2012年9月13日木曜日

9月第2週週末のこと

9/8(土)。入船タワーから海岸沿いをトレースするように走り関屋分水へ。たまには気分転換と思い昨年の記憶を辿りながらフルマラソンの折り返し地点を目指すことにした。

海岸線をひた走る。目的地を考えると少し気が遠くなったが、道中いくつかのうねるようなアップダウンは昨年の印象より緩やかに感じたのが救いだ。昨年は僕自身が初フルということもあったのでタフな印象が残っていたのかもしれない。

新川大橋に到達し左右の景色が広がる。下を覗くと随分と高い所を走っていることがわかる。そして海の向こうには、かすかに佐渡の輪郭が見えた。橋の頂点からゆっくり下りながら進むとフルの折り返し交差点だ。ここまで1時間40分。海岸線の片道は約1時間の道のりだったというわけだ。僕は踵を返し来た道を戻る。また1時間かと思うと気持ちが萎える。けれど戻らないわけにはいかない。

再び新川大橋にかったところで男性ジョガーにあっさり抜かれる。それが緩んだ気持ちや走るフォームを引き締めるきっかけとなった。彼との距離を縮める事は出来なかったが走ることに集中し、気がつけば小針浜に差し掛かろうとしていた。喉の渇きもあったがそれ以上に空腹を感じ始めていた。朝食を摂ってくればよかったとひどく後悔する。

関屋分水で海岸から入船タワーに戻るか、やすらぎ堤へ進路を取るか悩んだが、やすらぎ堤に向かうことに。本川大橋を越えた最初の水飲み場で水を飲み、空っぽのペットボトルに水を汲んだ。そして、再び走り始めようとすると脚や腿が軋むようだった。空腹感と重なり走ることへの気持ちが激しく萎える。要所要所にエイドがあればなあと思ったとき、マラソン大会とはなんと恵まれているのだろうと感じた。僕のようなランナーには各種エイドはなくてはならない。結局そういった何者かの助けを借りながら僕は走っているにすぎない。それは今日も同じだ。水分補給はやすらぎ堤の水飲み場が頼りだし、折り返しのジョガーよろしく目標となるランナーを見つけてモチベーションを上げなければ諦めているだろう。こうしてその時のことを振り返りながら文章にしていると、走り始めて3時間を過ぎたあたりから、心と体がこれ以上走れないんじゃない?とシグナルを送ってきたように思う。そして新ためて考えると、走ることに「強く」なる為にもっとも必要な訓練とは、もう駄目かも、というところまで本質的に追い込めることが出来るかどうかなのだと、今更ながら気付く。

どうであれ、脚を止めるわけにはいかなかった。止まれば終わりだ。とにかく走り続けることだけを想った。何人ものランナーに追い抜かれ、まれに追い抜くこともあった。食らいつこうとして速度を上げるがあっさり千切られたりもした。そうしているうちに万代橋、柳都大橋と抜け残りがみえてきた。
ヨレヨレになり入船タワーに辿り着く。3時間40分を過ぎていた。途方もない時間を走ったようだった。脚腰が軋み、痛んだ。けれどそれらと引き替えに、この日は多くのことを学ぶことができたし、ちょっぴり自信もついた。おそらく故障しない限り、僕は次のフルでは歩くことはないと思う。それは僕一人でなければ、誰か周りにランナーがいればなんとか走り続けられるコトが分かったからだ。やっぱり誰かの力を借りながら僕は走っているにすぎない。

翌日は走友会の皆さんと島RUN。僕は島を1周。走り始めから昨日の疲れや痛みは若干あったが走り終えてからが酷かった。午後から温泉に浸かってのんびり過ごした。が月曜の朝が一番辛かった。かなりの遅延ぶりに我ながら驚いた。こんなんで大丈夫なのか?

9/13までの走行距離・・・127km

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