2015年3月16日月曜日

第3回古河サンスポはなももマラソン

 3/14(土)レース前日。
 総勢7名でレース会場となる茨城県古河市へ向かう。この出発の際、走友会のnobo会長が見送ってくれたうえに集合写真の撮影までして頂いた。お手本であり、頭が下がる思いがした。と同時に改めてレースに対して背筋を伸ばさねばと感じた。

 この数日で降った雪の深い磐越道を経由して目的地へ車を走らせる。郡山を通過する頃には日本海側の風景とは一変する青空が広がっていた。途中、宇都宮で昼食(もちろん餃子)をとり、再び古河を目指す。会場に到着したのは16時。新潟を出てから6時間半が経過していた。
 エントリーを済ませ会場を散策する。昨年は到着したころ、ちょうどイベントが行われていて賑わいがあり、ちょっとしたお祭りムードを感じたが、今年は至る所に準備の気配や慌ただしさが見られ、その光景はまるでぼくのレースに対する気持ちと重なり合うようだった。そんな会場を歩きながら、去年のことを振り返り翌日のレースに想いを馳せた。


 3/15(日)レース当日。
 早く目が覚めたので風呂を浴び、6時にはホテルのレストランに入る。食堂のモニターではファイターズさんが参戦する横浜マラソンのニュースを伝えている。ファイターズさんも今頃、ぼくらと同じように食事をしていることだろう。横浜も走ってみたいと思ったものの、迷わずこちらを選択した。明確な理由という訳ではないのだけれど、2年続けて出走することが尊くもあり、何かやり残したことを遂げにいくような心境だったのかもしれない。
 ビュッフェ形式の朝食はマラソン直前の食事としては申し分のない内容だった。食事を済ませ、会場に向け出発するまで、いくらか時間を持て余しそうなので散歩に出かける。
 外に出た途端、外気はひんやりと冷たく、軽装のぼくには寒かった。駅に向かう人がポツポツと見られ、街はいつもの日曜の佇まいといったところだ。間もなく1万人規模のマラソン大会が行われる街の光景としては、どこか他人事のように映った。

 結局、走破目標を曖昧にしたままレースに臨んだ。3時間30分ぐらいが妥当な力だろうと踏んでいたけれど、ファイターズさんから叱咤激励とも受け取れる言葉をもらい上方修正をして、30分切りを目標とした。直近の練習の内容から自信はなかったが入りの5kmは5分ペース、以降は4分55秒を刻むことだけは決めた。
 
 Eグループからのスタートだった。ぼくにとって8度目のフルマラソンが幕を開けた。
 後方スタートの宿命で、なかなか進路が開かない。ランナーの隙間をこじ開けるように進む。それでも予定通り最初の1kmは5分1秒。大幅に遅れることなく計ったような時計となった。
 外気は冷たかった。グローブをしなかったことを後悔する。反面、発汗が早い。それと四頭筋が重く感じられた。3kmあたりで額から汗が滴った。これはいつも以上だと思い、こまめな給水を心がけることにした。
 5km通過タイムは25分01秒。
 
 発汗はビックリするぐらいあるが、調子は決して悪くなかった。ジワジワとアクセルを踏んだ。脚は重いが後半で軽くなる可能性もあると言い聞かせ、不安を取り除く。そして、ぼくは前のランナーを壁にして、いつも以上に頭を下げて視線を固定した。とにかく無駄なエネルギーを使わないように心掛けた。
10km通過は49分42秒 (5km毎ラップ 24分40秒)
15km通過は1時間13分58秒 (24分16秒)
 
 10kmから20kmの間はとにかく無駄な行動は控え、隙あらば楽をした。
 例えば、緩やかな下りは重心を前にして体重を預け、ブレーキがかからないようにステップに配慮した。それから、もう何キロあと何キロといった不毛な脳内リフレインは極力止めるようにして、今この場面において、いかに楽をするかしか考えないようにした。自信のない分、慎重の上に慎重を重ねた。今にして思えばこれが功を奏したのではないだろうか。

 最初のジェル補給は19km地点。ここで思いがけないトラブルに見舞われた。ポーチから取り出したジェルのキャップを回そうとしたが、手がかじかんでしまい力が入らない。開かない。焦る。
 歯で抑え開栓しようとしても上手くいかない。諦めようともしたがもちろん思い留まる。少し間を空けて落ち着いてから、もう一度キャップを噛んで回す。それでも開かない。
 この作業のおかげで20km付近の給水を受け損じる。何度目かでようやく開けることが出来た。グローブをしなかったことが仇となった。
 20km通過は1時間38分27秒 (24分29秒)
 
 昨年は25km過ぎあたりから辛くなったことを思い出す。苦い記憶は忘れることができない。今でこそ、にわか仕込みの糖質制限でスタミナ切れを起こしたせいだと解釈しているが、いつスタミナ切れに見舞われるか、ビクビクしながら4分50秒台をキープした。コースの中でもっとも見晴らしの良い直線コースのことだった。
 25km通過は2時間2分40秒 (24分21秒)

 28km付近、またもトラブルに見舞われた。エイドの直前、アミノ酸の顆粒の封を開け口にしようとしたら、何かの拍子で落っことしてまった。これはどうしようもなかった。
 エイドでスポドリを多めに飲んだあと、すぐにジェルを取り出す。どうせ手では開けられないから口で開けようとしたがなかなか上手くいかない。何度目かで開けることができ少しだけ口に含んだ。次回からはあらかじめキャップを緩めておくことにしたいと思った。
 いつもならこの辺りから少しづつ疲労を感じるのだけれど、今回はほとんどなかった。寧ろ楽だった。30kmの通過タイムが2時間28分ぐらいなら、ひょっとするとPBが狙えるかもしれないと思い歩を進める。まさに計算通りだった。
 30km通過は2時間27分13秒 (24分25秒)

 さあ、ここからがぼくのマラソンの始まりだ!と、スピリットZさんのブログのセリフを思い出す。あと12km、されど12km。予断を許されない距離だ。少しペースを上げてみる。体はスッと反応する。苦しくも辛くもない。今まで経験のない楽な状態だった。想いが強い確信に変わる。どこからペースアップするか、それが焦点となった。しかし焦りは禁物。気を抜かないようにペースを保ち35kmを通過した。自分で言うのもなんだが、しっかりした足取りで通過した35kmだった。
 35km通過は2時間52分 (24分47秒)
 
 あと7km。35kmの壁は姿を現さなかった。体調に問題ない。念を入れ、脳を誤魔化すべく右手のジェルを舐めるように口に含んだ。それから痛むところは気のせいだと言い切った。そうやって脳と身体の関係を強引に切り離す。両者の間に割って入り、ぼくがぼくの身体を支配するのだ。
 残されたアクセルを踏んだ。同じくらいのペースのランナーを見つけては後ろに取り付く。1km毎にタイムを確認する。4分50秒台を刻めていた。昨年秋の2つのレースは共に、35km以降徐々に失速していることを思うと、もうどうしようもなく嬉しかった。完走してゴールテープを切ることよりも、今この状態こそが手に入れたかったシチュエーションであり、この先にある長い道のりには欠くことのできない条件なのだから。
 ワクワクしながら走った。頑張れば26分台はあると39kmを通過したあたりで意識した。ちゃんと頭が働いて計算もできる。苦しくないわけではない。苦しいけれど、これこそがマラソンのオプションだと思い、苦しさに寄り添うつもりで駆け続けた。
40km通過は3時間16分27秒 (24分27秒)
 
 残り2km。心持ち腰を上げ、脚を前に出してしっかり着地した。ペースアップする。フィニッシュの競技場が見える。もう少しだ。昨年はこの辺りで疲労はピークに達し、歯をくいしばって走った記憶が蘇る。
 畑の間の道を抜けると競技場内に入る。あと1km。場内をしばらく走るのだけれど、やはり昨年、ここで諦めたことも思い出した。今年はまるで違った。そしてラストは競技場のトラック。ラストスパート。最後ラップは4分30秒台で締めくくりフィニッシュした。
  余力を持って走り抜けたことが何よりも嬉しかった。自信がなかったけれど、昨年のシーズンオフ以降のトレーニングが報われたような気がした。結果オーライ。ブラッシュアップして更にその質を高めたいと思う。
 次走は4月佐渡トキマラソン。ペース目標を上方設定して臨む。ぼくにとって佐渡がこの春の本命戦だ。

結果 3時間26分46秒(自己ベスト)
ハーフ通過 1時間43分46秒 / 1時間43分




4 件のコメント:

ファイターズ さんのコメント...

自己ベスト更新おめでとうございます。
後半にペースダウンすることなくゴールできたのは素晴らしいと思います。私はこれまでそんな走りをしたことはありません。
次回の佐渡トキマラソンは参加したことはありませんが、アップダウンがそれなりにあると思いますので、十分対策をして自己ベストの更なる更新に期待しています。

Cyguns さんのコメント...

ファイターズさんへお返事です。
背中を押して頂いた結果です。ありがとうございました。改めてフルマラソンは自分をゴールまでマネジメントするスポーツだと思いました。
昨日の自分よりまた一歩前進できたことを励みにしたいと思います。

スピリットZ さんのコメント...

PB更新おめでとうございます!
最後にキロ4分30秒ペースは素晴らしいですね~。
まだまだ記録は伸びますよ!
佐渡トキも楽しみですね~(^_^)

Cyguns さんのコメント...

スピリットZさんへのお返事です。
まったく予想していなかった結果に走りながら興奮してしまいました。
次走で引っ張っていただけるとありがたいです。しっかり付いていけるよう精進します。