2022年9月26日月曜日

ひっさびさの…。2022.9.19〜9.25

★今週のトレーニング備忘録 

19(祝) 台風の影響で朝7時台には30℃近い気温が予想されていた。この日の計画は早々朝にランスタート。けれどそういうときほど寝坊してしまうもので起き抜けで走ることになった。慌しい割には身体は動いてくれて序盤はセーブしてのペース走になった。しかしこの日の天候はほんとうに厄介で、陽射しが強くて気温が上がるのとは違い、熱を含んだ風が吹きつけるという不快なもの。時間経過とともに気温は上昇、これは危険だと感じ無理は禁物とキリのよい給水ポイントで脚を止めた。週後半の連休で長いところを走れれば、もう少しは自信がつくと思われるが、果たしてできるだろうか。

20(火)  台風上陸。外は予報通り強風と土砂降りの雨。前日、整理整頓したトレーニング部屋で固定ローラー。ハイケンデンスとタバタを入れる。そして、夕方はスイムのつもりだったが肌寒いのでスキップ。アクティブレスト。

21(水) 朝ラン。4,5キロのアップジョグからキロ5分切りペースを目指してビルト走。とても涼しい気候で気持ちよく走れた。こういう練習を積み重ねてスピードを取り戻したい。
 夕方はジムスイム。前乗れない、グライド感もイマイチ。もどかしい。何かきっかけが欲しい。

22(木) 朝、固定ローラーの準備をしていたらタイヤ圧への調整ネジが回らなくなった。ぼくなりに修繕を試みるが、ネジ山が複数箇所削れていて物理的にどうこうという問題ではなさそうだ。メーカー修理となると時間が掛かるだろうから、中古品検索、早速、発注。世の中はオンラインのトレーニングツールが席巻しているがランニングコストを考えると手が出ない。当分は同機体で頑張るつもりだ。
 夕方プールへ。キッズ教室があって一般開放は3レーン。「リカバリの肘を耳より前に」「腕の重さを使って入水、エントリー」このあたりを意識してインターバル泳。前の重心のコツに少し近づく。

23(祝) シティに向けた確認ランニング5分半ペース目標の30km走。ぼくが超えなければならない、大きな大きな山場だった。午前7時過ぎ開始。前半のコースはいつもと趣向を変え、中盤から後半はいつものコースを周回するもの。この周回コースにはちょっとした起伏を6回通過する縛りを入れる。
 走り出しからしばらくして、徐々に目標の5分半に収束。当然のように10kmを過ぎるのだが、徐々に不安が頭をもたげだす。さまざまな要因があるけれど、ひとことで言えば練習不足からくる自信のなさだ。何度も弱気に絡め取られそうになったが、前週の20km走を5分20秒でやっているので力の裏打ちはあると言い聞かせる。
 13kmあたりでエネルギー補給として、初めて試すshootsを胃にしまうと、空っぽの胃にズシンと収まって落ち着いた(この日は朝食抜き)。そして17、8あたりでペースが落ちそうな雰囲気があったが、ここはいつものジェルを口に含んで脳を騙すことに成功する。
 22km過ぎで計画通りピッチを上げに掛かる。実際はほとんど時計は変わっていなかったのだが、それで良い。そうこうして27km過ぎ、この日初めて水を補給してラストへ(事情があって水分の代わりにポカリゼリーを5km毎にチビチビやりながら水分補給に替えていた)。
 遂に30kmクリア。楽ではなかったが多少の余力も残せたと思う。ひさっびさに目標通りの練習ができ気持ちが晴れた。体調よりも気温気候のお陰だ。また、走り終えた後のダメージもあまりなかった。一番の懸念は右の踵だったが痛みは酷くなく、こちらも予定通り、この日の午後に鍼を施す。計画通りことが進めることのできた稀な1日だった。

24(土) この日も台風の影響で朝から雨。午前中はジムでスイム&トレミ。スイムのキーワードは肘。リカバリーとエントリーで肘の位置と動きに意識を回したところ100mレスト20のインターバル泳5本全て100秒内に収まった。前乗り感がさらに増す。一歩前進。30km走のshootsが気に入ったので幾つかの種類をまとめ買いする。

25(日) 珍しく家内がロードバイクで伴走をしてくれるというので、というかそう仕向けたのだが、新発田(しばた)の内ノ倉のダム湖の畔を走る。物足りないのでダムまでの登坂を1往復加える。3連休最終日のちょいとした刺激。

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19(祝)  ロード15(80) +ダウンジョグ
20(火)  固R(25) アクティブレスト
21(水)  ロード8(43)  スイム1.5(27)
22(木)  スイム1.2(20)
23(祝) 午前 ロード30(165)
24(土) 午前 スイム1.6(30)、トレミ8(48)
25(日)  ロード16.5(99)
9/19~9/25(km)…S4.3R77、Re.1

2022年9月19日月曜日

佐渡の反省。

 バイク中盤、50kmの里程標を視認したところで、勢いにまかせペダルを踏んでいる自身を諌めた。手始めに、ひとつギアを落としてケイデンスをあげる。脚に負荷をかけず速度を維持。それから小木や西三川の難所(坂)では早めにフロントギアを落として脚の負担軽減をはかった。
 それでも終盤は四頭筋、ハム、それにふくら脛に疲労を感じていた。暑さからくる脱水やオーバーワークだ。腰や背中も辛い状態だった。きっと距離が伸びた場合、スピード劣化は小さくないだろう。

 こういった点を踏まえると、今季のバイク練習は距離をこなすことに終始していたと思う。もう1段うえの持久力、耐久性を目指すトレーニングを怠っていた。
 佐渡のバイクパートでいうならば時速35kmから38km程度で一定時間、あるいは短時間でももがくような練習が必要だった。それは固定ローラーにしても然りで、汗取り程度ではなくハイケイデンスやタバタを取り込んでいかねばならない。
 大会に出るとそういう必要性に気づかされる。実力以上のアクセルをふかして底が割れる。ランニングや、もしかしたら補助トレーニングまでが自分のできる範疇に収まっていたかもしれない。セルフコーチングの落とし穴か。

 佐渡の帰路、港に迎えにきた家内にも話したが、2019年、20年の成功体験が慢心を産んだ。ある程度やれば結果が出せると思い込んでいた。言い訳になるが、脚の故障でランニングが一頓挫したことも大きく影響した。
 レースのリザルトを確認した周りは、凄かったね、頑張ったねと労いの言葉をかけてくれる。具体的に良い点を抽出して誉めたり、肯定的な思考を持つようにアドバイスをくれる。それらには本当に心から感謝している。そして、ぼくも他にかくありたいと願うのだった。

 話を戻そう。バイクに乗る時間が限られている場合は、補助トレーニングが必須と考えている。つまり筋エクササイズだ。恐らく今やっている種目は間違っていない。が、広背筋から腰に掛けた負荷は以前より軽くなっているのは事実で、それは脚部(四頭筋)も同様。唯一の救いは臀筋群で、とりあえずこの距離については全く問題はなかった。
 そこで筋エクササイズを組み立る必要がある。先月(8月)のエクササイズはウェイトは軽いが、内容はどんぴしゃ。これらの実施頻度を増やすそうと思っている。
 目下、新潟シティ対策が中心だが終わり次第、11月のもてぎ耐久へ照準を合せたい。正直言えば迷いや自信喪失はある。けれど今は、次の目標(トライアスロン)へ進むことを前提として、物事を進めようと思っている。まだ止まれない。

この先にあるもの。2022.9.12〜9.18

 気持ちを整理するのは難しい。けれど、ふさいでいても何も始まらない。
 来月の新潟シティマラソンを意識して練習を開始する。佐渡の疲労もさることながら、フルマラソンを走れる脚を作らねばならない。とは言え、この週を入れて実質3週間しかない。
 フルマラソン相当を走ったのは2019年の4月以来。以前のように上手くやれるなんて微塵も思わず、体裁も捨てとにかくフィニッシュすることを第一に考える。その1点に集中してやれること組み立てたい。4時間半もあればなんとかなるでしょw

★今週のトレーニング備忘録 

12(月) 朝は5km。週末、熱射と脱水が組み合わさったせいだろうか、はたまた崩れたフォームで無理をしたせいだろうか、四頭筋の筋肉痛がひどく、アクティブレストで回復を促す。夕方、仕事でくたびれてしまったのでスイム予定をスキップ。

13(火)  朝ラン。ビルト走10km。ピーク速度までは上げずに気持ちよく。筋肉痛は相変わらずひどいが回復基調にあると信じるしかない。夕方はジムスイム。しかし、酔い止めを飲まなかったために500m泳(9分13秒)といくつかのドリルで酔って、沈没。

14(水) 朝ラン。前日より速いペースを意識する。夕方はスキップして息子と一緒に晩飯を作る。なんでもない日常の喜びに、トレーニングしか頭のない自身を省みる。

15(木) 朝ランをスキップして夕方ロードへ。本当は休みたかったが無理を押す。

16(金)  朝ラン、終始6分程度のジョグ。脚には未だ筋肉痛が残る。夕方は毎月恒例の食事会へ。久々の顔に会い、終電で帰宅。


17(土) 前夜の飲酒はほどほどにしたつもりだったが18kmで脚が止まる。その後、予約した主治医の元を訪れ、ジムへ。脚をほぐすつもりでスイム。500mは9分20秒。

18(日) 台風の影響を考慮していつもより早い時間にロードへ。気持ちよく、さりとて楽ではないペースを刻もうと考えてスタートしたが、思いの外動くことができ、5分20秒前後のペース走で20km。そのあとスロジョグで距離を重ねるつもりだったが、止まった途端に走る気力が失せ都合2.5kmほど歩いて帰宅。

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12(月)  ロード5(29) アクテイブレスト
13(火)  ロード10(55)  スイム0.6(10)
14(水)  ロード10(53)
15(木)  ロード8(43)
16(金)  ロード8(49)
17(土)  ロード18(100) 午後 スイム1.4(30)
18(日)  ロード20(107)
9/12~9/18(km)…S2.0R79、Re.1

2022年9月12日月曜日

2022.9.5〜9.11

 佐渡を終え、レースの疲労やDNFへの悔しさで、身体も気持ちも萎えた今週。新潟シティマラソンに向け始動せねばと気持ちが焦る。その一方で仕事の方も加速度を増す。大変だぞ、こりゃ。

★今週のトレーニング備忘録 

5(月) 日中ずっと気持ちが悪い。胃がむかむかする。夕方になるとかなり和らいだので帰宅後、走ってみる。走り出しは5分30秒。が、身体が鉛みたいに重い。もっともシャープに動ける…かどうかわからんが疲労感大。最後の1kmだけ頑張ってもがいて、5kmで終了。走ったあと、ものすごく気持ち悪くなった。ダメだこりゃ。

6(火) 全休。

7(水) 朝、霧雨の中をランニング。気持ちよく走ることができた。、回復基調。次いで夕方はジムでスイム。はじめの500mは9分丁度。50mのインターバル、続いて100mの・・・と思いきやコースシェアになったのでヘッドアップなどを練習。

8(木) 夕方ジムでスイム。教室とかち合ったり、言いたくないがコース優先を間違えて泳ぐご方がいらして…。

9(金) 今日は出張なのできっと夕方は練習ができないだろうと朝ロードへ。

10(土) 勇んでロング走…も、アップから5分40秒のペース走なのに実質7kmで脚が止まる。日陰で風通しの良い場所で腰を下ろし補給。また走り始めるが立ち上がりざまに目眩がして治ってから再び走り出すもジョグでも苦しいのでやめ。木陰で芝生の上で大の字になって雲を眺めた。睡眠不足、走り始めの鼻出血。兆候はあった。また何故か四頭筋がひどい筋肉痛に。

11(日) 休養も視野に入れるがどうしても走りたい。AM5時台にスタート。とても涼しい。気持ちを変えようとあまり走らないコースを選択。気の向くままに進み5分ちょびっとでまずはキリの良いところまで。昨日のことがあるので無理をせず少しペースを落として進んでいると、見覚えのあるワンコズが…。トータル20km走、新潟シティマラソンに望みを繋ぐ。
 午後、鍼へ。いつもより入念なマッサージと四頭筋への鍼。かなりの割合で筋肉痛が消える。それから息子のオフロードバイクの納車。workoutがてらにぼくが自走で帰宅。すると筋肉痛が再び表れる。


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

3(土) バイク30、ロード1(6)
4(日) 佐渡トライB DNF スイム2.0(40)、バイク108(210)、ロード6(50)

5(月)  ロード5(29)
6(火) 休養
7(水)  ロード6(33)  スイム1.3(20)
8(木)  スイム1.1(20)
9(金)  ロード7(38)
10(土)  ロード11(65)
11(日)  ロード20(109) 午後 バイク25(60)
9/5~9/11(km)…S2.5、B25R49、Re.1

2022年9月11日日曜日

2022佐渡トライアスロンBタイプ、バイクからDNFまで。

 DNFの選手の文章なんて読んでも意味ない。はい、まったくその通りだと思います。が、もしかしたら何か気づきがあるかもしれません。読む読まないは、どうぞご自由に。

 トランジションでウエットを脱いでヘルメットを被り、ゼッケンベルトを腰に装着。あれ、これで準備OK?拍子抜けするぐらいサラッと支度が整ったので、ウエットをたたんできちんと籠にしまう。再度、装着物を点検し、ラックからバイクを下ろしてスタートラインを超える。あらかじめビンデイングにセットしたバイクシューズは後ろのつばに輪ゴムを通し、バイクにひっかけて左側のシューズを下側にしている。乗車ライン過ぎざまに、パッとカッコよくバイクに飛び乗りたいのけれどさほど上手くはいかなかい。やっぱりこの練習は必要だ。実は、これ毎回思っているかもことかも。
 ーさぁ、これからよろしく頼むよ!この日のために決戦用ホイールを装備した相棒のキャノンデール エボシックスに語りかけた。

 佐和田から国仲バイパスへ。向かい風に押されているのか、あまりスピードに乗れない。BPMは高め。そうそうと思い出したように準備した補給のいくつかを胃に納める。
 選手の密度はそんなに濃くないが、ここいらの道中は抜きつ抜かれつを繰り返す。ここは気張ってはいけない。
 両津に入る。あまり見覚えのない、幅員の広い道路へ誘導され大佐度一周線入る。Bタイプ最初の難所の住吉、眞木あたり。坂を登るとパラパラといくつか声援が聴こえる。沿道からの応援にまだ慣れないせいか、ぼくはなんだか照れ臭かさい。そうそう、ここいらののぼり坂は、ー覚悟していたよりシンドくなかったのでホッとした。ホイール様さまだ。

 朝の曇り空は気がつけば青空に変わっていて、どこぞを通過した辺りから蝉の声が耳に届く。小木の坂までは大した難所はなかったよな、なんてことを考えながら前を行く選手との距離に気をつけながら、抜きつ抜かれつペダルを踏んだ。とても楽しい!サイコンの速度表示をチラっと確認すると、実力上限に近い速度が出ている。大量のアドレナリンと追い風効果だ。そして、ひょいと後輪ギアを確認すると、トレーニングより2枚上のギアを踏んでいる。苦しいわけじゃないけれど、後半のためにギアを落とす。速度は下がるけれど、そこはケイデンスでカバーする。

 断片的ないくつかの記憶が蘇る。TTバイクの下りの物凄いスピードに思わず声を出したり、上背のある脚の長い女性選手にあっという間に追い抜かれ、あれよあれよその背中が小さくなっていく。そしてふと左に顔を向けると新潟の山を背景に光が反射する青い海が広がっているのだった。

 赤泊ASで受け取った水のボトルは身体の冷却用とした。確実に陽射しが強まっていく。頭や首を狙って水を掛ける。思いの外水は冷たかった。あの、ひやっとする感覚がたまらない。

 小木の坂へ。急勾配の坂に速度を瞬殺され、ぼくはすぐにフロントギアを落として残り僅かのギアでクルクルとペダルを廻す。周囲の選手たちも同じように抗えない重力に呪縛される。そのさまはそれまでの時間の流れが急に遅くなったように感じられた。
 ぼくは少し先のアスファルトに視線を落とし前方の視界を確保し、できるだけ楽な姿勢でペダルを漕いだ。坂の一区切りとなる柿の看板まではあっという間だった、が、疲労感は一気に濃くなった。
 気温はさらに上昇し、周囲を照らす。両足の四頭筋がピクピクして引きつりそうになる。細かいアップダウンが辛い。下りではホイールの力を存分に借りることにした。

 西三川の坂で、幼子を抱いた若い夫婦に声援をもらったので右手をあげて応える。それは上り坂の真っ最中。ふくらはぎがピクピクと意図しない挙動をする。ここを抜ければあとは下り。常にそれを胸に、しまふうみさんのある下り坂に向かって一瀉千里に通過、真野湾の先に街並みが見え、時計を確認する。残すところはあと10km。予定時刻には及ばなかった。

 バイクトランジションはまだ閑散としていた。降車ポイントから自分のトランジションまでは距離があった。もちろん目印があるので迷うことはなかった。メットを脱ぎ、バイクラックに相棒を掛ける。
 ー今回もノートラブル、ありがとう、おつかれさん。
 靴下を履き、ランシューズに足を入れる。シューレスを結ぶ手はミスなくちゃんと動いてくれる。サンバイザー、サングラス、それからラックに備え付けられたカゴに準備した補給を背中のポッケにしまう。手際は悪くない。

 ランスタートのエイドで身体に水を掛けてもらった。ひんやりとした水は身体を生き返らせる。スポドリを手にし、思わずコーラも取ってしまった。ふたつともほぼ一気飲み。さぁここから。時計は11:40を過ぎている。計画からは10分のビハインド。それは真野のあたりからわかっていた。前回タイム越えは難しそうだった。そんなことを考えなら、ゆっくりとランに入った。時計は見ない。まずはペダルを踏んだ脚を、走る脚に変換することが最優先。普段のラン通りでいい。
 1km通過の時計は6分1秒。うーん、1秒余計だな。この頃は、まだそんな余裕があった。トコトコ進んでいくうちに段々と気持ちが悪く、吐きそうになってきた。風があったかどうかは覚えていないが、粥の中を走っているような感覚に陥った。胃の中の液体が込み上げてくる。脚が止まりそうになる。
 2度目のこみ上げには我慢できず、コースを外れて嘔吐する。エイドの飲み物に違いなかった。コースに戻り、走り出す。どれぐらい走れたかわからない。すぐに止まったかも。歩いた。仕方ない、歩こう。いや走ろう。またすぐに止まる。折り返しはどこだろう。緩やかに湾曲する海岸沿いを見渡し見当をつける。時計のキロラップは7分を知らせた。走ったみた。止まる。続かない。仕方ない歩こう…、…、…。

 2週目に入るところにいた審判に声をかけ危険を告げる。誘導されて芝生に座るように言われ、棄権の手続きが行われる。思っていたより手際良く、そしてとても呆気ない。
 今年、いやその前から、ずっと想い続けていた夏が閉じる。いや、自分で扉を閉めたのだった。

2022年9月8日木曜日

2022佐渡トライアスロンBタイプ、前日とスイムまで。

 結果はDNF。ランの1周目の折り返しにも満たないところで吐いてしまい脚がとまる。時間を置いては走り出すが、すぐに続けられなくなる。折れた、壊れてしまった。2周回目で自ら棄権を申し出る。フィニッシュまで歩き通す選択もあったが、さらに症状が悪くなること、そうなったときに自分はもちろん周囲にかける迷惑を考え、力が残っているうちに申告しようと決めた。

 今も(大会翌日)気持ち悪い状態が続いて。胃腸が弱ったところでの熱中症や脱水によるものと考えられる。前日の食事もさることながら、この夏は遠慮なく冷たいものを大量に取った自覚がある。そういったことも含めて長時間運動する支えの胃腸の力が低下していたのかもしれない。過去、3月の関東のマラソン大会でも似た経験はあったが、あのときは途中で回復できた。だが、今回はそうではなかった。恐らく気温からくる影響だろう。
 なんであれレース前の体調管理には十分に気をつけねばならない。どんなことがあっても食べられなくなることはないが、消化、吸収の能力については別立てだ。もしかして加齢もあるのかなぁと脳裏をよぎったりする。それはまだ考えたくはないことだけれど。

 自らゴールフィニッシュを諦めたことへの自責はあるが、一方で、持てる力は出し切った思いもある。意味のあるDNFにするためにきちっと分析して、リセットするしかない。
 話は変わるが、会場から荷物の搬出の際、同行していただいたマーシャルの方々がとても優しく、この場で伝わるとは思えないが心から謝意を表したい。温かい励ましの言葉をかけていただき、本当にありがとうございました。

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9/3(土)
 ひとり始発のフェリーに乗り込む。単独行動はいつものことだが前回‘19年の大会には息子がいたことを想い出した。父親として直接なにか一緒にできることが減ったのは残念。
 鉛色の空と睨めっこしながら佐渡上陸後のいくつかの予定や選択肢を選ぶ。到着したとき、わずかに小雨がぱらついていたので路線バスで宿泊先へ向かうことにした。
 週末のバスは観光地をめぐる役割も担っていて、上っ面の観光気分を味わうことができた。乗り込んだバスの規格は、ぼくが小学生の頃、祖父母の家に出掛けるときに乗ったそれを思い出させる懐かしさがあり、結果的には1時間以上の乗車となったが苦にならなかった。そしてなにより、降車時に応対してくれた運転手さんの心遣いがありがたかった。

 雨粒はぱらついていたがバイク自走で移動する。選手登録を済ませ、会場に掲示してある応援FAXを眺めたり、曇空の下の屋外ブース会場をまわった。まだ早い時間であり例年のような活気はなく見えた。
 登録会場をあとにして、予定していた次の行動に移った。詳細は省くが、ぼくなりの義理を果たした。だがどうかな。あまり期待しないでおこう。
 昼食は7月のOWSにお世話になったお宿の喫茶店に立ち寄った。ここではなかなか面白い出会いがありレース楽しみが増えた。こちらも詳細は省略するが、本当に実現したらこの場で報告することにします。多分ないと思うけれど。
 そうこう時間をうっちゃってから宿泊を共にする面々と合流する。それぞれの用事を済ませて、皆でリラックスしたひとときを過ごす。特に夕食はとても楽しい時間となった。各自、翌日の支度を済ませ20時は消灯。しかし、ぼくはあいも変わらず22時半過ぎまで悶々とした。寝床が変わるのは本当に得意じゃない。

 9/4(日)
 午前3:00前に目覚める。入眠しやすいように安定剤を服用したせいで体が重い。もう少し眠ろうと目を閉じるが、おそらくAタイプの方々と思われる物音が耳について寝付けず、まんじりとしながら起床予定時刻のAM4時のアラームが鳴った。
 起き抜けの早い朝食を摂りながら、最後の支度をして午前5時半頃、配布されたビニールバッグを2つを背負いこんで、薄明かりの道をバイク自走で会場へ向った。

 10分と掛からず到着。最終受付を済ませ、ひと通り準備を終わらせた頃、定刻通りAタイプがスタート、赤いヘッドキャップが沖を目指すさまは壮観だった。ツイッターでフォローさせて頂いている松田さんに注目。やはり彼の泳ぎは突出していた。ロング挑戦に本気で取り組む彼の姿勢には胸を打たれる。全てのAタイプの選手に敬意を払う。
 スイム試泳の終了15分前にスイムCK。沖に覗くオレンジのブイを目指してみたり、岸に戻るときも目印を決めてヘッドアップを確認。海は穏やかで、波はほとんどなく水温も丁度良い。
 スタート地点への集合を促され、スイムアップ40分あたりと見当をつけた砂浜にひとり座ってスタート時刻を待った。刻々と時間は過ぎる。ゆったりと深呼吸を繰り返すと周囲のざわめきがだんだんと気にならなくなる。準備は整った。

 AM7時半。中央よりもやや外側からスイムスタート。前方、左右ではドルフィンを繰り出しているが、ぼくは海中に身を投じ水を掻いた。バトルの始まりだ。
 スイムの最大目標はブイを見逃さないこと。ヘッドアップを細かく入れる。OWSでのミスは繰り返さない。それとウエットスーツを着用しているので、掻き手は自身の体のそばを通るよう意識した。
 タイミングを計ってヘッドアップ、目標ブイを視認。ひと掻きしてブレス。この繰り返し。キックを打つ選手が前方にいるとやりにくい。それを交わしながらヘッドアップを入れる。併せブレスで内側の小さなブイを確認。最内からは十分な距離があることが判り、反対外側にはライフセイバーがいらして時折、沖の目標のブイと重なった。それで大体の自分の位置取りをイメージし、それ以上外に出ないようにでそろり内側へ寄った。もちろん、目標のブイは見逃さない。

 ひとつめのブイを大きく右に回った際、選手ともつれ合い、次の目標のブイを見失う。落ち着いていたと思う。毎回ヘッドアップを入れて修正。
 沖に出ると潮の流れを感じ、僅かに立つ波でブイを認識するのに苦労する。でも概ね半分の距離を過ぎたことが励みとなる。
 浜へ向うにあたっても基本的には同じだ、目標を見失わないこと。だが、沖からのブイの認識は困難だ。時間ロスになっても平泳ぎで確認したろうかとも思ったが、内側のブイと周囲の選手を頼りになんとなく位置を確認しつつ、準備のときにバイクトランジションであたりをつけた、並列する青いのぼり旗を手がかりにした。浜辺のスイムゲートが目視できるようになるまでにはそう時間はかからなったと思うが、左右を選手に挟まれてしまい身動きが取れなくなる。なのでブレスで視界に入る内側のブイを頼りにてしばし我慢した。
 そうこうしていると海の底がうっすらと、おぼろげに見えてきた。実はそこからがまだ長いのだけれど、前方の確認しながら掻きを強めて右の選手の前に出た。さらに視界が開けそのまま真っ直ぐ、スイムゲートに向う。掻き手が砂浜に触れ、掻けるギリギリまで泳いだ。手のひらが底に着くようになってようやく立ち上がる。浮力から抜け出し、少しよろめくようにして階段をあがる。スイムCK通過までは少し息が切れるぐらいで走りこんだ。時計を一瞥する。38分台、悪くない。シャワーで止まる選手が少なくなくて、彼らに接触せずに走り抜けそうになかった。シャワーの横を通り過ぎバイクトランジションへ向う。ぼくを待つ相棒は、浜への目標とした青いのぼり旗の立つ辺りだった。(スイム141位 39分26秒)

2022年9月2日金曜日

週末は佐渡。2022.8.29〜9.2

 すべての梱包が終わった。あとは明日の朝、忘れ物がないようにするだけだ。
 ここに至るまでを振り返るとこの夏の情景がいくつも蘇ってくる。
 晴れた涼やかな朝の静寂、太陽のかがやく空、樹々の木陰、群青の海。獰猛な陽射しを浴び、大汗を流しながら、今すぐにでも休みたいと思いながら、必死に何かに向かう自分の姿。
 Tシャツと半パン、あるいはトライスーツで奔放に駆けまわった季節は終わり、自然も人もきたる季節へと装い始める。佐渡トライは季節の境界に存在するイベントで、ぼくに夏仕舞いを告げる。
 いわずものかな明日からは佐渡。カウントダウンがはじまったような心境だ。何かにつけて最悪の状況が脳裏にに明滅する。けれどその向こう側には、かつて何度も味わった安堵が見え隠れしている。そんな心絵である。

★今週のトレーニング備忘録 

29(月) 朝のworkoutはスキップ。一度着替えたのだがヤメた。こういうことは殆ど記憶にないが、自分の判断を信じよう。ちなみに外の気温は15℃。
 夕方、5分半ペースで10km。いつもと少しコースを変えて郊外から街中を、できる限り明るい場所を走る

30(火) 朝は固定ローラー。基本は定ケイデンスだが、テンポやギアを上げて若干の変化をつける。夕方はジムでスイム。はじめの500mは9分丁度。50mのインターバル、続いて100mの・・・と思いきやコースシェアになったのでヘッドアップなどを練習。少し走りたくなってトレミを少し。

31(水) 休養。

9/1(木) 夕方、ジムでスイム。はじめの500mは9分12秒。グライドの切れがないとタイムはこんなものか。リカバリ時の肘の位置なんかが影響しているのかも。適当にインターバル泳して上がったが、やっぱり物足りないのでトレミでビルト走を少し。

2(金) 朝、荷物の確認。リスト表と睨めっこ。そして帰宅後、バイク梱包から着手して全ての準備を終える。少しジョグでも、と思ったけれど、家族と夕食を食べたり、また改めて持ち物の確認をしたりしていると時間はあっというまに過ぎる。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
29(月)  ロード10(56)
30(火)  固定R(30)  スイム1.3(20)トレミ5(28)
31(水) 休養
9/1(木)  スイム1.1(20)トレミ6(32)
2(金) 休養

2022.8月のまとめ

 実に3年ぶり、6度目の参加となる佐渡Bタイプの目標は以下の通りだ。
 スイム 2km 39分台 (1分55秒/100m) 消費カロリー≒450kcal
 バイク 108km 3時間20分以内 (11時半頃にトランジションへ) ≒3,200kcal
 ラン ハーフ 2時間以内 (5分38秒/km) ≒1,500kcal

 走破タイムは毎度の6時間以内目標だがトランジションを含むと・・・。丸3年ぶりのレース、トランジションで下手を打たぬように準備することだが大切なので、少なくとも今回は確認表にアレコレ加筆して脳内シュミレーションを重ねている。
 これを書いている時点では、バイクまではまぁそこそこ力が出せそうな気がする。但し、7月のOWSや、その前日のバイク練を思うとあまり大きな声では言えなくなるのだけれど、そこまではなんとか目標に喰らいつきたい。
 なにはともあれ問題はラン。すべてはそこに掛かっている。無理なペースで走破することは諦めるといいながら、今の実力でもかなり怪しいサブ4ペースを目標設定してがんばりたい。
 佐渡ではこのカテゴリで6時間内を狙うことがライフワークになりつつある。いつまで続けられるのか心配だが、ぼくにとっては夏を過ごすにになくてはならない楽しみ事になっている。

 そして補給。カロリーベースの消費予測は5,150kcalとなるが、例年同様の2,000kcalの準備を予定している。

《前夜》就寝時にマグオンのようなもの(毎年会場のブースで購入)、眠剤は必須。
《スイム》酔止め、スイムCKではスポドリ持参。
《バイク》VESPA2本(バイクの直前、70km地点過ぎで追加)、バイクボトル2本分(粉飴150g、クエン酸3g、1,140kcal)、サバスジェル3本(510Kcal)、自家製梅干半分×2、+α
 《 RUN 》VESPA1本(1周回後)、サバス(170kcal)

 こちらも例年通り。週末の食事はしっかり食べ、当日の朝食は朝4時起床で炭水化物を過多にするために、宿から出るお弁当に+αする。最後に、この台詞も毎度のことになるが、終始、笑顔で楽しみたい。

8のトレーニング・・・Swim16.1(12)、Bike***(8)Run189(21)、Rest.7
1(月)  トレミ8スイム1.0
2(火)  トレミ8スイム1.0
3(水)  トレミ8
4(木) 休養
5(金)  ロード10
6(土) 午前 バイク54〜ラン3 午後  スイム1.0
7(日)  ラン13 午後  バイク32
8/1~8/7(km)…S3.0、B86、R50、Re.1

8(月)  スイム1.3
9(火) 休養
10(水)  ロード7
11(祝) 午前 バイク95 午後  ロード6
12(金) 休養
13(土) 午前  、トレミ10、スイム1.2
14(日)  ロード18(96)
8/8~8/14(km)…S2.5、B95R41、Re.2

15(月)  ロード11  スイム1.5
16(火)  ロード10  スイム1.5
17(水)  固定R  ロード9
18(木) 休養
19(金)  固定R 休養
20(土)  バイク64、ロード12、午後 スイム1.5
21(日)  バイク125、ロード3
8/15~8/21(km)…S4.5、B190R45、Re.2

22(月)  スイム1.0
23(火)  ロード10
24(水)  スイム2.0、トレミ7
25(木)  、スイム0.7
26(金) 休養
27(土)  バイク62、ロード5、午後 スイム1.1
28(日) 午前 トレミ16
8/22~8/28(km)…S4.8、B62R38、Re.1

29(月)  ロード10
30(火)  固定R  スイム1.3、トレミ5
31(水) 休養