2023年12月7日木曜日

2023年 第37回那覇マラソン 前日編

 12/2(土)
 朝の気温は3℃。朝刊に昨日市内で初降雪を観測した記事が載っていた。夏の破壊的猛暑の記憶と最近までの気温を思うと、急に寒くなった気がしてならないが、遠くの山々では雪化粧がはじまっていてこのままいけば本格的な里雪も近いだろう。
 この日ぼくは那覇マラソンを走るために沖縄へ向かう。
 師走のレースに出走するというのは初めてでコロナ禍以降初の遠征だ。これを皮切りに再び外へ飛び出していく機会が増えるのではと思う。そして沖縄にはもうひとつ目的があった。宮古島トライアスロンで知り合った沖縄のチーム「TECHI テチ」の面々と合流して酒を酌み交わすのだ。もしかするとマラソンは口実で彼らに会いにいくのが本当の目的なのかもしれない。
 「人生を楽しむのならば旅をしなさい」
 人生の先達は口を揃えたようにそう話す。国内外問わず、知らない土地を訪問する旅行生活を送ってみたい。それは多くの人びとの定番の夢のひとつかもしれない。
 ぼくはスポーツイベントを足がかりに旅をしているようなものだ。そこに集う人々、その地に住まう人に声を掛け自身の生活圏以外の人々の営みのようなものを感じている。いくらかの無理はやむを得ない。自身のやりたいことはどしどしやっていくべきだろう。つたない直感を信じて勇気を持って臨んでいる。ぼくにとってのスポーツ遠征は人生を最大限に楽しむための方法であり手段なのだ。

 お昼に新潟から出発して大阪伊丹空港で乗り継ぎ那覇に到着したのは17時過ぎ。そこから「ゆいレール」でひと駅目の赤嶺(あかみね)のホテルにチェックインする。手荷物を置いて再びゆいレールで壼川駅へ向かい、受付会場の奥武山公園でマラソン参加のためのゼッケンを受け取った。18時を少し過ぎたぐらいだった。空港、宿泊にマラソンスタートの会場、それぞれが目と鼻の先ほどの近さだった。観光マラソンの草分け流石の設計だと思った。
 会場が宿泊からとても近いことが分かったので、夕食や買い出しの散策を兼ねて徒歩で移動する。テチのKさんから教えてもらった、そばのお店の暖簾をくぐり、近所のスーパーマーケットで翌朝の食の買い出しを済ませホテルに戻る。すべてがほぼ想定通りで余裕を持って行動することができた。23時には消灯。ちょっと寝付きが心配だったので久々に薬を飲んで眠りについた。(続く)

0 件のコメント: