走れるのは早朝。滞在2日目AM5:30。二日酔で少し頭が痛い。けれど知らない街をジョギングする喜びが勝るのはジョガーの性か。
宿泊が難波ということもあり、出勤するサラリーマンやOLに紛れて夜勤明けの兄さん姉さんが少なくはない。ぼくは人々を縫うように走り進路を取った。
堺筋を直進して扇町、そして梅田から御堂筋を通り難波へ戻る。ちょうどミナミからキタを一周する感じだ。既に気温は高い。片道で全身びしょ濡れになり被ったキャップからは雫が滴る。気持ちの良いジョギングとは言い難い。けれど大阪の中心街と言われるキタとミナミの光景に眼を奪われて気が紛れる。
官公庁、企業、そして繁華街。
街並みは横断する道路を隔てグラデーションのように移り変わっていく。名だたる企業の高層ビルから高架下の薄暗い酒場まで、互いの繋がりを損なわないように混在しているようだった。光と影のコントラストがはっきりしている。
ホテルに戻る頃には気温は32℃。暑い一日が始まろうとしていた。
そして翌日。滞在3日目。前夜、中途半端に飲んだワインが仇となり4時半に起床。はっきり言って寝不足だった。ホテルの部屋から覗く街並みは信号機の黄色点滅の光が浮き上がってみえる。
夜がもう少しで明けようとしている。
ぼくは大阪城に執着した。水の入ったボトルを持ってスタートを切った。
大阪城は上町台地(うえまちだいち)といわれる大阪市内唯一の高台に位置する。千日前通りから玉造筋を通り彼の地を目指す。
途中クロスバイクのおじさんに道を尋ね、着いて来るといい!と言われ、自転車で牽いてもらい刺激が入る。
道が起伏する。お城に近づいているのだろうか。他にも登城するジョガーがいたお陰でペースを緩まずに進んだ。結果30分足らずで大阪城公園に到達した。
公園、天守閣そして昨年の大阪マラソンのスタート地点なんかの写メを撮りながらお城を散策した。それにしても朝5時半とは思えない人の多さだ。そういえば名古屋城もそうだった。お城の周りには早朝から人が気兼ねなく集まる仕組みが出来ているのだろうか。
ぼくは再び来た道を戻った。千日前通りまでずっと下りが続いた。6時半過ぎにホテルに戻ることが出来た。
まだ梅雨は開け切らないというのにとにかく大阪は暑かった。強い陽射しと街の喧騒、そこに蝉の声が加わってウダルような暑さになる。灘波の繁華街でセミの声がすることに随分驚いた。セミってものすごくタフな生き物なんだろうか?
7/17までの走行距離…ラン168km。
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