明け方の雨で路面は濡れていた。気温も低い。雲の切れ間からわずかに朝陽が覗いていたけれど、雲行きは怪しい。すぐに雨が降ってもおかしくないような空模様だ。そんな中、ファイターズ&シグナストレイン出発。比較的、車通りの少ない道を選んで村上へ向かう。お互いに引き合いながら30km/hあたりをキープして黙々とペダルを漕いだ。村上に近づくにつれ天候が崩れていく。風が強くなる。ぼくが応援に向かうことの因果関係を自分自身で疑うほどだった。ひょっとしてスイム中止か?
荒川を渡ったところで、しばしコンビニ休憩。ファイターズさんの持参した大会コースマップで応援ポイントを相談して、再び会場に向かった。
トライアスロンのスタート会場に到着。晴れ間が覗いていたが風があった。
会場には外国から参戦する選手や男女エリート選手が多く、今まで見た大会よりも一段と華やかな印象だ。
海の向こうにポッカリと浮かぶ粟島が見える、そんな風光明媚な景色の中、色鮮やかなブルーとホワイト基調のデコレーションに覆われた特設会場が大会を彩っていた。会場そのものがカッコよく、エリートの決戦仕様のバイクに興奮した。アドレナリンが分泌されるウズウズしてしまう。何故エントリーしなかったのだろうと少し考えてしまった。
大会が始まった。トランジションのバイク、ランの出発口の目立つ場所に陣取ることに成功した。これで皆に声援が送れる。
バイクスタートはすぐに14%ほどの急勾配を登らなくてはならない。決して楽ではない。バイクスタートに関わらず落車やトラブルなど目の離せないシーンがいくつもあった。
坂を上る直前、友人や家族から声援を受ける選手も少なくはなく、皆一様にペダルを力強く漕ぎ出していった。潟鉄メンバーの全てを見送って彼らの無事を待った。
エイジのバイクが無事に戻ってきた。次々とゲートへ吸い込まれたかと思いきや、お次はランで坂を駆け上がっていく。時計を見計らい、ぼくらはフィニッシュ会場の市役所へ移動した。この頃になると陽射しには充分な力が感じられ、直射を浴びると汗が滲み出るようだった。観戦する僕らでそうなのだから、選手たちはもっとだっただろう。
彼らの冒険の終わりを告げるランの直線コース。ゼッケンナンバーと名前が呼ばれ、出身地やエピソードなどが場内のアナウンスによって紹介され、祝福のメッセージが添えられる。
沿道のぼくらは一様に、ラスト!とかガンバ!など、誰彼なく声援を送った。潟鉄メンバーもそれぞれいい顔でフィニッシュを迎えた。
ゴールした選手で賑わうフィニッシュ会場では、応援したぼくらにもお裾分けが許されていた。昼飯代が浮いたねと、ファイターズさんとほくそ笑んむ。一通り腹ごしらえをしてぼくらは帰路に着いた。
帰路は追い風が手伝い、ファイターズ&シグナストレインはave.35km近くをキープした。走りながら今年一番のマジ走りかもしれないなと思った。脚を余すことなく使いきるつもりで漕いだ。それはきっと仲間たちの頑張っている姿を目の当たりにした影響に違いなかった。
選手のみなさんお疲れさま!そしてファイターズさん、ありがとうございました!
思いがけず楽しい1日だった。
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