、ドリル少なめでしっかり泳ぐ日などを設定したほうが良いとのアドバイスを頂く。スイムは最後は心拍を上げて終わるようにしているのでこのあたりを踏まえながらやりたい。
 ずばり今年の目標はOWS1,500m26分台、2,000m37分。まずはここを目指すのだ。

2017年4月27日木曜日

スイム教室② 2017.4

 スイム教室の内容をまとめる。

【3回目 17.4.17】
 テーマ・水をしっかり捉える、ストレッチングタイムの姿勢の把握
1. ドッグスカーリング、片手プル。
 肘を立て、前方へ真っ直ぐ手を伸ばす。(先生曰く「芋掘り」のイメージ)
2.水に乗るポジションを探る。
 片手を伸ばした状態で、身体を少しづつグラインドさせながらキックで進む。この時もっとも効率よく進む、あるいは水に乗る感じになるポジションを把握する。

【4回目 17.4.25】
テーマ・水を捉える。掻き手のイメージ
1.キック
 小さいB板でヘッドアップキックと逆手背キック(水泳に必要な体幹トレ)
2. スカーリング
 前、後、下方向へのスカーリング

 ◯4回目までの感想
 複数の動作を意識すると考えすぎるせいで動きが硬くなり、グラインドが出来てないと指摘があった。特にパドル付きの片手プルのときがダメ。かつて、ゴルフのスイングを教えてもらっていた頃を思い出す。スイムもフォームと技術である。課題が山積している。

2017年4月13日木曜日

スイム教室① 2017.4

 4/4から遊水館にて「はつらつクロール」のクラスが始まった。
  参加者は全員で5名とこじんまりした教室であるが、Y先生の指導のもと一言一句を聞き逃さぬよう集中して参加する。内容をまとめてみた。

【1回目 17.4.4 】
 テーマ・参加者の動作確認とキック習得
1. キック
 姿勢は水の中で背伸びをするような意識で、脚を真っ直ぐに、アップキックは膝を曲げないように真っ直ぐ、四頭筋から脚を動かして足首を柔らかく使い推進力の要とする。水面から出て良いのは踵まで。
2. ドリル
 ストロークブレス、キャッチアップ
3. 個人指導
 プルは最後までかきグラインドを抑えるために、リカバリーの手は横に抜く。


【2回目 17.4.11】
テーマ・キックおさらい、パドルを使ったハイエルボーの習得
1.キック
 キックで潜水泳。体が浮かばないように泳ぎ続ける。
2. ストレートアーム
 ポイントはリリース時は小指が上、入水時は親指が下を意識せよ。
3.ハイエルボー
 パドルとプルブイを使用。顎下あたりで肘を立てスカーリング。プルのハイエルボーの感覚を獲得する。
 そのままパドル泳。ハイエルボーの感覚を獲得する。
4.個人指導
 プルを始めるタイミングが少し早いことと、リーリス時の肩が内側に入り、グライドが大きくなっていることを指摘される。


 ◯2回目までの感想
 クラスのメニューは決して楽ではないと思う。参加人数が少ないので、個人指導がちょくちょく入るのは僕にとってはグッド。
 一昨年のクラスでは、開眼というと随分大げさだが、道具を使うことで感覚を磨くことができ、それが動作の改善、タイム短縮に繋がったと思う。今回は動作について細やかな指導があるので具体的改善点が理解できる。繰り返し練習して、無意識下に定着できるかがポイントだ。
 板スカーリングのできる環境も必要だろう。


2017年2月27日月曜日

潟鉄スイム練inメイワサンピア 17.2.25

 先週(2/18)のメイワサンピアのスイム練習から、伏し浮きとストリームラインのことが頭から離れない。
 僕のクロールのバイブル「クロールはゆっくり泳ぐと速くなる!」高橋雄介 著をP62~P65を通勤電車のなかで何度も反芻するように読んでいる。
  伏し浮きのキーワードとしては、①腹圧を入れる、②鉄女ママの言うところの、お尻を上げるイメージ、それからネットで見つけた③嘔吐するときのお腹の使い方で、肺を寝かせる、などが目下の伏し浮きのイメージである。

 そうして土曜日(2/25)、再び潟鉄スイム練inメイワサンピア。TAKEコーチを先頭にTさん、文さん、ゆーサーモンさん、ソファイアさんに僕の6名。僕は入水するなり伏し浮きを開始する。
 当たり前だが、全然上手くいかない。いくつかのキーワードを反芻しながら繰り返す。これはひたすら練習あるのみ。長水路を2往復分、伏し浮きや蹴伸びをした。
 ときどき、ほんの僅かであるが、お尻が水面に顔を出しているような感じがあったことが今後の励みになるのだろうか。

 この日のスイム練で印象に残ったのは、僕の肩甲骨周辺の使い方が悪くないと、Tさんより評価を頂く。さらにそれを強みにすることを考えてくれて、ハイエルボーをしっかり意識してみては?と提案をいただいた。
 ということは、リリースからキャッチはもちろん、もうひと伸びするときの腕からのプルを意識することと解釈する。重心、つまり腰の位置を高くあるいはより水平にすることも合わせて出来たら、推進力に繋がるんじゃないだろうか。下の写真からも判るように、2軸線上を意識することも忘れずに。手がおっぱいの下を通過するぐらいかな・・・。
より身体に近い2軸線上でプルが出来るかも。

2017年2月21日火曜日

潟鉄スイム練 inメイワサンピア 17.2.18

 赤塚のメイワサンピア、室内長水路プールでのスイム練。ここはチーム練習の使用が原則で個人利用は出来ない。今回はTAKEさんが色々と骨を折ってくださり、プールの予約やら水中撮影の機材を準備しての練習会になった。
  当日参加したのは6名。TAKEさん、おっぴえ師匠、鉄女ママ、Tさん、文さん、そして僕。

 早速ロッカー室で着替えて、プールサイドへ脚を運ぶと、学生と思われるスイマー達が、練習の終礼のようなことを行っていた。時間は午前11時20分過ぎ、僕らの使用開始時間が11時30分からなので、それに合わせているのだろうか。簡単なストレッチをしながら彼らを眺めていると、僕らのようなお気楽さとは打って変わって、ある種の緊張感が伝わってくる。

 使用するコースの方へ向かい、彼ら大集団の中を抜けようとすると、そこかしこから「こんにちは」の声が聞こえ、不意を突かれた僕はとってつけるように会釈しながら挨拶した。スポーツマンは礼儀正くあれと教えられた気がして、気持ちが引き締まる。

 彼らがいなくなったプールは貸切状態。僕らが立てる水音しかしない。TAKEさんの号令のもと、蹴伸び、400TT、クイックターンの練習、縦列泳など、あれこれランダムに泳ぐ。屋内の長水路はこれで2度目だったが、水深、水温ともにちょうど良く、気持ちよく練習することができた。
 僕はキックや手の掻きのことなんかを周りに質問して、ときどき思い出したように往復泳をした。クイックターンが相変わらずできなくて、自前の運動神経に辟易した。

蹴伸びスタート

腰が下がり、下半身が沈みます。

やっぱり下半身が沈んでます。

プルの手から水泡が・・・。

 とにかく撮っていただいた動画が素晴らしい。やはり自分がイメージしているより全然カッコ悪くて、まだまだ修正すべき点があることが良くわかり、スイムに対するモチベーションがモチが上がる。次回のスイム練習から改善に取り組んでいきたい。

 下の画像はお手本となる画像。鉄女ママのストリームライン、TAKEさんの2ビート、Tさんのスピード感あふれるプルといずれもお手本クラス。
 また機会をつくって皆とスイムトレーニングをしたいものだ。

鉄女ママの蹴伸び。お手本です。

アベタケさんの2ビートのお手本

Tさんの水中フォームは美しい








2016年3月2日水曜日

瞠目、開眼。

 3/1(火)
 3月になったというのに雪がチラついている。予報はこの両日の我慢だと教えてくれているのだが、再び季節を巻き戻されたようで、少なからず気持ちに影を落とす。春が足踏みをして僕らを焦らそうとしているみたいだ。
 この日の夜、僕は遊水館でスイム教室体験会を予定していた。詳しい内容は知らされていなかったが、当館の顔見知りのスタッフから、きっと参考になりますからという言葉で勧誘され、その場で参加を申し込んだのだった。
 スイミングについては教本、ネット、ブログ諸々で雑文やら動画を参考にしてドリルを取り入れたりするけれどなかなかしっくりくるものがなく、一進一退が続いていた。昨シーズンのスキル、スピードなど各面での進化を問われると、頭を掻きながらなにやらゴニョゴニョと口ごもるしかない状態だ。量が質を凌駕するほど泳ぎ込んでいるわけでもなく、週2回そこらでは大きな変革を望む方が無理というものか。それでも限られた機会において、この高原状態から抜けだせるようなキッカケを掴みたいと思っていた。

 体験会はビート板、プルブイ、フィン、パドルなどの道具を使うことでフォームをチェックすると同時に、楽に速く泳ぐ感覚を掴むドリルが主な内容だった。
 フィンやパドルは初めて装着したのだが、これらを使用したあとに道具を外して素で泳いでみるとその心地良さは別格だった。特にパドル。腕から肋までで水をキャッチしに行く感覚、プルの時、伸ばしている方の腕の位置、プル動作に伴う上体のローリングなど、よりダイナミックにグイグイと水中を進む感触に思わず興奮してしまった。馴染みのプールの光景が少し違って見える程だった。道具を使うことでこんなにも変わるものかと本当に驚いてしまう。
 そして締めはイージー&ハード。泳ぎながらペースチェンジを行い心拍をコントロールしてこの日の教室は終了。1時間があっという間だった。
 物事は自分一人で黙々とやるよりも、誰かのアドバイスを受けながらやった方が進捗するものなのだ、仕事もトレーニングも。
 この教室のネーミングは「はつらつクロール」(だったかな?)。内容とはちょっぴり?噛み合わないネーミングだが4月から毎週火曜に通う僕のスイミングの教室名である。

 そして、この日から佐渡トライアスロンの抽選申し込みが開始。初めて参加した昨年よりもドキドキワクワクする。もし抽選に漏れてしまった場合は、珠洲へ向かうことも考慮しているが、是非もう一度、佐渡Bに挑戦したい。

2015年1月19日月曜日

スイミングとぼく。

 週に2,3日はプールに足を運んでいる。ようやく習慣化して時間を割くのが苦でなくなってきた。水の中はとてもリラックス出来るので、ぼくにとってスイミングはトレーニングの良いアクセントになっていると思う。
 まだ発展途上の身ではあるけれど、スイミングの里程標として、ここで今に至る経緯を記しておきたい。そう遠くない未来に、何かの拍子で振り返ることができるように。
 
 トライアスロンに出るために、スイムの技術的なことは棚上げして、ウエットスーツをオーダーしたのが今から2年前。その前後あたりからプールには足を運んでいた。
 はるか昔の記憶をたどりながら、ガムシャラに手足を動かしてみたり、ネット動画を参考にして、格好良く泳ぐイメージを想像していたりして泳ぐことに対しての意欲を上げていた。ところが、同じ年の村上トライアスロンの抽選に、思いも寄らずハズれてしまったことをキッカケに、泳ぐことに対する関心が急速に冷めてしまう。
   それでもその夏はウエットを着て海を泳いだ。波に酔ったり、離岸流に流されたりとオープンウォーター(OWS)を体験した。けれど秋以降、ウエットスーツはハンガーに掛けられたままひっそりと、まるで公園に忘れられたボールみたいにその場を動くことはなかった。あの頃、ぼくにとってのスイムはトライアスロンの一競技としての対象でしかなかったのだ。
 
 そして昨年の春。酒田おしんトライアスロンのエントリーをきっかけに再びスイム練を始める。技術的な面には関心があったけれど、出場まであまり時間がなかったので、細かいことは気にせずにプルブイを使って練習した。ランニングで養った持久力で、なんとかできるだろうと高をくくっていた。
 確かレースの2週前ぐらいのこと。潟鉄のトライアスリートのOWS練習に参加した。練習場はテトラポットに囲まれた、ほとんど波の立たない海水のプールみたいな場所だ。いざ泳ぎだしてみると全然進まない。あらゆる面で自身の技量の低さ、未熟を知る機会となった。
 
 そうして、初めて参加した酒田おしんトライアスロン。
 岸に向かう強い風。白波を立て、茶色に濁った海面を見たぼくは、泳ぐなんてとても無理だと感じた。案の定、エイジのスイムは中止となった。
 けれどそんな悪条件の中でもエリート選手達は海へ飛び込んでいく。波に流され、岸に戻されながら荒れる海をグイグイと進んでいく。怯まず立ち向かう勇姿を目の当たりにしたぼくは、この時初めてスイムに対する心構えや準備不足を猛烈に恥じた。技術的なことを含めて、真摯に取り組もうと決意した。
 今改めて振り返ると、計画性に乏しいうえに無謀だったと思う。不得意なことから目を背けていた。それ以降は、しっかり習得しようと努力している。少しづつ出来るところから。
 そんなふうにして、今のスイミングの取り組みがある。一進一退を繰り返しながら、以前と比べれば、ちょこっと格好はついてきた。とは言うものの所詮は独学。教本と僅かなアドバイスを頼りにヨチヨチやっているので、まだ道程は長い。

  今年もトライアスロンに挑戦しようと思っている。ぼくにとって酒田おしんは外す事は出来ない。そして、叶うことなら佐渡のミドルにも出場したいと考えている。
 春までには長い距離をしっかり泳げるようになりたい。
 スイミングも走ることと同じくらい大切なものになりつつある。