前日、あきる野の東京サマーランドでめいっぱい遊び、ついでといっては何だが山中湖まで脚を伸ばした。間近で富士山の姿を一目拝もうとしたのだが、なかなかどうしてそう簡単に拝めるものではないらしい。目視できる山々には全てうす曇が掛かり空に隠れてしまっていた。それでも圏央道、中央自動車道を経て富士五湖道を通る道中、聳える山々のコントラストは圧倒的な迫力があり、眼に映る風景を楽しんだ。後部座席の2名はプールで遊び疲れたようで、景色など一向に気にすることなく静かに目を閉じている。
裾野市で一夜を明かし朝、僕らはジョギングへ出かける。スタートは裾野駅。街中を突っ切って特に方向を定めるわけでなく、往復10kmぐらい走れればいいかなぁというアバウトな感じでなんとなく山の方へ脚を向ける。
空は晴れ間が覗いてはいるものの前日同様、相変わらず上空にうすい雲が張っていて富士の姿を確認することができない。気温は高く湿度もそれなりでジョギングに適した天候とも言えない。知らない土地であることは間違いないのだが、特にこれといった特徴がなく、なんとなく気分の上がらない自分がいた。
微妙に傾斜する上りの道を進み、走り始めて5kmを超えたあたり、上りのキツい深良中学校の入り口から林道へと脚を踏み入れる。良く手入れされた杉林はまるで天然のクーラーのように涼しくて、木々の隙間から差し込む陽光が神々しく輝いていた。
微妙に傾斜する上りの道を進み、走り始めて5kmを超えたあたり、上りのキツい深良中学校の入り口から林道へと脚を踏み入れる。良く手入れされた杉林はまるで天然のクーラーのように涼しくて、木々の隙間から差し込む陽光が神々しく輝いていた。
坂を上ってたくさんの汗をかいた僕らは飲み物を求め、今しがた来た道を折り返した。見つけた自販機で手に取ったペットボトルからは冷気が立ち昇る。急激に上昇する気温のせいだろうか。走り出した時より空は青みを帯び、陽射しの強さが暑い1日の始まりを予感させた。
ホテルへ戻る途中、住宅街でふと空を見上げると眼前に富士山らしき姿があった。一気に高揚した。この好機を逃さぬよう、子供達にもその雄姿を見せてやりたいと思いホテルへ急ぎ戻った。しかし時既に遅しで再び雲の中に隠れてしまっていた。
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