2012年6月18日月曜日

第39回関川マラソンのこと

 自己ベスト16kmタイムー1分=関川15kmタイム

 「関川マラソンの法則」を関川マラソンのうちあげに現れた快速王F氏がニコニコしながら教えてくれた。もっと早く知りたかった。けれど経験せずにはこの法則を理解できなかったに違いないと思った。

 例年は天候に恵まれる大会らしいが山間部独特の霧雨で少し肌寒く感じられた。山へ釣りにいく度に霧雨に遭遇する僕にとっては特別なことには感じられなかった。むしろ、あー山に来たなぁという懐かさを感じていた。むしろ走りやすい天候に思えたし実際そうだった(と思う)。

 さてレースである。スターターの方がランナーのツボを突く、上手いアナウンスをされた。毎年恒例のトークかもしれないのでネタバレしないように内容は伏せておく。スタート直前のランナー諸氏はあれでリラックスできたのではないだろうか。少なくとも僕は笑うことで力みが抜けた。

 号砲。走友会の最速ランナーズに囲まれてスタート。今思えばあまりにも身の程をわきまえない愚行。入りは自身の本来のペースより早かったと思う、まったくの想定外は大石ダムに向う約2キロの登坂だった。これがキツい。「最速ズ」は淡々と登って行く。僕は息も絶え絶えやっとの思いで登り、トンネルをくぐり抜け折り返し地点に辿り着く。さあこれから下りで遅れを相殺するぞっと気合を入れるが、下りの長さ(体感および視覚的効果)にあっという間に足が追いつかなくなった。まず一つ目の洗礼だ。5キロ地点で時計を確認。24分ちょい。まだなんとかなるとだろうと思った。

 大石橋で走友会ヒグマサさんに追い抜かれ、彼の背中を追いかける格好になる。二つ目の登坂。これが半端なくキツイ。走っているはずだよな?と何度も自問する。けれど歩いているほどのスピードしかでていないのだ。そうか。走るふうに歩いているのだ。半ば諦めて前眼のヒグマサさんの背中を見つめ進むしか手立てがなかった。山頂はなかなか見えない。ランナーの心を折るのに苦心された運営さんに降参したところで二つ目の洗礼が終わる。ヒグマサさんの背中がどんどんと離れてゆくのが見えた。

 登った分だけ下るのは必然だ。急な下りだった。けれどここしかチャンスはないと決意し、スッ転んでもいいと覚悟して大きくストライドを取り、足を思い切り蹴った。今回唯一上手にできたことだ。中盤、始めて前の走者を抜いた。最初の下りもこれをやれば良かったのだと知った。10km地点で51分。残念ながらここで僕の目標が潰える。けれどこの先平坦ならば75分内はあるだろうと走る。あきらめてはいけない。残り2.5kmぐらい手前で大先輩のIさんにファイト!と声を掛けられ抜き去られた。ついて来い!というメッセージが伝わる。そうしたかったが僕の実力では敵わなかった。

学校の入り口で家族の応援があり右手を上げる。ゴール手前でRさんのラスト!の掛け声で最終のグラウンドへと突っ込む。最後の最後で後ろからの猛追に気付き、抜かせませんよー!と言いながらフィニッシュテープを切った。関川マラソンのゴールだった。

 結果は77分。自己ベストタイム16km−1分の法則に則った結果である。ならば来年の関川に向けて1マイルのタイムに磨きをかけ練習に励むことにしようじゃないか。目標には届かなかったが、やれるだけのことはやったと感じている。階段の下りに支障をきたすほどに太腿の痛みに苛まれているのだから。〈了〉

2 件のコメント:

ファイターズ さんのコメント...

関川マラソンお疲れさまでした。
私も最初に参加した時はアップダウンの洗礼を受け散々でした。
でも、このアップダウンがまたいいんです。
来年は40回の記念大会になりそうなので、満足のいく結果が残せるよう、お互いに精進しましょう!

フェマン さんのコメント...

関川マラソンお疲れ様でした。
目標を達成出来なかったようですが、素晴らしいタイムじゃないですか。
悔しさが次のレースで必ずいきると思います。私なんかその悔しさも最近感じなくなってきましたよ(^^ゞ