2018年9月25日火曜日

トレ☆レポ 18.9.22〜9.24

 22(土)3連休最初の土曜日は30km走を目論んだ。久々のロング走にいささか緊張する。朝、起床してからはレース当日のスケジュールのごとく行動し、一路、新潟島へ向かう。予報通り天候は雨。
 港タワーに到着。雨はまだ降り続いていた。止むまではトンネル内を走るつもりだった。海側トンネルで空模様を伺いながら、信号のある交差点の坂を往復した。
 小一時間で雨は上がり雲の切れ間から陽が伺えた。それを合図に関屋分水を目指し、トンネルを抜け出した。
 ペースは5分10秒から20秒。本番を想定して補給も摂るようにした。15km過ぎ、早くも四頭筋の一部に疲労を感じる。トンネル走で頑張り過ぎたのかも。そこに向かい風も手伝って微妙にペースは落ちる。久々のロングでも、それなりにやれるだろうと高を括っていたが、そう甘くはなかった。
 25km辺りから30秒台も怪しくなってきた。立ち止まりそうにすらなった。が、とにかく目標の30kmはこなそうと走った。
 ヘロヘロになりながらも走り終え、どうであれ30km走は定期的にやらないとイカンと反省しつつ、脚部のケアを兼ねて西海岸プールへと車を走らせた。

23(日) 30km走のダメージ大。時折、意を決してペースを上げる全く思い通りにならない。こんなものかと思いながらゆるジョグでこなした。

 午後はバイクの納車だった。キャノンデール、スーパーエボシックス。ついにカーボンフレームを手に入れた。
 初乗り感想はCAAD10とは比較にならないぐらいスムーズに加速する。CAAD10はアスファルトの凹凸がダイレクトに伝わってくるので、路面を気にしながらハンドルしていたが、こちらはそれほど神経質にならなくていい。さすがカーボン。
 変速は同じシマノ105だが前バージョンとはまるで別物。記事で目にしていたがこれほどとは想像していなかった。スムーズな変則動作はさることながら、レバーのポジションがすこぶる良い。
 翌日、いつもの練習コースを走ったのだが坂が楽になったことに舌を巻いた。びっくりした。アウターが52、スプロケ最大が30というのも合っているのかも。
 僕の基準からすると今回の買い物に大満足である。ここで、とあるトライアスリートのいつぞやの台詞を想い出す。
「Cygunsさん、バイクのタイムはお金で買えますよ…」
 うーん、本当にそうかもしれないナァ。

スーパーエボシックス105 2019モデル。

※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニングなど  ※ ※ ※ ※ ※
22(土) ロード 30km&スイム 港トンネルから島へ。西海岸プールへ。
23(日) ロード15km 午後納車。ササキさんから自宅まで初乗り
24(祝) 朝バイク 午後ロード13km ラスト3kmはキロ5で。すこし回復か

【9/24までのトレーニング(km) …Swim7.0  Bike280  Run241】

2018年9月22日土曜日

トレ☆レポ 18.9.18〜9.21

 この週はソコソコの速力で10km走ろう!というのがテーマだった。湯沢ハーフまで日はないけれど、悪くてもキロ5分で押していけるよう、脚と身体に刺激を与えたいと考えていた。
 祝日の月曜、距離は長くはないがキロ5分目標でトレーニングをして、脚に疲労感も残っていたので、火、水曜はジョグからビルドアップ、あるいはペースチェンジで2.3キロ程度5分ペースを織り交ぜる。
 木曜、入りの1km以降は5分切りで、息の上がらない、無理のない範疇でペースアップして、気持ちと脚が保つまでいくことに。
 予測では4分50秒ぐらいがテッペンかと思いきや、あれよあれよと4分30秒台へ。期待値以上にやれていることが励みになって頑張れた。後半ハァゼィ感をコントロール出来ていたとは言い難いが、余力を残してペースダウン。佐渡以降、ランの不調と不振を引きずっていたけれど、漸く光が射したような、ピリッとしたトレになった。
 そう、例えば10キロ走のトレーニングで、そのうちの5キロを23分台、あわよくば切れるような日を設けていくと、自ずと次のステージへつながっていく。明確な走破目標を掲げて走っていた頃は、単位距離に対しての時間にこだわってトレーニングをしていたことをすっかり忘れていた。具体的にまずは出来ることから。なんであれ一足飛びにはいかない。プロセスをおざなりにはできない。

 帰宅して、すっかり暗くなってしまった時刻に、夏とまったく変わらない、半袖半パン姿で、汗だくになって走れるのはいつの頃までだろうかぁ、と肌で秋の進行度を測るのも悪くない。それはこの時期ならではのオプションだと思う。

※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニングなど  ※ ※ ※ ※ ※
18(火)ロード10km
19(水)ロード10km
20(木)ロード12km 目標キロ5が調子に乗って4.5まで上がる。
21(金)レスト CAAD10で帰宅の予定が天候に振られる…。

【9/21までのトレーニング(km) …Swim6.2  Bike200  Run178

2018年9月18日火曜日

トレ☆レポ 18.9.10〜9.17

 10月の柏崎マラソンにエントリーすることにした。どこまでやれるか判らないがシティを練習台として柏崎へ進み、次のシーズンに繋がるようなレースにしたいとは考えている。3時間半を切るには今のままではかなり難しいだろうが、まぁやるだけやってみようと思う。
 こうして何らかの目標を立てることで、ぼくの人生は豊かになる。生きる力、生きる理由を付け加え、時には失敗や挫折、反省を与えてくれる。ぼくにとって汗を流すことはそういう重要な手段になっている。
 走りながら、ちょっと前より空が高くなっていることに気がついたり、ロードバイクの前を横切る赤とんぼに季節の移ろいを意識するのと同時に、限りある時間(とき)を自分も費やしながら生きていることを感じるのだ。
 だからかな、すぐ傍にある大切なものを、もっと大切にしようと思ったりもできるのだろう。
 きっと齢を重ねるというのは、普段の生活の中でこういうことに気がつけるということなのかもしれない。いずれは終わるこの旅路、ぼくはぼくのやり方で行くだけだ!

※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニングなど  ※ ※ ※ ※ ※
10(月)夕ロード8km
11(火)朝ペダル SIT×3 夜飲み会
12(水)レスト
13(木)朝ペダル SIT×2 ロード5km ハンガーノック気味になり終了
14(金)ロード10km 徹夜でお仕事
15(土)午後バイク ふらっと290号線あたり
16(日)ロード17km 午後ロード8km 朝は5分TG、午後は軽快走
17(祝)朝ロード14km 午後スイム1,000m  CAAD10を佐々木さんへ

【9/17までのトレーニング(km) …Swim6.2  Bike200  Run146】

2018年9月10日月曜日

トレ☆レポ 18.9.1〜9.9

 佐渡トラが終わり、これで僕の夏が終わった。連日汗だくになった、あの暑い日々を思い起こし感傷的になってしまう。
 そしてその数日後、秋を感じられずにはいられない行事である地元のお祭りが開催された。イベントを通じて季節の移ろいに想いを馳せ、次の目標やトレーニングのテーマの切り替えを行う時節が今に当るのだった。

 トライアスロンは終わってしまったが3種目のトレーニングは取り組んでいく。
 それぞれの種目について刷新を図りたいと願っているのだが、継続したりしなかったりと一過性に終わってしまうことが少なくないので、継続できる仕組みをこしらえなければと考えている。
 スイムは全体的なスキルの見直しの為に、練習メニューを組み直す。ランは今月末の湯沢、そして翌月の新潟シティを目標に走れるよう、佐渡ランの反省を踏まえ練習に取り組んでいく。
 上半身の使い方、特に肩甲骨がおざなりになっていた。ここを踏まえ今月はこれをテーマに置いて汗をかいていこうと思う。

 そして、遂にバイクを新調することにした。’14年の3月に購入したキャノンデールのCAAD10に跨って4年半が経過した。今回選択したのは同スーパーEVO6(エボシックス)アルミからカーボンとなる。フレームカラーは2018年モデルが良かったが、残念ながら在庫がなく2019年モデルの黒&シルバーを選択。
 変速、ブレーキ、ペダルはシマノ105、ホイールもシマノのRS81,サドルのISMは今まで使用していたものを移設する。もちろんDHバーも。ペダル、サイコン、ボトル入れなどは新調する。さてさて・・・。

※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニングなど  ※ ※ ※ ※ ※
1(土)ロード10km
2(日)佐渡トラBタイプ 6時間13分完走
3(月)レスト
4(火)朝ロード7km 夕方スイム1,000m K,DPS,内旋ドリルなど
5(水)レスト
6(木)朝ロード8km
7(金)ロード7km 夕方スイム1,000m
8(土)午前ロード11km in港トンネル &スイム1,200m in西海岸
9(日)朝ペダル練 SIT×6 &ロード20km 5km毎ビルト

【9/9までのトレーニング(km) …Swim5.2  Bike140  Run84】

2018年9月7日金曜日

2018佐渡トライアスロン Bタイプ出場編

 ネガティヴ思考がチラホラと脳裏を掠め、得体の知れない不安に覆われる。そいつらは容赦なくやる気や集中力を削いでいく。
 何をするにも自信がない。
 今シーズンのここまでずっとそんな精神状態なのだ。エントリーしたいくつかのレースをスキップした。ただし佐渡だけは…。そう想い続けてここにたどり着いた。
 ジュニアトライ出場の息子の頑張りには勇気をもらった。それでもまだどこか引っ掛かりが残っていた。大会前日の午後、金北山に近い里山を走って汗を流す。時間にして1時間弱。見慣れない風景と心地よいBPMはマインドリセットにはうってつけだと思った。
 全力でレースに取り組む。上手くいかなければ調子が悪かったことにすればいい。それ以上でも以下でもない。そう思うことで少し腹を括ることができた。

□スタート直前
 スイムチェックのあと、仲間達と砂浜に腰を下ろしスタートを待つ。会場上空をホバリングするドローン、先行するAタイプの選手を見ながら、これから始まろうとしているぼくのレースへの想いをポツリポツリ言葉にしながら、硬直しそうな心を解きほどく。
 思い起こせばスタートの直前はいつも誰かが、今こうしている仲間たちの誰かが傍に居た。一旦、皆から離れ、自分のスタートポジションに着こうとしたが、僕は踵を返して皆のところへ戻り「円陣を組みましょう!」とそれぞれの肩に手を置いた。そしてHさんの掛け声と共に「オー!!」と声を上げる。
  スタートポジションに着いた。鼻を両手で包み込み、ゆっくり、大きく呼吸しながら一点を見つめ号砲を待った。

□スイム
 波の立つ浜でOWSをしていたので高波、離岸流といったハードな環境への対応は経験したが、それ以外にこれといったスキルの上達はなく、然りとて量をこなした訳でもない。手持ちのスイムのカードは去年のままだ。
 スタートは前列3番目ぐらいから。蛇行のロスを抑える為に、インサイドのブイを見ながら一定の距離を保つように心がけた。
 1つ目の黄色のブイがヘッドアップで確認できる頃まで、他の選手との接触が相次いだ。今年は初めてゴーグルがズレた。配布されるラバーキャップの下にメッシュ帽をかぶり、その上にゴーグルを掛けていたお陰で完全に外れることはなく、自分でもびっくりするくらい冷静に対処できた。備えあれば何とやら。ただしまともに顔に一発喰らったので、右顔面がしばらく疼いた。

 バトルはそれだけでは終わらなかった。2つ目の黄色のブイを折れてからも苦労した。接触に次ぐ接触。インコースよりの位置取りが災いしたようだ。アウトへ出ようとしても、泳力の近い集団ということもあってか抜け出すのに容易ではなかった。
 そうこうしている間に、気が付けば浅瀬に着いたというのが実直な感想だ。泳ぎながら来年の佐渡OWSは3kmでも嫌がらずに出場しようと思った。いやもっと長くてもいいかな・・・。
 いつものように砂底に手がつくぎりぎりまで泳ぐ。スイムアップはジャスト40分だった。

□バイク
 トランジションで時間を割いてしまった。ペダルに装着したシューズを固定する輪ゴムが、用具入れのカゴに当たって外れてしまった。手を伸ばし、ゴムを掛け直そうとしたがすぐに掛け直せない。心拍が上がっているときは、細かい作業はできないものなのだなぁと、まるで他人の事のように頭に浮かぶ。
 乗車ラインを超えてサドルに飛び乗る。これも、もう少し練習しなきゃなと、昨日のジュニアトラの華麗なテクニックを思い出す。
 サイコンを確認するとケイデンスが取れていない。きっと、さっきシューズを直そうとした時にセンサーをいじっちゃったんだな、まぁこれも仕方ない。シューズに脚を差込みペダルを漕ぎ出す。

 両津の交差点を右折すると、応援に駆けつけてくれた走友会Kさんを発見。掛け声とともに手を振った。同じチームジャージを着ていらしたので気がついた。
 ここまでに補給はマルトデキストリン150g入りのボトルと、サバスのジェル1つを空にした。予定通り両津エイドでボトルを入れ替える。今年のデザインはクリア地に黄色で、僕のバイクに合いそうだった。もう一本必ずもらって持ち帰ろうと思った。

 水津に近づくに連れてフォローの風の恩恵を受け、いつもより一つ重いギヤでペダルを回すことができた。ケイデンスは80ぐらい。時折ふっとペダルが軽く感じられる場面があり、オーバーワークにならないように自制した。
 抜かれてもムキにならぬようにマイペースでペダルを踏む。僕としては十分なスピードでペダルを回すのが楽しくて仕方がない。もしかすると11時30分にはトランジション入りがあるかもと思ったら尚更ワクワクした。
 もう一本用意したマルトデキストリン120gのボトルも赤泊までには空にする。お腹はいっぱいだったけれど、小木に着く頃にはちょうど良くなっていることだろう。

 赤泊のエイドだったかな。通過時に「何が入りますかー?」と大声で尋ねられ、即「いりませーん!」と答えながら通過すると「おーえーん!!」と声がかかり、居並ぶ若いボランティアの皆さんから礫のような声援をもらう。
 なるほどバイクが連なっていると、こういう対応はできないな。これ案外レアなヤツかもと思ったら妙に嬉しくなった。チームプレーの天晴れなおもてなしだ。

 そして小木。平地の勢いそのままに掛けの上がったのまでは良かったが、ギアを落とす際スプロケのチェーンのかかりが悪くなり、つい焦ってギアを落としすぎてしまった。リズムが崩れる。点検の際に指摘されたチェーンとスプロケの交換を思い出し、それを勿体ぶらなければ起こらなかったかもなと後悔した。

 小木の坂に苦戦し、アゲンストの風に晒され、なぜか左側のお尻が痛み、それに伴い腰や背中が強張ってくる…。良くない条件が揃いだす。泣き言が出そうなくらいに。でも、ここは我慢。ランスタート11時30分を目標にペダルを踏む。

 真野湾をのぞむ坂を下ったあたり、更なるアゲンストの風にスピードを抹殺される。上体を起こすとあっという間に減速。DHバーにしがみつくように、必死に、けれどBPMを上げすぎぬようペダルを踏んだ。
 このパートは前半の貯金のお陰で、自分史上最速の3時間31分でバイクを終えることができた。

□ランからフィニッシュ
 トランジションはスムーズだった。両手に補給を握りしめて走り出す。
 バイクの乗車ライン辺りに会場に到着した妻が応援をしてくれていた。そして早朝から会場に待機してくれた息子も一緒だった。彼らに手を挙げて合図をする。いってきます!ほんのすぐ先の反対車線にはマーシャルのKさんがいらして声を掛けていただく。
 さぁ、ここからが本番だ。いっくぞー!と気合と共にアミノ酸のジェルとサバスを口に入れる。

 最初の1kmは5分17秒。バイクで強張った身体をランに順応させることに専念した。距離を踏むごとに身体が慣れてくる。着地する脚全体の動き、地面の感触がはっきり認識できるようになる。だが・・・ペースはまったくもって上がらない。喉が渇く。去年の前半はキロ5で走ったじゃないかと自分に言う。口腔の渇きは収まらない。脱水か、ここにきて暑さでへこたれそうだった。ちょっとだけ脚を止めようかとも・・・。

 黄金色の田んぼ道、道端に並んだ手作りの行灯を見つめながら、明かりの灯るたそがれ時を想像する。それは自分の気を紛らわす為だ。専門誌で見たその光景を重ね合わせながら自分がいつか自分が走る姿を想像する。
 抜かれることはあっても、先を行くランナーを追い抜くことはなかった。ただ脚を動かし、次のエイドを目指して進む。ただそうすることしかできなかった。但し、絶対に脚を止めない。それが自分との約束、必達だった。今回のランで一番辛かったのはこの10km手前あたりだったかもしれない。

 往路の畑野、バイクに跨った応援のKさんが再び登場。
「6時間、切れるぞー!」と声援をいただく。その言葉が妙にフックした。こういう応援の仕方もあるのかーと感心した。今のペースでは、どうやったってその目標を切れない。でも、そうだ、まだ時間は十分にある。諦めたら終わりなのだ。彼の一言が、目標に向かって走りつづける強い動機を与えてくれた。

 そして同じく畑野の復路。小学生ぐらいの男の子が、僕のゼッケン番号を大声で叫ぶ。するとそこから10mぐらい離れていたところで、その親御さんと思われる方から「シグナスさん、がんばってー」と名前で応援をいただいた。すれ違いざまに横目で確認すると、彼女の手にはパンフレットがある。通過する選手へ、その全てに声をかけるのかと思ったら感心を通り越して平伏しそうになった。

 再び金丸のエイドを通過して残り5km。同じチームのH澤さんが向こうからやって来るのに気がついた。
 すれ違いざまに、いってらっしゃい!と呟いてタッチする。彼女のタッチの勢いのよさで、僕の出した右手は後ろへ圧されてしまったが、元気をもらった。

 あと2km。ふと名前を呼ばれ、顔を上げると、佐渡トライ出場常連のKさんが反対車線を走っていた。右手で合図。もしかしたら、すごくへばっているように見えたか。河原田の商店街のアーケードはすぐそこ。僕は前を真っ直ぐ見て背筋を伸ばした。

 河原田の商店街の十字路あたり、ゼッケン番号を呼ばれ「お帰りなさーい」とマイクから声が届く。もう少しだと安堵する。フィニッシュには、同伴ゴールするつもりの妻と息子が待っているはずだ。
 今回もいろんな人から声援を、応援のメッセージを頂いた。僕は計り知れない人々に背中を押されながらゴールを目指している。この感覚は、初めて大会に参加した頃から全く変わっていない。僕1人ではなんにもできない。出場回数を重ねるほどその想いは深く、確信に変っていく。
 苦しんだランは2時間01分。送トータル6時間13分でフィニッシュ。4度目の佐渡トラは家族と共にゴールテープを切ることが出来た。暑い暑い夏の終わりだった。(了)

2018年9月3日月曜日

2018佐渡トライアスロン ジュニアトライアスロン編

 佐渡トラのエントリーの頃、唐突に我が家の小4♂が「出たい」と言い出し、何度も念を押しながら、彼の分もエントリーした。そういう気持ちが、いつから芽生えていたのかはわからない。週に1度の水泳教室だったり、昨年の秋にMTBを手に入れたことが切っ掛けになったのか。
「経験」ほど人を成長させることは他に見当たらない。トライアスロンに出場することは言うまでもないけれど、大会に向けて練習を重ね、それなりの荷物を抱えて佐渡まで行って競技をすることは、間違いなく彼にとってかけがえのない経験になるだろう。きっと佐渡に上陸してからは、どれもこれも彼の想像の範疇を越えているに違いない。それに僕(父親)と始終一緒というのも、それなりのストレスになるのは間違いないので、いつも以上に優しく?接する心構えを持って、8/31(金)から2人で佐渡へ向かった。

 AM11:50分両津港に到着。酷い雨でバイク自走はありえない状態だった。12時発のバスに乗り込み、金井のTさん宅を目指す。最寄りのバス停から、土砂降りの雨の中を、大荷物を抱えて彼の自宅へと2人で歩いた。それは前途多難を思わせる出来事だったが、Tさんの御母堂に笑顔で迎えられて、ホッとひと安心した。

 身支度を整えて、出場する選手の受付会場アミューズメント佐渡へ向う。
 この日に受付を済ます選手の数は、土曜の午後と比べれば少ないが、会場の島を挙げての一大イベントへの熱量というのはなんら変わることなはなかった。むしろ受付の数が少ない分、より手厚く迎えられた気がした。右手に選手IDのリストバンドを装着して頂きながら他愛のないおしゃべりをしたりして…。

 競技説明会は30分程度で終了して、仕事終わりのTさんと合流。佐渡トラ前夜祭の「島祭り」会場へ向かった。会場はスタンディングで食事をしながら、催し物を楽しむようになっており、僕らが到着した時はちょうど「鼓動」の演目が始まるところだった。入り口付近に位置するテーブルの一角に紛れ込み、Tさん友人のSさんご夫婦と一緒に、僕らは数々の佐渡の名産に舌鼓を打ちつつ、同じくジュニアトラに出場するMちゃん親子と歓談し有意義な時間を過すことができた。話題は専ら明日のスイムの有無。今日は終日、雨振りだったので開催内容の心配が先行したのだった。


 9/1(土)ジュニアトラ当日。予定通りAM7:30に会場で受付を済ませる。
 空には雲が満遍なく覆っていたけれど、しばらくのあいだは雨の心配は無さそうな天候だった。ただし海は波が1mぐらい立っていてスイムを心配した。が、特に競技変更はなく、予定通り行われるとのアナウンスだった。
 競技の説明会までの時間、スイムコースの下見、スイムからバイクのトランジションの道のり、バイク乗車ラインの確認、乗車の仕方、えーい、もうこうなったら全部やってしまえということになり、バイク試走、バイクからランのトランジション、とどめに一緒にランコースを走りフィニッシュゲートまで、結局スイム以外は一通りこなしてみた。
 子供にとってはトランジションがクセ者で、それぞれの競技から次の競技へ、自分で身支度を整える段取りが難しい。いい大人だってそれは同じだ。バイクラックにバイクをかける、或いは所定の位置に停めることをしっかり理解させる必要があった。
 さらに競技説明会でハタと気がついたのだが、入門の部ですら子供らの着衣はほぼワンピース、ウチのだけが海パン1枚、上半身裸だった…。気が回らなかったことを反省した。

 説明会の後、参加する皆で準備運動を行い、そのまま競技の部門ごとに隊列を組んでスイムチェックへ。ただ1人、上半身裸の彼はやる気満々風で目立っていた。傍から見ると肩周りの骨格がちょっと逞しくなっている彼の姿が僕にはかっこよく映る。姿を見送りながら、バイクに乗るときにこれ着れよ〜と伝え、ゼッケンをピンで留めたTシャツをトランジションに置きに僕は走った。

 AM9:50。最初の競技、我が子の参加する入門の部がスタートした。
 スタートはゴチャゴチャしていて判別がつかなかったけれど、水面にぽっかり浮かぶ黄色いブイを折り返しあたりから、息子独特のストレートアームを確認。砂浜付近までしっかり泳いでいるのを見て感心してしまう。随分浅いのでドルフィンでこなしても構わないのだが、几帳面な彼らしいなと思った。


 3番目に砂浜に駆け上がったまでは良いのだが、シャワーを過ぎたエイドで、立ち止まって少し迷いながら、コーラを選んで飲んでいる姿を目にした時、僕は思わず笑ってしまった。確かに勝ちにいけとは言ってなかったからね。まぁ、仕方ないかとバイクの降車ポイントで戻ってくるのを持っていたら、なんと先頭から僅差の3位。レース後、あれは一体どうしたのと尋ねたら、死ぬ気でペダルを踏んだ、と答えが帰ってきた。

 トランジションからランへは余裕の表情に見えた。前を捉えていく。僕も併走しながら、思わず声が出てしまう。興奮した。トップの選手を交わしてからはフィニッシュゲートまで先頭を守り切ってゴール。佐渡トラMCといえばこの方、新田朝子さんから、トップゴールのコールを頂いたときは感無量だった。
 表彰のない入門の部と言えども先頭ゴールは確かな事実。ゆめゆめ想像していなかった出来事に胸が熱くなってしまう。
 最高の贈り物をもらい、僕の闘志にも火がついた。ありがとう、息子よ!


次々と抜かれていきます

2位に肉薄して降車

ゴールを目指して・・・。

チャンプ(右)は牛乳で乾杯!