2018年9月3日月曜日

2018佐渡トライアスロン ジュニアトライアスロン編

 佐渡トラのエントリーの頃、唐突に我が家の小4♂が「出たい」と言い出し、何度も念を押しながら、彼の分もエントリーした。そういう気持ちが、いつから芽生えていたのかはわからない。週に1度の水泳教室だったり、昨年の秋にMTBを手に入れたことが切っ掛けになったのか。
「経験」ほど人を成長させることは他に見当たらない。トライアスロンに出場することは言うまでもないけれど、大会に向けて練習を重ね、それなりの荷物を抱えて佐渡まで行って競技をすることは、間違いなく彼にとってかけがえのない経験になるだろう。きっと佐渡に上陸してからは、どれもこれも彼の想像の範疇を越えているに違いない。それに僕(父親)と始終一緒というのも、それなりのストレスになるのは間違いないので、いつも以上に優しく?接する心構えを持って、8/31(金)から2人で佐渡へ向かった。

 AM11:50分両津港に到着。酷い雨でバイク自走はありえない状態だった。12時発のバスに乗り込み、金井のTさん宅を目指す。最寄りのバス停から、土砂降りの雨の中を、大荷物を抱えて彼の自宅へと2人で歩いた。それは前途多難を思わせる出来事だったが、Tさんの御母堂に笑顔で迎えられて、ホッとひと安心した。

 身支度を整えて、出場する選手の受付会場アミューズメント佐渡へ向う。
 この日に受付を済ます選手の数は、土曜の午後と比べれば少ないが、会場の島を挙げての一大イベントへの熱量というのはなんら変わることなはなかった。むしろ受付の数が少ない分、より手厚く迎えられた気がした。右手に選手IDのリストバンドを装着して頂きながら他愛のないおしゃべりをしたりして…。

 競技説明会は30分程度で終了して、仕事終わりのTさんと合流。佐渡トラ前夜祭の「島祭り」会場へ向かった。会場はスタンディングで食事をしながら、催し物を楽しむようになっており、僕らが到着した時はちょうど「鼓動」の演目が始まるところだった。入り口付近に位置するテーブルの一角に紛れ込み、Tさん友人のSさんご夫婦と一緒に、僕らは数々の佐渡の名産に舌鼓を打ちつつ、同じくジュニアトラに出場するMちゃん親子と歓談し有意義な時間を過すことができた。話題は専ら明日のスイムの有無。今日は終日、雨振りだったので開催内容の心配が先行したのだった。


 9/1(土)ジュニアトラ当日。予定通りAM7:30に会場で受付を済ませる。
 空には雲が満遍なく覆っていたけれど、しばらくのあいだは雨の心配は無さそうな天候だった。ただし海は波が1mぐらい立っていてスイムを心配した。が、特に競技変更はなく、予定通り行われるとのアナウンスだった。
 競技の説明会までの時間、スイムコースの下見、スイムからバイクのトランジションの道のり、バイク乗車ラインの確認、乗車の仕方、えーい、もうこうなったら全部やってしまえということになり、バイク試走、バイクからランのトランジション、とどめに一緒にランコースを走りフィニッシュゲートまで、結局スイム以外は一通りこなしてみた。
 子供にとってはトランジションがクセ者で、それぞれの競技から次の競技へ、自分で身支度を整える段取りが難しい。いい大人だってそれは同じだ。バイクラックにバイクをかける、或いは所定の位置に停めることをしっかり理解させる必要があった。
 さらに競技説明会でハタと気がついたのだが、入門の部ですら子供らの着衣はほぼワンピース、ウチのだけが海パン1枚、上半身裸だった…。気が回らなかったことを反省した。

 説明会の後、参加する皆で準備運動を行い、そのまま競技の部門ごとに隊列を組んでスイムチェックへ。ただ1人、上半身裸の彼はやる気満々風で目立っていた。傍から見ると肩周りの骨格がちょっと逞しくなっている彼の姿が僕にはかっこよく映る。姿を見送りながら、バイクに乗るときにこれ着れよ〜と伝え、ゼッケンをピンで留めたTシャツをトランジションに置きに僕は走った。

 AM9:50。最初の競技、我が子の参加する入門の部がスタートした。
 スタートはゴチャゴチャしていて判別がつかなかったけれど、水面にぽっかり浮かぶ黄色いブイを折り返しあたりから、息子独特のストレートアームを確認。砂浜付近までしっかり泳いでいるのを見て感心してしまう。随分浅いのでドルフィンでこなしても構わないのだが、几帳面な彼らしいなと思った。


 3番目に砂浜に駆け上がったまでは良いのだが、シャワーを過ぎたエイドで、立ち止まって少し迷いながら、コーラを選んで飲んでいる姿を目にした時、僕は思わず笑ってしまった。確かに勝ちにいけとは言ってなかったからね。まぁ、仕方ないかとバイクの降車ポイントで戻ってくるのを持っていたら、なんと先頭から僅差の3位。レース後、あれは一体どうしたのと尋ねたら、死ぬ気でペダルを踏んだ、と答えが帰ってきた。

 トランジションからランへは余裕の表情に見えた。前を捉えていく。僕も併走しながら、思わず声が出てしまう。興奮した。トップの選手を交わしてからはフィニッシュゲートまで先頭を守り切ってゴール。佐渡トラMCといえばこの方、新田朝子さんから、トップゴールのコールを頂いたときは感無量だった。
 表彰のない入門の部と言えども先頭ゴールは確かな事実。ゆめゆめ想像していなかった出来事に胸が熱くなってしまう。
 最高の贈り物をもらい、僕の闘志にも火がついた。ありがとう、息子よ!


次々と抜かれていきます

2位に肉薄して降車

ゴールを目指して・・・。

チャンプ(右)は牛乳で乾杯!

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