コースは両津港から佐渡1周線を小佐渡に向けてトレース、小木から350号線に入り、佐和田の大河原を経由して大佐渡を回り両津港へ戻るというものだ。
深夜の両津行きフェリーの2等船室は十分にパーソナルスペースを確保することが出来た。ぼくは出港してからすぐに眠りについて、両津湾内に入ったというアナウンスで目を覚ました。起き抜けに関わらず機械的にいそいそと腹ごしらえをし下船の準備を始める。
AM6時前、快晴の空の下、小佐渡へ進路をとる。スタートは向かい風。外海府に出ると追風に変るのかなぁなんて考えながら、久しぶりの佐渡の景色を眺めクルクルとペダルを回す。
水津、岩首、多田(おだ)、赤泊そして小木。見慣れた道を進んだ。小木港で用を足して坂へ向かう。小木の坂は頑張らないようにペダルを漕ぐがやっぱり息が弾んだ。もう何度となく通っているが相変わらず上手くこなせない場所だ。ここを通過するたびにいつも思うのだけど、坂の下手さ加減は1mmも変らない。
聖地、大河原。 |
さぁ大佐渡!と気合を入れて相川へ向かったが急激に血糖値が上がった為か、ものすごく具合が悪くなる。ときどきこれがある。
なんとか辿り着いたホテル大佐渡の前、相川の町が見渡せる高台の見晴らしの良い休憩所でひと休み。相川から折り返して金井の宿泊地(Nさん宅)へ向かおうかと思うぐらいコンディションは良くない状態だった。
眼前に拡がる紺碧の海と快晴の空。時刻は午前10時。出発してから4時間が経過していた。今日の目標は佐渡一周。そうそうこんな機会はないのだから、ヘロヘロになっていいから、ゆっくりでもいいからと自分に言い聞かせてサドルに跨った。
Z坂のトンネル手前から |
弾崎を越えたあたりから追風を感じ、両津までの里程標が目に入り安堵する。が、両脚のハムと四頭筋の疲労は濃く、ちょっとした坂がツライ。力が出せない。所詮はこの程度と諦め、時計と睨めっこしながらペダルを回した。
両津港にはPM2時前に到着。両津to両津の所要時間は休憩を入れて8時間10分。距離はちゃんと確認していなかったけれど概ね190kmからを数キロ欠く程度。この日のサイクリングは佐渡の景色と天候に支えられた。佐渡トラまでにはもう一度ぐらいはやりたいと考えている。
翌日、早朝ランニングのあとドンデン山へ連れていかれる。山野草を眺めながら急坂を上り汗を流す。山頂付近はまだ雪が残り雪割り草が顔を出していた。
頂上の山荘から一望する小佐渡の景色は圧巻だ。澄み渡る青空の下、国仲平野を一望するパノラマが眼下に広がっていた。また拝みたい景色だけど登山はもうたくさん。次回は車にしようね。(了)
両津のくびれと加茂湖 |
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