2016年6月14日火曜日

第31回みなと酒田おしんトライアスロンのこと

 6/11前日の朝。
 この日は朝から陽射しが強く、日中は相当気温が上がりそうな気配がした。全くもって天気予報の通りだ。近年、この時期にグッと気温が上がることが多くなった。これからの暑さに慣れるのには、もってこいのなのだけれど、どちらかと言えばあまり歓迎したくない天候だ。
 6時半、バイクで家を出てあれこれ意識しながらペダルを漕ぐ。酒田のバイクコースをイメージしながらフラットな直線ではエアDHバーでスピードを測ったり、今更ながらサドルの高さや、ビンディングの位置を調節したりと、提出期日が明日のレポートを仕上げるような練習をした。

 バイクの後は玄関トランジションで少しだけラン。本番はズートのシューズをと決めていたのだが、ソールが柔らく着地の感触がなんだか物足りない。実はこの前日のブリックランでも同じように感じた。しかるにこの感覚を優先することにして、いつも使っているアシックスのターサージール2を本番で履くことにした。但しシューレースは結ばなくても良いものに交換。ちょっとでもトランジションの時間は短くしたい。直前で幾つかの変更をしたが吉と出るかは明日のお楽しみである。

 朝練の後は子供達と一緒に過ごした。久々のお父さん業である。街へ買い物に出かけたり、行きたかった甘味処を訪ねたりと、当て所なく気の向くままに行動を共にした。レースの前日は心が広くなり、普段よりこういう時間を楽しむことが出来ると思う。
 そして締めはプール。
 「今日は暑いから丁度いいじゃん」と言うと、お姉ちゃんがつかさず「明日の練習をするんでしょ?」と返してきた。「うん、もちろん。それも兼ねて」
 微妙な同意を元に僕らは近所の遊水館へ向かう。

 プールから帰宅すると荷物を車に積み込んだ。この競技のオプションの一つかもしれないが、トライアスロンは道具が多いから面倒である。現地調達できないものが幾つもあるので、リマインダーに入力したリストを見ながら入念に確認する。念のため出発直前にもう一度確認をしよう。なんせバイクのイベントでバイクシューズを忘れたりするうっかり者だからね。

 さて、話は一変するが僕はごくごく一部から「嵐を呼ぶ男」と呼ばれている。ひと昔前の映画のタイトルみたいでちょっとカッコいい。が、なんてことはない、僕がエントリーするレースがやたらと雨や風が吹くという、悪天候の少なくないことをからかわれているのだ。少し前までは何のひねりもない「雨男」と言われていただけに、こっちの方がまだマシだと思っている。
 そのちょっとカッコいいあだ名の発端となった大会の1つが、この「みなと酒田おしんトライアスロン」なのだ。僕にとって初めてトライアスロンに臨んだ大会でありながら、まだ3種目をさせてもらっていない。2年連続のデュアスロンなのである。ヘンテコなあだ名をつけられてイジられても仕様がないかもしれない。
 ちなみに何を隠そう、3種目の競技を行ったのは昨年の佐渡国際Bタイプが初めてだった。つまり3種目の51.5kmは未経験なのだ。今年こそはこのみなと酒田で!と願うばかりだ。
 2度あることは…とも言うが、この天気と当日の予報をみる限りでは、スイムの実施はほぼ間違いない。それに何よりも、3種目開催を実現しようとする主催側の強い意気込みが、スイム会場を移動させたことでも伺える。これでダメなら本当に僕の仕業ということにもなり兼ねない。
 明日はウエットを着用することを想いながらさっさと就寝した。


 6/12当日。AM3時半前に自宅を出る。村上市を通過する頃には夜が明けはじめた。例年同じような時間に移動しているのだけれど、今までこんなに明るかったかなぁ、なんて思いながら海岸線を眺めながら山形県酒田市の会場へ車を走らせた。
 この2年は曇っていたり雨が降っていたりで、晴れ渡る朝の移動ではなかった。海はきわめて穏やかで、岩礁で釣りを楽しむ姿がポツリポツリ見て取れる。


 会場に到着したのはAM5時半過ぎ。6時に受付を済ませ準備に取り掛かる。トランジションが2ヶ所あるのには戸惑ったがバイク→ランのトランジションを準備して、ついでスイム会場へスイム→バイクのセッティングを行う。概ね準備が整ったのはAM7時過ぎ。スイムアップの経路を確認したり、それとなく会場の人々を観察したり、はたまた日焼け止めを塗ったりして、いつも以上にリラックスしたレース直前のひと時を過ごすことが出来た。

 気温は既に27℃、水温は20℃近く。もちろん快晴。海から陸に向ってわずかな風を感じた。僕は会場の日陰に腰を下ろしてスイムチェックを待った。日向に立っているとそれだけで汗が滴る。陽射しが強い。とてもウエットを着る気になんてならない。これならウエットの上着は袖なしでも良かったかもしれないなと思い、長袖しか持ってこなかったことをちょっぴり後悔する。

 そうして遂に待望の時がやってきた。オリンピックディスタンス初の3種目。入水状態で第2ウェイブのスタートだ。第1ウェイブが浜から近いところで込み合っているのを見て、不要なバトルを避けるべく浜から離れ、少し深いところでスタートを待つ。
 On Your Mark、フォーンが鳴った。四方から飛沫(しぶき)が上がる。僕はワンテンポ遅れてスタートした。軽い興奮と焦りが先行してちょっとバタつく。海水はモスグリーン色で殆ど視界は通らない。ヘッドアップしオレンジのブイの位置を確認しながら冷静さを取り戻した。水を掻くごとに呼吸も楽になった。
 コース形状はほぼ直角三角形。防波堤とテトラポットで囲まれているので、外海の波の影響は皆無だった。他の競技者のプレッシャーを交わしさえすれば快適に泳ぐことができる。最初の1周はインをトレース。キックはほとんど使わずにプルで。バトルは佐渡に比べれば全然へっちゃらだった。

 1周目。最初のブイを通過すると、ブレスの度に酒田港おなじみの風力発電装置が聳え立ち、青い空に映えている。進むにつれてそれがゆっくり視界から外れていく。時折だれかの飛沫が空に舞う。水中は相変わらず視界が悪く、こまめにヘッドアップして進むべく方向を確認する。


 プルの手が底につくギリギリまで泳いだ。浜に上がり2周目に突入。想像ほど疲れはなく、こんな余裕もあった(写真参考)。出来るだけ自由に泳ぎたいので、敢えてコースの大外から入水し、他のスイマーのプレッシャーを交わし一つめのブイを目指した。それは悪い作戦ではなかったが、ブイ手前から途端バトルになった。そのままもつれ合いながら風力発電が見える直線へ。そこで僕のスイッチが入った。
 キャッチの手首の角度に注意を払い、しっかり最後までプッシュ。それから柔らかいキックを意識して推進力を高める。スッとバトルから抜け出すと、あとはペースを維持することに努めた。2ストロークで1ブレスを心掛ける。
 2つ目のブイを通過。浜へを目指してスパート。ここも水際ギリギリまでかく。立ち上がると同時にダッシュしようとするが、身体が重くよろけそうになる。砂浜を駆け上がろうとすると、柔らかい砂に脚を取られる。そう簡単に身体を自由にさせてはもらえない。設置された時計をみるとスイムアップは28分台だった。

 砂浜を小走りに、脚を取られないようにトランジションへ向かった。途中、エズいてしまい吐きそうになった。軽い波酔いと、少し海水を飲んだせいか。グッと我慢して自分のバイクへたどり着くが、むせて大きく咳き込んでしまう。用意していた真水で口をすすぎ、やや躊躇しながら勢いでアミノ酸ジェルを呑み込んだ。呼吸は落ち着いた。そこでつかさずをウエットを脱いだ。脱ぎながら佐渡トラのミスを想い出し、なぜか少し笑った。(詳しくは佐渡トラのブログ参照)足を水で濯ぎながら右、左と順にバイクシューズを履いた。ヘルメットを被る。バイクを押してトランジションを抜け出す。乗車ポイントへ向かう途中、さっきより陽射しが強くなっていることに気がついた。



 バイク開始。スピードに乗れない。サドルの位置が低く感じ、常用するギアが上手く踏めない。キックを頑張りすぎたかな。ギアを落としてクルクルとペダルを回す。最初の直線で数台に抜き去られてしまう。彼らとはまるでスピードが違った。さらに向かい風では30km/hを下回る。焦りと不安に苛まれる。落ち着こうと思い、おもむろにベントボックスに入れていたカロリーメイトを口にした。しかし、これも思い通りにはならず簡単には喉を通ってくれない。無理矢理ボトルで流し込む。トランジションから続く不快感が少し薄らぐ。ペダルをクルクルまわしながら、今、自分が出来ることをしっかりやればいいのだよと口にしてみた。もちろん自分に言い聞かせる為に。

 このコースはこれで3度目。形状は概ね判っていた。あとは風の具合を考慮してギアを使い分ければいいのだ。
 2周目の往路。クランクするコースを抜けほぼ直角に右折すると折り返しまで直線が続くところ。ここは毎年向い風なのだけれど、今年も違わずそうだった。まぁ去年よりも風は弱かったかも。いつもなら頑張りきれず30km/hを割ってしまうのだけれど今年は違う。
 サドルに座る位置をやや前にして身体を起こし、いつでも両手が挙げられるイメージでハンドルに手を掛けケイデンスをキープ。上手くいった。ふっと左側を見ると一羽のかもめが同じ方向をほぼ同じスピードで並んで進んでいた。どこまで一緒なのだろうと思ったところで、彼はこちらを察したのか、海の方へ折れていった。それは、ほんの一瞬の出来事だったかもしれないけれど、気持ちが通じ合ったような気がした。僕は今、バイクにこそ乗っているけれどカモメと何ら変わらない。
 減速、折り返し。つかさずダンシングで加速。重いギアを入れ、追い風を利用した。この辺りからバイクの調子は一変したと思う。

 3周目残り4km。いつもより頑張ったせいで腰と背中に疲れを感じ始める。軽いギアでケイデンスをキープした。やっぱりバイクはまだまだ弱い。クルクル回しながら次のランの為に補給を取った。
 メイン会場に近づいたところでスピードを落とし呼吸を整える。僕はバイクシューズのマジックテープを外しに掛かった。
 降車してトランジションに入る。すんなりとトランジションに辿り着き、バイクをラックに掛けてランの支度を始めた。するとマーシャルが近づいてきてバイクの向きが反対だという指摘を受ける。すぐにバイクを掛け直しマーシャルを見た。彼は頷いて立ち去っていった。同時に場内アナウンスでもバイクの向きを同じにするようにとの注意事項が流れた。

 シューズを履くのには少し手間取ったけれど、トランジションを駆け出してすぐ、この相棒を選んで良かったと感じた。いつだってレースはこれで走っていて、全幅の信頼を置いているのだからなじんでいるのに決まっているのだ。一番大事なことを忘れていた。

 走り始めこそフワフワしたが、入りの1kmは4分40秒台。いけると思いながらも気持ちとは裏腹に呼吸が苦しい。ランの途端に容赦のない陽射とアスファルトから照り返す熱を受ける。僕は給水の毎にスポンジをもらい身体を冷やした。1周3.5kmの間に3ヶ所もの給水があるのが本当にありがたかった。


 1周目はとにかく辛かった。それは走るのを止めたくなるぐらいに。フォームもぎこちなく踵着地気味なのも走っていて分かった。2km通過はペースキープできたが、少しづつペースは落ちていった。少し息を入れる。モードが切り替わるまでの我慢。呼吸の苦しさも、走りのフォームも楽になるのを待った。
 2周目の折り返しから漸く脚が出始めた。決して楽ではなかったが随分気持ちが軽くなった。期待していたランだけにもっとしっかり走りたかった。この後半、着地や左右のタメの動きなど普段のイメージに近い走りになり、5分を少し切る位のペースで安定した。

そうしてゴール手前。実力者のATさん(年代3位!)、Kさん(年代優勝!!)から声援を受けつつハイタッチ!
 僕の3度目にして初のオリンピックディスタンスのゴールだった。


 尊敬する山形のトライアスリートに習い、僕も笑顔で競技を続けようと思っていた。写真を見る限りその目標は達成されていたようだ。FBに載せた写真を見た、これまた敬愛する大兄がそれに触れコメントを寄せていただいた。今回一番嬉しかったこと、それは各シーンを笑顔で競技できていたことに尽きる。実際はそれほど意識はしてなかったけれど、ごく自然に笑顔になっていたのかもしれない。

 トライアスロンは真剣に取り組む程楽しくなる。自然の中で自分に向き合い、己を制御し、客観的に知ることができる競技の1つだと考える。
  この大会を通じ関わったすべてのみなさん、ありがとう!また来年お会いしましょう。もちろん3種目でね!(了)


 スイム28:52 バイク1:18:40 ラン50:31 タイム2:38:03 (総合 93/266 年代別 11/24)

2016年6月11日土曜日

トレーニング'16.6.6~’16.6.12(レース週)

テーマ : 酒田おしんに向けてモチベーションアップ!

月 朝ラン5k 29分 ジョグ、階段ドリル
  市陸連 2k 50分 アップジョグ、階段ドリル1.5往復 25分〜ジョグなど
火 朝ラン10k 50分 ビルド走
    スイム1,500m 70分 (アップ〜教室は乳酸出まくりのハードトレ)
水 朝ラン10k 57分 ジョグ
    市陸練5k アップ、筋リ、筋トレ、ダッシュ、階段、200m走(35.6)
木 レスト
金 バイクショート練からブリックラン7k 合計80分
土 朝バイク練 60分
    スイム1,000m 30分 (500m、50m10秒レスト、キャッチ&プッシュドリルなど)
日 酒田おしんトライアスロン


週の振り返り

 月曜日。週末のトレの欲求不満をぶつけるべく市陸へ。トラックには用事がないというのは言いすぎだけれど、アップそこそこにスタンドの階段を使ったドリルを開始。中央の聖火台から左右1往復を15分少々。そして、もう一丁おかわりの左側へ。後半の折り返しでは脚が上がらなくなるレベルまで追い込むことができた。時間は掛かったけれど1.5往復をしっかりやれた。
 このドリルが身を結ぶのはもう少し先のこと。反復あるのみ。

 火曜日、早朝ラン。夕方スイム教室なので10kのビルト走。ラスト3kのピーク走は驚くほど身体が軽い。本当はものすごく重いのに(自分の体重のこと)久しくスピード走をしていなかったけれど気持ちよくフィニッシュ。酒田に向けてはもちろん、この数カ月に及ぶフォーム改造の進捗を伺わせる手ごたえを感じる。

 夜のスイム教室は心拍上がりまくりのハードトレ。50mインターバルでは左足が攣ってしまうほど。それは過去の苦い経験を思い起こすきっかけとなる。次の酒田だってそれ以上のことが起こりうることを気づかせてくれた。体の使い方を含め、ケアにも注意を払うべきなのだ。

 水曜日、朝ラン。この日の夜も市陸練なので10k走。福島潟周辺をジョグで踏む。脂肪燃焼モードに切り替わるころは、今まで経験がないくらいに楽に走れる。調子が上向いていることもあるが、やっぱりフォームに起因するところが大きい。
 2軸、着地ポイント、着地イメージ、膝下の意識、左右のタメ、腕振り、腰の高さ…。この3ヶ月で効率よく、より速く走ることについて教わった要点はたくさんあるけれど、今まさにそれらが僕の身体で融合し、具現化されるプロセスの真っ只中なのかもしれない。

 夜は市陸連。筋膜リリース後、筋トレ実施。これが悉くキツく感じられる。僕にとっては腹斜筋トレは必須か。定番メニューの締めは200m走でこの日のゼミは終了。

 話は変わるが、僕が走り始めた頃フルマラソンなんてとても無理と思っていたけれど、今となれば懐かしい。それにトライアスロンに挑戦しようと思い立った頃のスイムなんて、ただガムシャラに水を掻くだけで、箸にも棒にもかからなかったのだが、幾つかの技量を身につけ少しは泳ぎが理解できるようになった。ズブの素人状態から中庸の争い?に絡めるようになった。
 実現したいことに執着して、その道に精通した方からアドバイスを貰い、素直に受け入れて実践する。これに勝るものはナイなぁ〜というのが、ここまでのエンデュランスライフの総括的感想だ。
 いつになっても、どの場面でもこれらを初心として物事に携わることができれば、もっと人としても成長できる気がする。齢45歳、まだ成長は続くのである。
 さぁ明日は、みなと酒田おしんトライアスロン。準備は整った。初のショート3種目になるようにお願い!

今月のRUN 6/11・・・53km(トレ時間 10h/週)

2016年6月6日月曜日

トレーニング'16.5.30~’16.6.5

テーマ : 酒田に向けた準備。

月 レスト
火 ラン6k 35分 ジョグ〜バイク45km 92分〜ラン5k 28分 快調走
     バイク115km 4時間50分 福島潟〜三川〜290号〜やまびこ 
     スイム 1,200m 80分 (キック、スイム教室・フィン、E&H)
水 朝ラン4k 25分 スロージョグ
    市陸練4k トラック10周ぐらいと2軸ドリル、階段上り下り
木、金 レスト
土 バイク 52km 1時間30分 剣龍峡〜魚止め~290号など
日 ラン8k 44分 ビルド走
週の振り返り

 31(火)は代休。6/12日の酒田おしんを意識してデュアスロン練のラン〜バイク〜ラン。目的はトランジションの準備や装備選択のシュミレーション。3度目の正直で今年こそスイムはあると信じて止まないが、2度あることは3度あるとも言うので乞うご期待。
 当日はトライスーツ着用でバイクではジャージを羽織り、ランシューズはZOOTに決定。もちろん素足で通す。ちょっとだけ心の準備が出来て、漠然としていた迷いの霧が晴れる。後はバイクにシューズをセットするか否か。こんな確認作業が僕のトライアスロンに対する気持ちを上げ、引き締めてくれる。
 肝心のトレの中身はバイクはAve30kmを狙うもちょい届かず、ランはキロ5分イメージもやっぱり少し(いやかなり)足らない内容だった。
 そしてこの後、鉄女ママとバイク練。結局2人きりになってしまったけれど、そのお陰で僕は力を出し切らねばならなくなる。直線ではママに引っ張ってもらい、坂という坂ではとごとく千切られ、やまびこ通りでは喜多方に続き上りのlessonを受けるという、僕にとっては充実したバイク練になった。ママのコーチのおかげで坂に対するイメージが掴めたので、これを機会にもっと坂に臨もう、かな。

 水曜日、恒例の市陸練。アランさんを筆頭に総勢8名。2軸走、膝下の着地イメージ、筋膜リリース後に階段上り下り。階段ドリル後半戦ではゆーサーモンがピチピチの大学生に食らいつきチョー速い。アラフィフの意地を見る。カッケー!

 週の後半はおもいっきり身体を動かせなかった。ここは骨休みだと思うことにして、次の日曜の酒田おしんに臨む。いざ!

5月のRUN・・・221km
6月のRUN 6/5・・・16km(トレ時間 10h/週)

2016年5月30日月曜日

ホノルル滞在記番外編。時を過ごすということ。

 ホノルル滞在中、僕らはシェラトンに宿泊し4日間に渡りホテルのビュッフェで朝食を頂いた。よくまぁ飽きもせずにという声が聞こえてきそうだが、飽くことがなかったので連続で通えたのは言うまでもないし、パッケージの朝食券(1食1人分32$)ももったいないし。なんてたってホノルルの飲食代は観光地特有のインフレでとってもエクスペンシヴなワケで…。

 僕らは決まってアウトサイドのオープンテラスを選択した。心地よい風に吹かれながら、海も空も青一色の風景を傍に遅い朝食をいただく。
 食事中、給士の浅黒い肌のオールドボーイがカップにコーヒーを注ぎながら「Beautiful Day」とバリトンボイスでつぶやく。新潟に住んでいると、いやー今日は清々しいなぁ、なんて心から感じられる日はごく僅か。5月のGWを過ぎた頃の時期ぐらいだろう。
 オールドボーイ氏の言う通り、ワイキキは滞在日すべてが「Beautiful Day」だった。空は晴れ上がり、気温湿度ともに快適であった。それは何よりにも勝る恩恵だった。そんな気候の下、異国の空間を満喫しながらの朝食。朝ランでひと汗を流し、シャワーを浴びてサッパリしていることも手伝って身心ともに気持ちがいい。時々、食事の手を休めにぎわい始めたサーフを眺める。今日は何をしようかと、実は概ね決まっているくせに違うプランを考えるフリをしながらぼんやりと時を過ごすのである。
 朝食を終えると、僕らは決まってプールサイドで休憩をとった。僕はいつも海パン仕様&スイム道具一式を携えてビュッフェに訪れて休憩というより、片道20mほどのプールを何往復かゆっくりとクロールするのだった。ひとかきひとかき水の感触を確かめるようにゆっくりと。

 こうした特別な場所ではなく日常の生活でも、ちょっとした心掛け1つで時間を優雅に過ごすことができるのではないか。晴れ渡る空や、心地よい風は新潟にもある。要は感受性とそれを増幅してくれる装置が足りなかっただけなのだ。
 時間を優雅に過ごすこと。ハワイ滞在で学んだ、人生において重要な事柄の1つである。



トレーニング'16.5.23~’16.5.29

テーマ : ランフォームの基礎をしっかり固めつつ、酒田に向けた準備をする。

月 レスト 朝ラン6k 35分 ジョグ
火 朝ラン7k 42分 ジョグ
    スイム1,800m 90分 (キック、プル、教室はプル強化編)
水 朝ラン5k 29分 ジョグ
    市陸練8k トラック21周+各ドリル 2,5h
木、金 レスト
土 海練 1,300m (3往復して波酔い)
     島ラン 26.5k 2.5h ジョグ
日 朝ラン10k 57分 ジョグ
     スイム1,200m 40分(キック、E&Hなど)

週の振り返り

 月曜日。バイクのホイールが納品された。夕間詰めの時刻だったが近所で漕ぐ。想像以上の代わり映えに驚嘆といえば大袈裟かもしれないが、かつてカーボンホイールに交換したバイクに跨り「みんなこんなのはいてたんだぁ、ズルイ!」と言う誰かの台詞を思い出して納得。ホント、みんなズルいや。

 水曜日。速く走る為の極意、歩幅は無意識に伸ばしピッチは意識的に速めること。このトレーニングを積むことですよと、トラックをトコトコ走っているところに突如現れたアランさんが横で囁く。今日はピッチを上げるドリルをたくさんやるよとも。
 筋膜リリース、這いずり、座っておケツを動かして前後に進む、仰向けになって左右の脚を手を打つ拍子に合して交互に伸ばす。それから重心と予測稼働域のお話し、次いで、紙コップ破りと市陸スタンドを使った階段の昇り降りドリル。
 ピッチのイメージを身体に植え付けてジョグ。2軸走行、ひざ下の脱力、腰の捻り、タメ、反発、全てを動員して走る。座学と運動量のバランスの良いゼミでした。

 土曜日。鉄女ママと海練。はりきって泳いでいたら案の定波酔いに・・・。結局3往復でリタイア。そのまま泳ぎ続けるママのガッツに舌を巻く。その後は久々の島ラン。緩急つけながら後半はユルジョグで終了する。

今月のRUN 5/29・・・210km(トレ時間 10h/週)

2016年5月24日火曜日

ホノルル滞在記② 潟鉄ジャージでハナウマ湾自走編

 ホノルル滞在3日目。AM5時、ワイキキの街を一周するイメージで朝ラン開始。カラカウワAveからカピオラニ公園までは前日の同じ道程であるが、そこからパキ、モンサートAveへと進路を取る。ただの行き当たりなのだけれど、なだらかな上り坂に魅せられてつい脚を向けてしまう。

 カピオラニ コミュニティカレッジからUターンしてホノルル動物園へ戻り、アラワイ運河の歩道に出る。対岸にはアラワイゴルフ場があり、早朝プレーを楽しむ人達の姿が見える。前日バスで通った際に、走ったら気持ちよさそうなシチュエーションだったのでコースに取り入れようと思った。僕らが走っている間、幾人ものランナーとすれ違う。恐らく定番コースの1つなのだろう。

 運河を気持ちいいペースでトレースしていくとアラワイボート港に辿り着く。その名の通り、小型の船舶がぎっしりと停泊しており、そこをさらに進むと砂浜へ出る。その砂浜の上を2人が並んで走るぐらいのコンクリート道が、ホテルの敷地に合わせるようにうねりながら通じている。
  ホテルのテラスが除け、ビーチバレーのスペースや、これからサーフィンを楽しもうとする人達など賑わっていて、南国リゾート感たっぷり。僕らもその風景の一部に溶け込んでいたかもしれない。1時間ちょいの心地よい汗を流す。


 そして、この日はアクティヴィティ第2弾、ハナウマ湾輪行であった。
 レンタルバイク店で自転車を借りる。我々に差し出されたのはジャイアントのマウンテンバイク。PM5時返却でレンタル費用は15ドル。安かろう悪かろうでは困るのではあるが、これが随分お粗末な状態。ただここで躊躇してしまっては時間の無駄になってしまうので、バイクの具合を確かめるべく、かつ右側通行にも馴れる必要もあるのでワイキキの街をちょい乗りする。ハナウマの往復40kmぐらいなら大丈夫だろうと判断し、予定通り出発することにした。
 時計はAM9時半を回り気温は27度。この日、気温は30度まで上がる予報がでており、暑い1日になりそうだった。

 ABCストアで水や補給食を買い込んで、ダイヤモンドヘッドロードからカハラアベニュー、72号線(カラニアナオレ ハイウェイ)を目指す。
 当たり前のことだが交通ルールを守れば、比較的安全に走行することが可能だ。ただし交通量の多くなる72号線はバイクレーンが確保されているが、両方向合わせて4車線で行きかう車両のスピードは、なかなかのもので気をつけるに越したことはない。バイパスの路肩を自転車で走るようなものと想像して貰うと判りやすい。

 ハナウマ湾まではおおよそ20km。サイクリストならどってことない距離だが、同行する妻にとってはそう簡単ではない。この辺も考慮しながら常に後方確認、声がけをしながら進んだ。
 ハイウェイの脇には大きな庭をたたえた住宅が一定間隔で立ち並ぶ。その中にFor SaleだとかPreviewの看板が少なくはなかった。それと教会の数。僕が気付いただけで3軒。町内会にひとつはあるのかな。
 出発から1時間、マウナルアベイビーチパークで小休止。人影はなくほぼ貸切状態。平日だしね。



 クアバ池を越え、教会のある交差点から上り坂が始まる。左手には美しい円錐形をしたコーコーヘッドパークがそびえ立つ。目を凝らすと山頂まで一直線に上る階段のようなものが見え、人が歩いているが確認できた。

 ハイウェイの上りのピークにはハナウマ湾の入り口があった。反対車線のバス停に腰を掛けたカップルが、僕のバイクジャージを見て日本人と気が付いたようで手を振ってくれる。僕もそれに答える。彼らはトレラン目的でハナマウに来たそうだ。湾を形成する海にせり出した巨大な岬は標高もありトレランには適していそうだった。自走ですか?と尋ねたら、笑いながらもちろんバスですと返ってきた。


 僕らはハナウマ湾の入り口を通り過ぎ、長い下り坂に出た。眼前には海岸に続くハイウェイと青い海が広がり、その景色に吸い込まれてしまいそうだった。テンションが上る。ただ、この下りから突如としてバイクレーンが消えていた。反対車線を見ると同様に専用のレーンはない。ところどころにきついカーブがあり、車の交通量を考えるとちょっと危険な感じがした。目の前の風景に躊躇したが、すぐに妻を止め状況を話し、それ以上進むことをやめた。本当ならばそのまま岬へ出てしまいたかったのだけど…。まぁ仕方ない。

 ハナウマ湾は想像を絶する美しさで、正しく本物のコバルトブルーの海の色だった。眼下の三日月に広がる砂浜では、海水浴を楽しむ人たちで賑わい、時々、甲高い笑い声が聞こえる。




 帰路、ハイウェイからダイヤモンドヘッドロードへ向かう途中、キラウエア アベニューという、見たことのない、まるで聳え立つようなゲキ坂を発見。思わず、いってきまーす!と妻を置き去りにして単独アタック。実は僕の乗っていたバイクはインナーには入らず、悶絶しながらピークにたどり着く。


 復路は1時間も掛からずにワイキキの街に戻ってきた。行きは気がつかなかったが、ひたすら下り基調でスピードに乗った。よし、それじゃぁ、このままパールハーバーを目指そう!と妻に打診するが呆気なくNO。えーっと不満を漏らすが、昼のビールを交換にしぶしぶ引っ込める。
 もしも、また次に来ることがあれば自分のバイクをもって来たいものだ。もちろんジャージは「潟鉄」でね!
(続くかも)








2016年5月23日月曜日

ホノルル滞在記① ダイヤモンドヘッド登頂のこと

 此度のハワイホノルル旅行は、僕の勤める会社の永年勤続者への功労として付与されたものであることを冒頭に伝えておきたい。今どき、こうした福利厚生を実施する企業は多くはなく、縮小あるいは消滅の一途であるというのが一般的な見識である。僕らがホノルルに到着した同日、日本を代表する自動車メーカーと、そのグループ会社の方々と空港で一緒になり、どういった主旨のツアーであるかは判りかねるけれど、やっぱりかの企業は大したものだと思った。一方のお前さんらも大したものじゃないかとなる訳だが、気前の良さで制度が維持されているのではないことを承知しているので、また来るべき年にかくあるようにと願うのであった。

 滞在2日目。AM5時起床。ランニングの支度をして早速ホテルを出る。随分と早い時間の行動となったが、あらかじめ時差ボケ修正を考えていたのが功を奏した。
 日本時間に対してこちらは19時間前に戻るので時差ボケは避けて通れない。出国から到着までの移動時間を睡眠に充てたとしても、簡単に解消できるものではないと思い、一睡もしないでホノルルに入った。当然、到着初日はかなり憔悴していたがさっさと就寝し翌日に備えた。

 さて、最初のアクティヴィティはダイヤモンドヘッド登頂ラン。宿泊するシェラトンからワイキキショッピングセンターにあるジャングルを連想させる庭園を抜ける。途中、耳慣れない鳥のさえずりがやけに騒がしい。人工的に作られた庭だけに、スピーカーか何かからかとキョロキョロ辺りを見回したけれど、どうやらホンモノの様子。またもう一方では、大きなディーゼルエンジンの音が聞こえる。そちらはヤシの木の葉落とし、あるいは幹の皮はぎなど、通りの木々のメンテナンスを高所作業車で行っている。もちろん辺りはまだまだ暗い。そんな中、目抜通りのメンテナンスをこの時間帯に行う必要は想像に難くはない。観光地の見えない努力、美観を維持しイメージを損なわないようにするための役割分担があることを認識せずにはいられない。
 妻がその作業風景を写真に収めようとすると、高所作業車に乗ったおじさんがとても器用に作業車を上下左右に、まるでロボットダンスのようにコントロールしながら、僕らに向かってアローハサインを送ってきた。僕らも尽かさず、グッモーニン!と馴れない挨拶でアローハ。僕らは通りをおもむろに走り出す。ふと気になって後ろを振り向くと、彼のダンスはまだ続いていた。

 未明の見知らぬワイキキの街を走る。眼に映るもの全てが新鮮だ。
 ゆっくりと空が明ける。眼前にそびえるダイヤモンドヘッド(以下DH)、左手にはビーチに広場。観光用のホテルの居並ぶカラカウワアベニューの舗道は整備されていてランニングにはうってつけだ。ランナーの姿は少なくはない。この日、見かけたランナーは総じて白人で女性が多かった。すれ違い、追い抜きの際にはほぼ何らかの声をかけ合う。

 カピオラニ公園を挟んで景色が一変する。商業施設が姿を消し、住宅が立ち並び始める。住宅の門扉付近には大きく4桁の数字が表示されていて、住んでいる方のセンスなのだろうか、それらは思い思いの形状で、大きく掲げられているのがちょっと無機質に感じた。名前の表記されている日本の表札と比較するからだろうか。
 そんな住宅地から上り坂が始まる。緩くもキツくもないほどよい傾斜だ。この上りの途中、同じく坂を上る自転車に乗ったカップルと併走し、カタコトの会話を交わす。楽しくて思わず笑顔になる。

 坂の頂上では海側に車が十分に駐車できるスペースが設けてあり、すでにポツポツと人の姿があった。新潟で例えるなら、シーサイドラインから海を眺めるようなものだ。このときの空は薄っすら雲が広がり、紺碧色の海にはいくつも白波が立っていた。風はほとんど感じられない。
 僕らはそんな風景を横目に坂を下った。左手にDHが迫っていて、そこに這うように建てられた住宅群、その反対、道路を挟んだ学校やデパートメント オブ ディフェンス(軍事基地)を通り抜過ぎる。朝の早い時間ということもあり、人影は少なく、僕らの足音だけが響くような、そんな静けさがあった。

 陽は昇り、茶褐色のDHの断崖を照らしている。道に誘導されるようにDHの裾野を上る。少しづつ上昇しながら、眼下に広がる風景を切り取る。とても贅沢で貴重なことに感じ、ときどき脚を止め風景を写真に収める。
 トンネルをくぐり、DHの登山ゲートに到着する。左手にしたガーミンはホテルから7kmの距離を示していた。割とあっけなく着いたというのが感想だった。どうでも良いことだが日本時間で放っておいたガーミンが衛星同期に合わせて、こちらの時間に表示が変更していた。AM6時10分。おおよそキロ6分ペースで辿り着いたワケだ。
 僕らはゲート入り口で1ドル紙幣を2枚渡し、頂上を目指した。登山と言っても整備されたコンクリートの専用道を進むので楽だった。ただ意外だったのは人の多さ。早い時間に関わらず次々に観光客が送り込まれ、僕らの後方には長い隊列が組まれていく。



 30分もかからないぐらいで山頂部に到着。島の山脈から海へと向かう偏西風を肌に受けながら、一通り景色を堪能する。
 頂から見るDHの摺鉢形状と、そこから一望する東西南北の景色は押さえておくべき光景の1つではないか。特に太平洋側は海と空の境が分からなくなるくらい何処までも続いて、いま立っている場所は海の真ん中にぽっかりと浮かぶ島であることを容易に連想させる。




 来た道を戻り下山する。下りで若干行く手を阻まれる。それは右脚の筋膜炎と左のモートンだった。上りは高揚感から気にならなかったけれど、下りになった途端、凸凹したコンクリートの道が苦痛になった。イタタ…と何度も口にしながら下山した。

 AM7時。登山ゲートから往復約50分。最初のアクティヴィティが終了。ゲート付近に据えられたベンチに腰を掛けながら休憩して帰路に着く。

 ホテルまでは朝の街を観察するように少し回り道をした。AM8時、銘々の朝がすでに始まっており、観光地の賑わいと喧騒があった。未明のワイキキとは様相が一変していた。



 真っ青な空が広がり、強い陽射しが僕らを照らした。風はほとんど感じられない。スタート時刻から往路、DH山頂部、そして帰路、と天候を1つ取ってみても地形と環境でまるで異なっていたことに気がついた。これがハワイたる所以であるところの偏西風のもたらす恩恵なのだろうか。(続く)