2016年7月21日木曜日

博多滞在のこと②

 ホテルへはバスで戻り、出発の支度を終えたのは14時を少し回った頃。天候は曇り。気温湿度とも高く、じっとしていても汗ばんでしまう状況だった。
 バイクに跨り早速ホテルを出発。もうこれだけで半分以上の目標を達成した気になってしまった。大雨から一転してようやく乗ることができた。また右脚を故障してから2週間ぶりのことでもあった。漕ぎ出しこそ右の脹脛に違和感があったけれど、博多の街を抜けるまで幾度と無く繰り返したストップ&ゴーが足慣らしになったようで、その後まったく問題はなかった。
 ちなみにサドルはゆーサーモンからお借りした物を竹谷賢二さんの記事に習い、高さと前後の位置を調整して新潟から送り出していた。竹谷さんを参考にしたのは、彼のバイク合宿に参加している鉄女ママの影響だ。今までサドルの位置をちょこちょこといじってきたが、恥ずかしながらすべてフィーリングで何かを参考にしたり頼ったりすることがまるでなかった。ここでしっかり修正、リセットしたいと考えてのことだった。
 街を抜けてからは軽快に進むことができた。箱崎、九州大、白浜、香椎の緩くない起伏を息切れ切れに迷走しながら国道3号線を伝って再び博多へ戻り、福岡空港、レベルファイブスタジアム、それに午前中泳いだアクシオン福岡の周辺をサイクリングする。










  国道3号線を走っているときのこと。信号待ちで停車して、青に変わったところでペダルを漕ぎ出したら何かの拍子でリアの反射板が脱落してしまった。すぐに気がついて後ろを振り向いたが、交差点の真ん中に近かったので取りに行くにも行きようがなく躊躇していたら、すぐ後ろに居たバスが交差点の途中で停車して、運転手さんが座席から立ち上がり、僕の落とした反射板を指差して位置を教えてくれていた。予想していなかった事態に驚きを隠せないまま、僕はこれでもかと言うほどバスに向かって大きく会釈して反射板を拾い上げた。
 午前中のプール帰りのバスといい、この出来事といい、西鉄バスの運転手さんの神対応にえらく感動し惚れてしまいそうだった。かくありたいものである。

 そんなこんなで2時間ちょっと博多周辺を散策した。待ち合わせの時間があったので頃合いを図ってホテルへ戻ることにした。
 空港から街へ通じる二車線道を進んでいる帰路の途中、交差点を突っ切った直後、後輪の違和感に気付く。あれ?まさか。そのまさかだった。後輪を見るとタイヤがペシャンコに潰れている。
  ロードバイクで、人生初のパンク。でもなんでここでなんだろう。
  路肩に寄り適当な場所を見つけて作業を開始。パンクしたチューブを抜き、新しいチューブに少し空気を入れ、ホイールとタイヤに納めようと…。
 あれれれ、ぜんぜん収まんない。タイヤがホイールから外れてしまいチューブをタイヤに収め、ホイールにかける作業に手こずってしまう。手で上手くハマらなかったのでタイヤレバーを使ったその時、プシューっ。
 一瞬、目が点になり呆然としたが何が起こったかすぐに理解出来た。アカンやっちまった。しかし、こんなこともあろうかと取り出したのは、
 ジャジャーン。タイオガリンコウバックゥ(ドラ風に)
 そそくさと自転車をバックに片付けて何事もなかったようにヘイ、タクシー、親指ビシッ。
 空港の傍のお陰ですぐにタクシー捕まえることができた。停まってくれた運転手さんはかなりのお話好きのようで、新潟から観光に訪れたことを告げると、この日は山笠を奉納する祭り行事があって、山車を牽く様子をみれるというので、その通りに連れて行ってもらったり、福岡市内のあれこれをいろいろ教えてくれたりと、話は尽きないしとめどない。お陰で深く傷ついたハズの心も癒え、何事もなかったように無事にホテルに到着。なんと料金メーターは途中で清算という大盤振る舞い。めでたし、めでたしっと。
 …いや、まったくめでたくないから!
これが博多サイクリングの顛末であった。(翌日に続く)



2 件のコメント:

鉄女ママ」 さんのコメント...

なんでここなんだろう・・・・バカウケwww
九州の人って優しいですよね~♡
輪行バックを持ち歩いていたなんて、素晴らしいですね!!!
なかなか色々起きていたんですね
続きが楽しみです

Cyguns さんのコメント...

いつもコメントありがとうございます。
いやー、パンク治せませんでしたわw
不思議なもので、自宅に戻ってやったら道具なしでパチパチできて、なんなんでしょう?どうしてなのかな?不思議です。
続きは大したことないので期待しないでくださいね。もうトラブルは起こりませんから(笑)