今年は走りやすい気候だった。湿度はちょっと気になったけれど、雲がかかったお陰で陽射しに照らされることはほとんどなく先頃まで続いた獰猛な暑さが懐かしく思えた。季節の移り変わりを感じさせるマラソン日和だった。
コースは例年通りで、みなとトンネルを往復する前後と西海岸の一部、コースの地点としては約12kmから22kmの間を除けば難しくはないコース形状。
沿道には連休が手伝って声援も多く、新潟市内中心部を駆け抜ける大会らしいにぎやかな雰囲気がランナーを盛り上げた。総じて実力を十分に発揮できる環境だったと思う。
ぼくの計画はave.5分30秒ペースのネガティブ走。序盤は5分4、50秒ぐらいで入って、終盤は5分20秒台を目指し3時間50分前半を目標にゴールをめざす。
スタートから序盤は集団走となり6分近いペースの入りになった。それと湿度のせいだろうか、驚くほど発汗して手持ちの水分補給を活用しながら各エイドでしっかり水分補給をした方が良いと判断する。
(いつもなら道中のあれこれを書くのだが今回は割愛します。)
前半から中盤とペース通り余裕を持って気持ちよく走ることができた。
そして後半。関屋分水から信濃川を遡上するように土手を走る30km以降、流石に疲労感はあったけれど目標ペースを刻んだ。だが35kmを過ぎたあたり少し怪しくなり37kmを過ぎたところで脚が止まる。結局、市陸にゴールしたのは4時間3分台とサブ4に納まらなかった。
32km地点でスパートに備えてこの日3つ目のマウルテン白(カフェィン入り)を摂ったのだけれど、34kmを過ぎたあたりでだんだんと気持ち悪くなって吐き気を催してしまい、それがペースダウンのきっかけになった。過剰にカフェィンを摂ったときの状態に似ていたので、恐らくこの補給が原因だったのではないだろうか。後半の補給内容と量や体力消耗に伴う腸管の吸収力低下について調べる必要がある。
しかし、吐気がペースダウンのきっかけだったとしても終盤にペースが落ちるのはここ数年ではいつものことで、無理を押さなかったのは執着の欠如である。フルマラソン特有の終盤の苦しみに抗うことなく、ぼくはさっと白旗を挙げたのだ。傍らを過ぎるランナーの邪魔にならないよう信濃川の土手の端っこを歩きながら、ここに至るまでを振り返りながら諦観も悲観もなくやり切った感触にひたっていた。ゴールはまだ先だというのにここまで軽快に走れたことを愉快に思っていた。
余力をのこして4時間以内で完走できる走力をいかに手中に収めるかがぼくにとって重要な課題なのだ。ある時期からシティ対策の練習を進め、段階的に漸くここまで辿り着いた。ペースにしてもう15秒、欲をいえば20秒ぐらい速い中距離練習をこなせられるようになっていたならば結果は異なった筈だ。
屁理屈にしかならないだろうが、今回は現走力の確認ができたことに満足している。これ以降もネガティブ走を意識したトレーニングをおこなって、まずは11月の伊是名トライアスロンのランでパフォーマンス発揮できるよう努めたい。そしてその先ににあるレースに向けてさらに積み上げていきたい。
この新潟シティマラソンは、フルマラソンを走るようになってから必ず参加している大会だ。地元大会ということで条件反射的にエントリーしているのだけど継続参加し続けている大会の一つで、ぼくにとっては毎年楽しみにしているお祭りみたいな大会だ。
初フル参加、初サブ4そして初サブ3.5達成などなど、嬉しいことも悔しいこともだいたいの「初めて」を味わったのがこの大会なのだ。また今年も思い出に残る内容になりました。
大会に関わったすべての方々、それから沿道に脚を運んで応援をくださった皆さんのおかげで楽しく走ることができました。また来年もよろしくお願いします。ありがとうございました。(了)
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