2018年10月13日土曜日

新潟シティマラソン2018 & トレ☆レポ10.5〜10.8

 新潟シティマラソンは、土日祝の3連休最終日に開催された。なにも連休の最終日に…と参加者の多くが思ったことだろう。
 前日の上越のくびき野100kmマラソンが、台風の影響で中止になったことを勘案すれば、この日程は必然の巡り合わせだったのかもしれない。シティ当日、沿道に散見された水色のくびき野のTシャツからは、無言のメッセージがそれそれに発せられるようで、目にするたびに僕の心を打つものがあった。

 8年目となる新潟シティマラソン、通算18回目のフルマラソンは平凡な結果に終わった。ただゴールの市陸に入る直前、Tさんの掛け声に背中を押され、グロスタイムで50分を辛うじて切り、昨年より数十秒早くフィニッシュすることも出来た。
 彼の一声のお陰で少しは語れる結果になった。いつかどこかでお会いしたら、お礼を言わねばならない…。

 そんなシティマラソンを振り返ってみる。
 天候に恵まれた当日の朝、僕らはスタートの1時間前に会場の駐車場に到着し、もろもろの準備を済まし、8時15分過ぎにはトラックへと向かった。
 僕はC群の最後尾、1stウェイブの最後方でスタートを待つことになった。昨年の大阪マラソンのそれと比べれば可愛いものさと言い聞かせ、グロスタイムのロスは致し方ないと納得する。
 定刻。ビッグスワンの一瞬の静謐に号砲が鳴り響き、同時に歓声と拍手が湧いた。整列した数千のランナー達が、ゆったりと動き出し僕はそれについていく。スタート地点を通過したところで流れが途絶え立ち止まる。前がつかえていた。ランナー同士が少し押し合うようにしながら薄暗い出口を我先にと通り抜ける。
 後方からの走り出しは、前を捌くのには苦労はするが、見覚えのある背中をいくつも見つけることができる。心当たりを見つけては駆け寄り、声を掛けた。そんな入りの1kmは5分半だった。
 外の陽射しは力を増していた。それに前を気にしながら走っているせいだろうか、始まったばかりなのに随分と汗をかいていた。スタート待機中の水分補給の為に、背中ポケットに携帯していたパウチのスポドリが救いとなった。

 5kmまではアップのつもりで流れに任せた。信濃川沿いの通りに入ってからは、似たペースの背中を見つけて追走する。この途中、背後から名前を呼ばれたり、チームフラッグを掲げ、応援する仲間たちに会ったりと、気がまぎれた。

 萬代橋へたどり着くとフルとファン、それぞれのランナーのコースが分岐する。途端に視界が開けたようになり、橋を駆け上がっていくと見慣れた街並みが眼前に現れる。ランナーに埋め尽くされた橋に、非日常性を感じながら古町交差点の折り返しを目指す。

 10km通過は沿道の時計で52分台。手元の時計はラップで5分を切っている。ちょっと調子が良すぎる、どこまで持つかな。調子の良化と裏腹に、むしろ心配が先に立ってしまう。
 信濃川沿いから歴史博物館を経て港トンネルへ。このコースの難関はここから始まる。今回はそれを想定して、何度か試走をした(もちろん歩道で)。コース形状や上り下りのタイム差がある程度把握できていたので、特別に気負うことなく進んだ。ここでも思いがけない声援をもらい、それが気持ちを押した。

 トンネルを抜け海岸沿いの通りへ。殊の外、陽射しが強い。しばらくコースは上り基調が続く。昨年はここらで心が折れてしまったことを想い出して脚を進めていると、沿道から名前を呼ばれる。
 前を向いてしっかり走らねば、今しがたのオレンジジャージに叱られる。まもなく半分の距離に到達しようとしていた。

 ハーフは1時間47分。計画からは少し遅れていた。トンネルの上りからここまではどうしてもペースは落ちてしまう。脚に疲れが出始め、それ持ち直そうとフォームを整える。なんであれ、とにかく30kmまでは頑張ろう。それだけを想い脚を動かし続けた。

 30kmは手元の時計で2時間34分台。距離が伸びるごとにペースは落ちていた。次走をキロ5分で押していくのは難しいかも。落胆と疲労感に苛まれながら信濃川の土手を進み、ふと顔を上げるとチームメイトの応援団が目に飛び込んできた。コーラを手渡され、一気飲みしてすぐに走り出す。

 さぁ、あと12km、全然大したことはないね、と自身を鼓舞してみたけれど、疲労感には全然歯が立たない。33km以降はキロ6分まで落ちる。次走が控えてるからここは最低限でも、と納得できる理由をつける。それと絶対に止まらないと決めてゴールを目指した。
 不思議なもので、そこからの時間の進み方がまるで長い。そんな中、アクセントになったのは、やっぱり沿道からの声援だった。
 37km付近の高橋尚子さんとのタッチをはじめ、ガタテツ、ファイト〜!と本当にたくさんの、僕に向けられた声援を元に、なんとか市陸にたどり着くことが出来たのだった。
 ここ4年ほど新潟シティはフルマラソンの練習レース、それはカッコいい言い方で、失敗レースが続いている。前述のように開き直ったほうが利口だけれど、コンスタントに力を発揮できないだけなのだ…。
 次走は2週後の柏崎マラソン、しっかりせねば。(了)

※ ※ ※ ※ ※  今週のトレーニングなど  ※ ※ ※ ※ ※

5(金)午後ロード13km走
6(土)朝バイク
7(日)ロード10km
8(祝)新潟シティマラソン&スイム1.0km


【10/8までのトレーニング(km) …Swim4.0  Bike060  Run077】

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