その頃はこの日が来ることを楽しみに思っていたが、いざこうして迎えてみると当時感じていた高揚感や期待感は消え失せて、すべての準備と目的地に無事に到着することへの使命感の方が勝ってしまい、淡々とスケジュールをこなしているだけでどこか味気なさを感じている。
そもそもこの伊是名行きは自分にとって、レースへの挑戦もあるが南国バカンス的要素の割合が優っているのだがどうしたものか。軽く一杯引っ掛けて、お気楽に移動なんてことはルーティーン化した体調づくりに反するので流石にないが、何か移動の際の楽しい仕掛けが欲しいと思う。
伊丹空港に到着して携帯のメッセージを確認する。こういうときは普段ないような類いの業務連絡の一つや二つ入るものだが今回は何もなかった。その変わりとは言ってはなんだがトライアスロンチームの面々が、宮古島トライアスロンの抽選結果を報告しあっていた。そう、今日は宮古島の当選発表日。沖縄の3名に京都の1名は当選。やったね、おめでとう!
昨年は沖縄3名とぼくは落選して2次抽選待ちとなった。結局は皆無事に参加できたから良かったけれど、1次で落選したときは気持ちが沈んだ。
40回記念大会にフルマラソンの復活ということもあって是が非でもという参加者は多いと耳にしている。旅の途中でぼくだけ取り残されることなんて…。メールを開く。当選の通知だ、よかった。
肚の奥底にズシンとくる感じがする。こういうのをなんていうのかうまく言えないが大会へ向かう覚悟が整った。エアチケットも取得してるのでまずは一安心。
ちなみに昨日、とある講習会の参加申し込みの当選メールが届いた。こちらも抽選だった。そして今日は宮古島の当選の知らせ。こちらの望み通りにことが進もうとしている。どちらも仕事以外で、ぼく個人と世の中との接点をもたらすものなので、どちらも誠実に臨みたいものだ。
共に宮古島へ向かう予定の友人らにメッセージを送る。果たして彼らはどうだろ。当選しているといいな。
那覇空港には予定より20分遅れで到着。自宅を出てからおおよそ7時間が経過していた。たそがれの那覇はまもなく日が沈もうとしていた。我がチームのキャプテンが空港まで迎えにきてくれた。彼の運転で市内にある彼の自宅へと向かいバイクを組み立てる。作業を終えてバイクを車に積み込んで再び出発。伊是名島へ向かう船の出る運天港に近い本部(もとぶ)という街を目指した。しかし、移動中の何気ないぼくのひと言で、副キャプテン殿の自宅に立ち寄ることになり、そのままキャプテンと共に泊まることになった。
皆で買い出しをしてノンアルビアで家族の皆さんと乾杯。楽しい夜のひとときを過ごす。翌朝に備えて23時前には就寝する。
この旅のどこかで楽しいと思える自分に出会えることを期待していたが、那覇に到着してからの思わぬ展開に笑顔が絶えなかった。気の置けない友人というのは貴重な存在だとつくづく思う。(つづく)
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