2017年4月14日金曜日

オンタイムの服装

 過日、スーツの選び方が話題となった。そのとき自分なりの「オンタイムの装い」について要点をまとめようと、あれこれ考えを巡らしてみた。折角なのでそれらを文章として残しておくことにしたい。

 僕は普段ジャケットを着て仕事をしている。人と接することが多いので、服装はその日にお会いする方々を意識して選択する。とは言つつも、普段は極めてカジュアルかつ簡素な格好だ。
 ジャケット(紺orグレー)にパンツ(黒orグレー)を着まわして、ヘリンボーンのシャツは白よりもブルーを、ストライプ柄は嫌いではないが、ネクタイの好みが紺や赤系なのでシャツは単色が多い。紺、黒、グレーといったベーシックな色合いをベースにコーディネイトしている。

 唯一、僕の服装の特徴を挙げるならパンツ以外の、ジャケット、シャツや靴はすべてセミオーダーやパターンオーダーであることだ。身体的特徴を反映した身体にフィットするものを身につけている。率直に言うと、店先に並ぶ商品に併せられないだけなのだが・・・。
 シャツは毎年春、2~3着新しいのをつくることにしている。
 襟や袖の形状はイタリアンカラーで2パターン、胸ポケットはナシというのが僕の定番だ。袖は左のアームホールのサイズをひと廻り大きくして、絶妙に腕時計が見え隠れして、ジャケット丈に併せて袖が出るように工夫してある。
 オーダーと言うと値が張るイメージはあるが、基本的には端切れ生地のバーゲンセール期間を狙っており、財布に余裕があるときは名の通った生地を選ぶこともあるが、概ね1着数千円台で済んでしまう。
 とにかく身体にフィットしたシャツはストレスがなくて着心地が良い。一般的にはシャツの下に肌着を着ることが多いが、本来はシャツこそ肌着なのである。高価なシルクは着心地がほんとに良い。

 話は逸れてしまった。シーンにおけるコーディネイトに戻ろう。例えば会社行事や入社式などフォーマルな場には、紺のスーツにブルーのシャツ、柄の少ないネクタイ選択し、靴は黒革のストレートチップ。胸には白チーフを忘れないようにしている。
 迎える側というより、迎えられる側ですねと言われそうだが、まったくその通り。ただ1点フレッシャーズと異なるのはカラーシャツを着ていることぐらいだろう。行事に出席する度に気持ちを新たにするつもりで臨んでいる。
 懇親会などの気軽な集まりは大抵ジャケットとパンツでお許し頂き、季節にあわせてジャケットの素材を変える。やたら着丈が短いものやドレスシャツは身につけず、クラシックで無難な形のものを選択する。ただし、ネクタイはちょっと気取ったものをを着用して、しっかり磨いた靴を履く。靴は高価かどうかよりも、手入れが施されているかが重要だ。靴がスエードのダブルムンクだったりすると、足元に目を引くこと請け合いである。

 世の風潮は痩身風が長く座を占めているが、残念ながら僕の体型にはまるで合わない。僕には着丈がやや長め、ちょっと野暮ったいぐらいの方が似合っている。
 流行よりも、愛着をもって長く扱えるクラシック(定番)を、自分の身体に合わせて着る。それが僕のオンタイムの服装なのだ。

0 件のコメント: