2018年7月31日火曜日

オレタチの佐渡 7月編

7/28(土)
 始発のフェリーで佐渡両津港に到着。
「この日が待ち遠しくて仕方なかったって表情(かお)をしているね〜」と、荷物を受け取りに来てくれたTさんに、開口一番言われる。
 うん、確かに。それは間違いじゃない。
 今回こそ頭を空っぽにして目一杯遊ぶつもりだったので、それが表情に表れていても不思議ではない。

 早速、サドルに跨った。僕のバッグを肩にかけたTさんに「いってきまーす」と手を挙げる。
 いつものように小佐渡へ向かう。通行止が解除された佐渡一周線で水津を抜けて、小木までトレースし、350号線を使って真野、河原田を通って相川へ向かう。
 千種(ちぐさ)のTさん宅には遅くとも14時には着けるだろう。

 久々に走る水津までは、欠落した記憶の補填という点では多いに役立った。ただこの辺りでは始終、台風12号の影響だろうか、向かい風に悩まされる。
 自身のコンディションはともかく、自然が舞台の競技は思うようにならないことが少なくない。その状況を上手く対処して、その後のパフォーマンスに繋げるというのはトライアスロンの醍醐味の一つだと僕は思っている。
 のっけから体力を消耗した感はあったが水津以降、岩首、松ヶ崎、多田、赤泊、小木と軽快にペダルを回すことができた。陽差しが曇り空に遮られていたのも助かった。水分の補給は一定の時間を決めてこまめに摂った。ぶっかけ水を含めてボトル3本を持参したのだが、河原田までは保ちそうにはない。

 小木、上りのピークを通過した頃、恐る恐るAveを確認すると30km/hをキープしていた。上り坂の捌きが相変わらずよろしくないので、本番まではもう少し上手く登れるよう練習が必要だと思ったし、前回もそうだったがこの辺りは陽射しが強い。気のせいかな。いずれにせよ余力を持って小木を臨むことが肝要である。

 大きな観光看板のそばにあるパーキング、赤い自販機の横でサポートカーがハザードを出し、2人のバイカーが補給をしている。僕も飲み物が底をつきそうだったので立ち寄ろうと思ったが、止まるのが億劫だったのでパス。バイカーに会釈して通過した。そこからほどなく補給は尽きてしまい、さらに真野へ近くにつれて向かい風が強まってくる。弱り目に祟り目だった。虎の子のアミノ酸ジェルを喉に流し込んでペダルを踏む。

 真野のスーパーマーケットにピットイン。時間はお昼近くになっており、獰猛な陽差しと気温に、相川行きを端折ってしまおうとも考えたが、冷たい飲みものをとったら元気が出た。サドルに跨ると気持は河原田、佐渡トラのスタート地点を目指していた。

 追風に乗って佐和田海水浴場から二見、長手岬を抜けて相川へ。そこから山手に入り登坂、31号線から佐和田を目指した。覚悟はしていたが再び強烈な向かい風の中、Tさん宅に到着したのは14時に近かった。
 もう何度も似たようなルートを走っているが、佐渡のバイク練習は別格だ。次回練習で訪れるなら、グッとと距離を伸ばし独りロングライドを決めたい。

 そして、間髪入れずにTさんと一緒に、アルカヤック(2人乗りシーカヤック)で遊ぶべく、彼の運転する車で海岸を目指した。バイクに跨っていた頃より、ずっと空は晴れ渡り、強い熱を持った太陽が姿を見せている。佐和田の海水浴場も悪くないのだが、透明度という点においては、やはり外海府が抜きん出ている。サドルに跨りながら、海の様子をチラチラ伺っていたので、僕から夫婦岩付近で遊ぼうと提案をする。
 Tさんがカヤックの組み立てに悪戦苦闘しているのを尻目に、待ちきれない僕は群青の海に飛び込む。なんちゃってスイム練スタート。海水は透明であたりが良く見える。小魚もチラホラ見えて気分が上がる。地元の島見浜を思うと、もうあそこでは泳ぎたくないと思わせる海中の光景が広がっている。


 アルカヤックは文句なく楽しかった。あちらこちらの沖磯を目指して2人でカヤックを漕ぐ。操作はむずかしくないし、二人乗りなのでどちらかが休んでいても良いものだから、後部座席の僕は大いに怠けることができた。ずっと笑っていたかもしれない。
 小一時間ほど遊んだあと、もう一度スイム練。ここでならずっと泳いでいられそうだった。
 陽焼け止めを塗らなかった背中には、この刻印が真っ赤に刻まれるのであった。


 7/29(日)
  朝5:30分。前日のさまざまな疲労が抜けきらない身体を、無理やり寝床から引き離しランへ。涼しいうちに走っておこうと、片手にはドリンクを詰めたボトルを持って、Tさんの家から見える金北山方面を目指す。
 山のてっぺんには、地元の人々がガメラレーダー(?)と呼ぶ白い建造物がひょっこりと顔を出している。
 青空にくっきりと浮かび上がる緑の金北山は壮大だ。里山の田圃道をひたすら山に向かっていると、早くから農作業に従事する地元の方の姿がチラホラ見える。田んぼの水路には、音を立て勢いよく水が絶えず流れている。他に聞こえてくるのは鳥の鳴き声ぐらい。自然の奏でる音に囲まれ、陽射しを避けながら山間の道を進む。
 先にはダムがあり、向こうからジョガー1人がやってきた。僕らは軽く挨拶を交わし、それぞれの方向を目指す。眼前には蛇行する急な上り坂が現れて、こっちへおいでと手招きしている。ガメラレーダーまで行くつもりないが興味本位で坂を登る事にした。
 まぁこれが辛い。歩く方が速いんじゃないかぐらいのスピードになり、ボトルも空っぽになってしまった。途中の木々の合間、上手い具合に山頂のレーダーの見える場所まで進んで、建物を仰ぎみて踵を返すことにした。
 13kmちょっとの早朝の金北山ランとなった。あのゲキ坂はマジヤバイが、もしかしたらいつか・・・。

 午前8:30過ぎ。Tさんとバイクで出発。サイクリング程度ねー、と言われても、こっちの脚は勝手に廻っちゃう。
 カンカン照りの陽の下、両津に向けて大佐渡線を通り、加茂湖周辺をぐるりまわり、加茂湖でちょっとした探し物をしたことは無かったことにして、僕的に恒例となったフルーツ削りで身体を冷やし、最後は追風の余力を借ってローテーションしながら千種へ帰路に付く。

 7月の「オレタチの佐渡」はこれにて終了。夕方のフェリー、2等席は横になれないぐらいの混雑だった。さて、次は・・・。

【佐渡2日間の練習 スイム?? カヤック?? バイク160km ラン13km】

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