2015年5月6日水曜日

ちょっとした出会いこそ、与える影響は少なくはない。

 フルマラソンへの執着に一区切りつけ、今度はバイク練に勤しむようになった。6月の酒田、9月の佐渡に向けたトレーニングだ。

 佐渡トキマラソンの帰り、新潟へ向かうフェリーでJTUロングトライアスロンの小林恵選手とお話しをする機会に恵まれた。
 実のところ、ぼくは彼女のレースに向かう出で立ちから歴戦の強者であることは間違いないなぁと推測していた。明らかに鍛え上げた体躯を、鮮やかなトライウェアで固めた彼女は一際目立ち、それは誰の目にも止まった筈だ。ぼくの周囲にはなんとなく彼女に関する情報を持っていた者もいたが抽象的なものに過ぎなかった。
 偶然にも、ぼくらのいる船室で一緒になり声を掛けた。
 それは間違いのない行動だった。小林さんは声を掛けられるのに慣れており、名刺を取り出して自己紹介。とても気さくな印象だった。 ぼくの傍のH間さんがいつになく饒舌で、少し興奮気味だったのことも印象に残っている。お話が進むに連れ、ぼくらはやっぱり練習のことを尋ねずにはいられない。彼女はいくつかの質問に対し丁寧に答えてくれた。ざっと要約すると次のような内容だ。

 バイク練はとにかくロング走。一回300kmぐらい。
 スイム、バイク、ラン競技の流れで練習する。
 身体を動かしながら補給する事に慣れる。
 レース運びをイメージして道具をチョイスすること。
 
 ふんふん。競技技術が違いすぎるが、ぼくにも取り組めるトラ練のポイントがいくつかあると思う。そして何より、これこそがまさに天啓であると意識せずにはいられない。ぼくら、特に佐渡Aに挑戦するH間さんは特に、次のステージへ向かいなさいという、偶然を装った大いなる意志のメッセージであると解釈せずにはいられないだろう。競技に対するモチベーションが上がる。こういう出会いが背中を押してくれるのだ。小林さんは6月の酒田に出られるそうで、ぼくらは再会を約束してお別れをした。

 さて、ぼくは手始めにバイクである。見よう見真似で始め2年経過したシロモノであるが、ここで本腰を入れねばと決意した。
 走ることを通じて紆余曲折とトライアンドエラーを繰り返し学んだこと。
 結果を出すためには、どんな些細なことでも目標を見つけ実行しクリアする。そしてまた次の小さな目標を見つけチャレンジする。この繰り返し。
 物事を構成する一つ一つにテーマを見つけ真摯に向き合う。それがぼくと対象の関わり方なのだ。いくつもの小さなテーマの積み重ねが今日の実績に反映されていると考えている。
 バイクを漕ぐことも同じ。今までは漠然とペダルを踏んできた。その結果、一定の力で長く踏めない、坂が苦手といった深みに嵌っている。まずはこのクランクを回す、もっとざっくり言うとバイクに跨るということに照準を当てることにしたい。
 

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