2017年11月6日月曜日

五頭登山のこと '17.11.5

 スタートこそ曇り空で覆われていたが、5合目に到達する頃にはすっかりと秋の高い空が広がっていた。
 僕ら6名はやまびこ通りから五頭登山道へ入り、5合目の烏帽子岩からの眺めに歓声を上げる。少し靄がかかり、全くのクリアではないが左手には弥彦に角田、そして秋葉に阿賀野川、右手のは東港を眺めることが出来た。

 7合目あたりで賑わう紅葉は8合目あたりから葉を落とし、9合目に差し掛かるともうほとんどと言っていいぐらい枯木立の灰色の林になる。落ち葉のマットが敷き詰められた山道の傍に、ちょうど腰丈ぐらいに群生する椿の木々に陽光があたり、油分を含んだ深い緑の葉に特別な逞しさを感じた。葉先にはひとかけの蕾をたたえ、周囲とはまた別の準備をする姿にしばし目を奪われる。

 五ノ峰はいくつもの岩と裸の土からなる褐色の頂上だった。6合目あたりから疲れたぁ〜を連発していたウチの小3♂を始め、僕を含めた大人たち全員がその360度のパノラマに圧倒される。これぞ登山の醍醐味。ここに至るまでのプロセスが報われ、疲労はリセットされる。
五ノ峰から見渡す。

撮影中。


 頂でそれぞれ持ち寄った軽食で小腹を満たす。僕は準備したジェットボイルで湯を沸かしコーヒーをドリップして皆に振る舞い、ソファさんの手作りケーキやビスケットと共においしくいただいた。何事にも代え難いひととき、風が冷たくなければ尚良かった。

 元気なトレラン女子らと♂小3を先頭に、僕らは四ノ峰、三ノ峰、ニノ峰を訪れ、一の峰では地元の方から、そこから見渡せる山々をガイドしていただく。条件が揃うと磐梯山、鳥海山までもが見えるらしい。
 雪化粧した飯豊が五ノ峰で見たときよりクリアにその姿を現し、来年はぜひ挑戦したいものだと思った。
 登りで2時間半、降りで1時間半、全行程おおよそ5時間の秋空の広がる五頭登山でした。
 参加した皆さんおつかれさまでした。またね!

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