2017年9月6日水曜日

佐渡トライアスロンBタイプ2017

 これで2度目のミドル完走。走破タイムは6時間1分台。6時間切りを狙いにいってマネジメントした結果だ。
 体調、精神面、道具の準備そして最大の外的要因である天候、いくつもの好条件を味方につけて臨むことができただけに、5時間台へ届かなかったことに惜しい気持ちはあるけれど持てる力は出せた。
 最後まで自分のポジションを押し上げる努力を惜しまなかった。僕にとっては新境地への手がかりだ。6月の酒田で指摘された闘争心不足を無数のライバルが支えてくれた。特にランパートの折り返し以降は、一歩でも前の選手に近づこうという想いが身体を押した。

 それから、遅ればせながら本腰を入れたバイク練が実を結んだ。方向性は間違っておらず、自分に必要なトレを積み上げていけばもっと強くなれる気がする。
 これからはマラソンシーズンがスタートするが、ランニング主体のトレーニングを組み立てつつ、2種目のトレについても考察、研究そして刷新をはかり技術向上を目的に継続したい。そして、こんなときこそ他者のアドバイスや教科書を参考にしようと考えている。
 そこで佐渡トラでの気付きや感想をまとめてみる。

□スイム 2,000m 39:53
 1.蛇行
 具体的には最初の直線、コースの中央に位置取りしたのに関わらず、内側に大きく斜行してブイのロープに引っかかる大失態。これがインコースの選手の進路を塞ぎバトルを生んでしまった。完全に僕の過失。
 以降この反省を活かしヘッドアップをマメに入れ、最初のブイ、次いで200m先のブイは外目を周り問題なくクリア。ちゃんと目標を見定ればできるのである。バトルやプレスに気を取られすぎて冷静さを欠いたことが原因だ。

 2.目標物とその視認性
 岸へ向かう直線、黄色のブイを目標にしたが遠目からはまるで見えない。逆光、セイバーの服の色などで終始目視に苦しむ。ブイではなくゲート付近の建物など、事前に位置関係を把握して狙いを定めるべきだった。準備不足に後悔。陽射し(逆光)についてはゴーグルのレンズを工夫する余地もあろうか。
 総じて、ヨレずに真っ直ぐ進む技術を身につけなければならないのは明白だ。

 3.浅瀬
 Aタイプのスイムの際、解説のMCの方が、周回に入る選手が浅瀬を歩き出すのが早すぎると指摘していた。このセリフがずっと頭に残っていたのでラストの浅瀬では手が底に付くギリギリまで泳いだ。 またドルフィンの練習も必要かも。

 4.クラゲ
 刺された。はじめはバトルの拍子に引っ掻かれたと思い1人憤慨していた。実際、足首を掴まれたりして不快感があったので連鎖的にそう発想してしまったのだが、クラゲはいないという情報を鵜呑みにしていた。クラゲが原因だという事を確信したのはレース終了後、痣のようになっている患部を見たこと、チームメイトH澤女史の報告とを照らし合わせてのことだ。脇の下を刺され、しかもその皮が擦れて剥けてしまったのでバイク、ランで終始ヒリヒリした。

□バイク 108km 3:32:40
 1.ペースキープ
  他の選手に惑わされることなく、自分のペースに徹し結果ave.30km/hの目標をクリア出来た。終始DHポジションで、ほんのちょっと辛いけれど継続できる加減をキープする。平坦では32〜34km前後を維持。これは実力以上で追い風の恩恵が少なくない。

 2.筋疲労
 多田(おだ)地区の辺りから右腰の筋肉に張りを感じ、距離が進むにつれ顕著になり以降の坂の対応に苦戦。住吉の坂で違和感があり覚悟はできていたが辛かった。
 重心移動してからの踏ん張りが効かない。サドル位置、疲労の蓄積、ケア不足などを真っ先に挙げたくなるが、筋力増強で補填するべきか。帰りのフェリーでアベタケ先輩に筋トレの方法を伺い実践を誓う。不思議なことにランパートではこの痛みはほとんど感じなかった。ファイテンの腰バンドを巻いていたことが良かったのかな。

 3.補給とそのタイミング
 補給は手持ちで十分だった。発汗は少なく、用意した粉飴&クエン酸入りのボトルゲージ2本(1200kcal)を3/4と、エイドでもらったスポドリ1本を使った。
 補給開始はバイクをスタートしてペースに余裕ができた頃、米菓4枚を立て続けに食べ、あとは10分〜15分間隔ぐらいで先述のボトルを喉に流し込んだ。
 ここで1点。朝食で何か温かいものをと考え、インスタントのカップ春雨を食したが、何故かこれがなかなか消化されずに、登坂でハァゼィした際にリバースしてくる場面が2度以上あった。好きだったインスタントスープがちょっと嫌いになる。

 4.生理現象
 バイク中盤「!」と瞬くような感覚があったが事なきを得る。小木のSAの雪隠を凝視しながら結局通りすぎる。人間が食し活動する以上、原理法則に反することは出来ない。できるだけレース前に通うことが肝要。

□ラン 21.1km 1:48:52 
 1.序盤
 出だし好調、狙いの5分10秒台に乗るも3km通過辺りで失速。ぎらつく陽射しにやられたか。ここで手持ちのアミノ酸を補給。今考えるとマルトデキストリンの方がベターだったかもしれないが、この対応とバイクパートで何度か絡んだ選手を前に置き、その背中を追いかけることでペース下降に歯止めをかける。体力的に一番キツイ場面だった。
 この選手とはしばしば声を掛け合い、励ましあい、僕流の冗談もかましつつフィニッシュ後にも挨拶をした。とてもよくできた方で頭が下がった。

 2.中盤から後半
 ペースキープのつもりで走っていてもペースが落ちる。気が抜けない。身体の重心を前方に置き、脚を真下に落とす。日頃の自分の走りを強く意識して、アスファルトに目線を落とし低速ながらフローラン状態をつくる。時折、前方を確認して追いつこうと努力する。

□トランジション
 トライアスロンは3つの競技を順番通りにこなしていく競技だ。今回はスイムの最中に、バイクのトランジションの手順を想像してみたり、バイクの終盤でランスタートを想像したりしてトランジションをつないだ。このイメトレが良かった。きっと何かしら身体や心拍に影響を及ぼしているんじゃなかろうか。

□機材、準備
 欠損、不足ともになし。事前確認のフォーマット化を進めたい。トラ暦10年以上のダブルKさんらは、プリントしたチェック帳票をクリアファイルに入れ管理していた。スマートで見習いたいと思った。
 またチームメイトの中には思いがけずに機材、物品のトラブルに見舞われてタイムロスをやむを得なかった方がいらした。使用前の点検を怠らないようにしたい。

全体 6:01:25 総合70位/739人、45~49男子年代14位
 大会を主催運営サポートする人々、参加する選手、チームメイトや仲間達、こんな放蕩を許す家族、熱い声援を送ってくれる人々、さらにはレースに使うさまざまな道具や機材を設計、製造また販売する人々・・・。
 僕は多くの人々と関係を築きつつ、また見知らぬたくさんの誰かのお陰で、この競技に参加することができている。
 つまり僕のトライアスロンとは感謝と謙虚を兼ね備え、目指す目標(ゴール)に向かう過程の中で、それぞれの種目に加わる苦しみのオプションを楽しむ非日常なのだ。
 来年も佐渡を目指す!

説明会場にて


仲間たち

フィニッシュ後、応援メッセージの前

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

乙!乙! 速かったね 俺サマとの ブリトレのおかげですね! スイム教えてね

Cyguns さんのコメント...

ブリ男様へのお返事です。
おつおつです。まさか!コメントをいただけるとは!!
もうそれだけで充分です。ありがとうございます。
ブリ男様とのバイク練、それにキャノンボールが知らずうちに後半上げていくトレーニングになっていたと思います。きっと。
レース前週のブリトレも良かったですねー。今後ともよろしくお願いしますよー。