2017年5月24日水曜日

佐渡ロングライド2017

 佐渡ロングライドは前年に続いて2度目、今年もBタイプ130kmにエントリーした。
 そもそも今回のエントリーは、うちの家内と一緒に参加するのが目的だった。残念ながら彼女は勤務先の事情で参加することができなくなってしまい、僕はモチベーションを欠いた。けれど、バイク練には申し分ない環境であること、そして何より気の置けない仲間たちと一緒に行動できることもあり、イベント開催の前日、佐渡へ上陸を果たした。


 今回、快く幹事を引き受けてくれた、ゆーサーモンさんのスケジュールに沿って行動を開始、つつがなく会場へバイクを預け、翌日の準備は完了する。
 このたびの渡島に際して、持っていく荷物についてあれこれ考えを巡らせて、今までの中では随分とムダのない手荷物で済ませることができた。これはおそらく9月のトラで活かされるだろう。

 大河原のイベント会場を散策した後、ヒグマサさん、ブリ男さんと共にランで両津を目指した。両名ともランの実力は僕よりもずっと上の存在で、2人のファンランの言葉に騙され、想定以上の負荷をかけられ生命力を削られる。でもそのおかげで夜はすんなり床に就くことが出来た。



  迎えたロングライド当日、AM3時に起床。
 そそくさと支度してAM4時のピックアップ便へ足を運んだ。同じカテゴリーに参加するヒグマサさんと2人バスに揺られ、スタート地点の佐和田大河原へ向かう。観光バスの大きな窓から切り取られた夜明けの佐渡の風景は長い1日の始まりを予感させた。



  ゲートをくぐり抜けたのは6時20分頃だったろうか。申し分なく晴れ渡った空の下、ペダルを漕ぎだす。幾台ものバイクのタイヤがアスファルトを滑る音が辺り支配し、時折、沿道から「いってらっしゃい!」の声援が聞こえる。僕らは真っ直ぐ前を見据えて、この先にある難関を思い浮かべながらクルクルとペダルを廻す。ロングライドの始まりだ。

 道中はすこぶる順調だった。海外線をトレースするコースの起伏を味方につけて、小気味好くペダルを踏む。コースに点在する民家からは「頑張れー!」「いってらっしゃい!」の声援を受ける。島民の温かなホスピタリティを感じずにはいられない。

 20km地点、最初のエイドステーション相川ASで、僕は振る舞われたお蕎麦をわんこよろしく頬張り、ナガモのお粥やオニオンスープも頂いて朝食を補完する。クロワッサンだけは日頃の習性で手を出さなかったが、ヒグマサさんがしきりにクロワッサンを褒めていたことが記憶に蘇る。
 十分にお腹に詰め込んで腰を上げると、亀田トライアスロンクラブ(KTC)のジャージを纏ったTさんを発見。挨拶をして僕らはコースへ戻った。今思へば、これがこの後に繋がっていくわけだが…。

 40kmの入崎ASはスキップしてZ坂手前のトイレまで一気に進み、やおらZ坂へ向かう。
 坂ではそこそこ我慢したつもりだが呆気なくインナーを使い、何とかリヤを2枚ぐらいは残したかったが、それもトンネル手前で敢えなく使い果たしてしまった。坂への対応力は相変わらずお話にならないなぁと思いながらも、上り途中でお約束の写真撮影に興じた。


 Z坂から大野亀までの起伏をバイクで疾走するのがたまらなく心地よかった。佐渡のコースは大体そんなところが多いけれど、僕の知る限りこの区間は下り基調ということもありスピード感たっぷりである。それと右と左に細かく折れるので、ちょっとした体重移動の大切さを認識させられるのだった。

 大野亀が見えた。
 その勇姿がもっとも映える場所で停車していると再び、KTCのTさんと長身で筋骨隆々の若いサイクリストが僕と同じ場所で停車した。Tさんに撮影を求められ、2人を彼のアイフォンのフレームに収める。



  海に屹立する雄大な大野亀の姿は、そこを走る僕らに何かを感じさせずにはいられない存在だ。青い空に浮かび上がるその稜線を見て、この光景を妻に見せたかったんだよなぁと思った。
 坂を上る。つづら折り状のを4つ。
 距離は長くないが昨年の記憶以上に斜度を感じ四頭筋に力を入れた。ふとゆーサーモンさんのブログにあった、お父さんと共にここを訪れたというエピソードを想い出す。息を切らせながら、その気持ちがちょっとわかるような気がした。

 はじきのASの手前、大野亀で写真を撮った2人が一陣の風のように僕の横をすり抜けていく。僕は本能的に彼らを追う。空気を切り裂いていく2人を追いかけるのが楽しくて、そのままはじきのASへ入った。
 ASのフードは何と言っても俵おこわだろう。最初の難関を越えたサイクリストの小腹を満たしてくれる。つい3つ目に手が出そうになったが我慢して引っ込める。相川で十分食べたし、次の両津でもまた食べなきゃならない。けれどバナナやオレンジは我慢できなかった。

 はじきのを出てしばらくして再びKTCトレインが後ろから現れた。もちろん先頭はTさん。2列3人の6人が連なっていた。僕らはつかさずそのトレインに参加した。8名のトレインの完成だ。僕にとっては久々の集団層だ。
 おしゃべりしながら走っていると、どうぞどうぞと促され、僕はまんまとKTCの調略に堕ちるように、気がつけばTさんと並びながら先頭を牽くことになった。KTC×潟鉄のコラボレーションである。Tさんと並んで牽くなんておこがましいが、折角の機会なのでやれせていただく。

 スタート前、両津へ向かう辺りから風が出てくるのでは?と予測しており、ヒグマサさんにもその旨を伝えていた。やはり両津に近づくにつれアゲインストが強くなる。もちろん巡航スピードは落ちる。
 そこまで2列で走ってきたがTさんが「風除けやりま〜す」と、さすが男前を見せる。そうなると当然、僕も。そうして幾度か2人でローテーション。すると後ろからスーッと長身筋骨隆々の彼と美人サイクリストが現れて「僕らも牽きますよ〜」
 おー!みんなカッケーぞ!でもって楽しぃー!はっやーい!!
 アゲインストの風の中をKTCトレインに乗って、あっという間に両津ASに到着。
 こういうのもバイクの楽しみの1つなんだろうナ。
 このはじきの~両津間が一番楽しい区間で、良いおもい出になりました。
Tさんに長身で筋骨隆々のIさん、美人サイクリストのSさん、アザーーっス!
あ〜もっとやりたかったなぁ!

 両津ではN藤さんに文ちゃんと案外いろんな方とご挨拶が出来た。気がつけば結構な強い陽射しの下、ヒグマサさん、Tさん、Iさんらとお弁当を頂いた。
 残すところ30km。
 ゴールの佐和田を目指し、逆風の中を必死にペダルを漕いだ。ラスト10kmは力を出し切るつもりで頑張ってしまった。基本この区間は下りで勢いをつけ上りはその勢いを借る。その繰り返しが何度も続く。時々勢いが足らず四頭筋に力が入ることも多々あったが・・・。

 12時半を過ぎた頃、フィニッシュゲート通過した。
 ー次は210kmだな。
 会場を後に宿泊のホテルを目指し、再びペダルを踏んだ。もう少しだけ僕のロングライドは続くのだった。(了)


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