2025年9月29日月曜日
2025.9.22~9.28
2025年9月22日月曜日
お見積り。2025.9.15~9.21
2025年9月16日火曜日
2025.9.8~9.14
第37回(2025年)佐渡トライアスロンのこと
佐和田の海の浅瀬には白波がいくつも見える。
Aタイプがスタートする朝の海といえば、鏡面のような穏やかな印象があるが今年は違った。浅瀬には波が立ち、海面のところどころがうねってみえる。今年のスイムはハードモードだなと思った。
波立つ海を泳ぐことより、ぼくは波酔いを心配した。かつて海で練習を始めた頃、二日酔いみたいなひどい波酔いを経験してから、海で泳ぐときには必ず酔い止めを服用することにしていた。普段は1錠を割って半錠ほどで済ますのだが、今日は1錠を使うことにした。
Bタイプのスイムチェックが始まったあたりから進行役の新田さんが
「体調が心配だったり、泳力に自信のない選手はスイムスキップの申請をしてください。無理はしないでくださいね。」と、しきりに自制を促している。安全第一のお知らせぐらいにしか気に留めていなかったが、海からの風が強まり、幾重もの白波が立つのを目の当たりにすると、時間経過とともに高くなる波を危惧しているのが理解できた。待機する選手からスイムスキップを選択するといった声も聞こえてくる。
ぼくらBタイプの選手がスイム会場へ移動を終えた頃、スタート15分前ぐらいだろうか、審判長からスイムの距離変更が告げられた。今年のB.Rタイプのスイムは1、350mに短縮された。短縮コースは事前に準備されていたのではなく、たまたま中間付近にあったブイで周回させることで短縮対応ができたことをレース後に知った。
ぼくは腹を括ってスタートを待っていたので距離短縮の措置に別段なにも感じないままに海上に浮かぶ目標物の説明を聴いていた。
定刻7:30。号砲を合図に選手たちは一斉に海へ向かう。ぼくはちょっとだけ浅瀬を歩き空きスペースを見つけ海へ飛び込んだ。ひどく濁った海底を見ながら水を掻きストリームラインの姿勢で波に翻弄されてみた。波の間隔や強さを掴もうとした。波の通過にあわせて水中を進み、通過後にブレスができればと考えていたのだった。
最初の何度かは上手く行った。しかし、今思えばそれはほんの僅かだったかもしれない。周囲からのプレッシャーを受けた途端にタイミングが合わなくなった。ブレスの最中に波に揺られると自分がどこへ向かおうとしているかが判らなくなる。ヘッドアップしても眼前には高い波が現れ視界を塞がれてしまう。その高く盛り上がった波の斜面には必死に泳ぐ選手らの姿しかみえなかった。
波に翻弄されながら周囲の選手達から離れないように努める。すると腕の時計が振動し、スタートから10分が経過したことを伝えてくれた。自分の泳力なら一つ目のブイまであと150mぐらいだろうか。そんなあたりをつけてヘッドアップを繰り返し、ようやく視認できた周回用のブイはそう遠くはなかった。
第1ブイを通過して第2ブイへ。ここはブイの間を繋ぐロープをつたった。第2ブイを折れて岸に向かう。ここは後ろからやってくる波に乗れれば楽に進む。ぼくは前を泳ぐリレーの選手をみつけ、その左後方につく。きっとぼくより泳げる方なのだろうと考え、先導役として利用させていただいた。
眼下の海底にごろた岩が見えた。岸は近い。それでももうしばらくは泳がなければならないのだけど、言わずもがな沖に向かうのとは気持ちはまったく異なる。終わりがみえる。あっという間のスイムだったなと思ったとき、あらためて距離が短縮されたことを思い出した。
海底がより迫ってくる。ブレスするとすでに立ち上がっている選手がみえる。つられるように思わずぼくも立ち上がる。しかし、岸まではまだ50mほど距離があった。2度ほどドルフィンぽいことをしたがまったく上手くできないので、海中に飛び込んでギリギリ岸まで泳いだ。
※スイムアップ0:22分
2.バイク
拍手と声援。ロードバイクのタイヤとアスファルトの摩擦音にホイールの回転音。朝の佐和田の街にトライアスロンの音が響く。第2幕、バイクパートの始まりだ。
まずは両津をめざす。追い風だ。漕ぎ出しは力んでしまうのか、ハムストリングスやら四頭筋がものすごく疲れてしまってペダルを漕ぐのが嫌になる。いつもそうだ。なので回りにつられずに自分の気持ちいいペースでペダルを踏むように努める。追い風にもつられてはいけない。入りは自分のリズムが大切。左手に展開する大佐渡の雄大な山々に時折目をやりながら国仲バイパスを走る。
新穂を経て両津、佐渡1周線に辿りつく。両津海岸から河崎、真木、入桑、姫崎を通って水津までくるとスタートの河原田から距離にして約30km。特徴的な佐渡島の形状の釣針のような地形をトレースすると風は完全な向かい風となった。
AS(エイドステ-ション)で補給ボトルを受け取る。今年のボトルは黒、ソフトタイプでとてもカッコいいボトルだった。そしてすぐ目の前にはリレー参加の佐渡市長殿のバイクがいて、ボランティアの子らが、市長速いねーと話し合っているのが耳に届いだ。白いTシャツをまとった彼の株は上がったに違いない。
向かい風とは喧嘩しない。無理に頑張らない。30㎞/hキープは難しいが焦らずいつもの自分の漕ぎ方を通す。チョイ重いと感じるぐらいのギアで自分の体重を乗せるように、そして踏み込みすぎないようにペダルを踏む。ケイデンスは高くはない。風が強いと感じたらギアをひとつ落とす。ひたすらそれらを繰り返す。
岩首、多田、城ヶ崎に赤泊、そして羽茂を超えて小木。距離にして概ね80km。スイム会場に続いて小木ASで待ち構えていたIさん夫婦の応援が背中を押した。
スタッフのコース誘導に従って右折すると斜度のある上り坂が現れる。小木の坂だ。速度はあっという間に削がれ減速する。陽射にあたってすぐに汗だくになった。自分としてはリズムよく、これ以上ないぐらいうまく坂を上っているつもりだが、後続に次々と抜きさられる。力の差をみせつけられた。小木の坂はいつも試練が詰まっている。
登坂の途中、反対車線、右手側に順位を教えてくれる男性がいらっしゃった。過去にもこの坂で通過順位を教えていただいたことがある。おそらく同一人物だろう。ぼくが通過するときに「44番!」といわれ励みになった。レース中の順位なんて知りようがないので本当にありがたかった。サドルは前乗り、上ハンドルを軽く指先でつまみ腹圧をあげる。セオリー通りのロードバイクの登坂に徹底した。
上りの難所を越えると素晴らしいほどの追い風になった。そしてコースを進むにつれて空は暗転する。分厚い曇が陽射しを遮ってくれるので歓迎だが、あまりの急激な天候の変化に驚いてしまった。
下り坂ではホイールに仕事をしてもらいぼくはバイクコントロールに専念した。最後の上り坂となる西三川は追い風が背中を押してくれたので楽に上ることができた。
その背中を押す風は真野まで続いた。八幡館を通過したあたりからやや弱まった感はあったが、サイコンに目をやるとAve.30km/hを表示していた。終盤の追い風と下り坂のおかげだ。河原田まで気をよくしてペダルを漕いだ。
こうしていま一度、記憶を手繰っていくと、場面において適宜やらなければいけないことをちゃんとやり通せるかが肝要だ。とはいえ環境が良かった、つまり気温がさほど高くならなかったことがバイクパートに耐えられた一番の要因に間違いないと思う。
※バイクアップ3時間37分
3.ラン
トランジションで審判長から声をかけられた。まさかのペナルティー!?なんてことはなく小佐渡の風の状況とバイクへの影響をヒアリングをされた。端的に答えたつもりだがアレでお役に立ったのだろうか心配だった。
肩書きに「長」の着く方の重責は計り知れない。スイム短縮の判断なども含め、現場の情報収集に勤しむ彼の姿をみて頼もしかった。ぼくらは運営に関わるあらゆる人々によって競技に没頭できることをゆめゆめ忘れてはいけない。
さてランへ。宮古島のときのように忘れ物をしていないか身の回りの確認をしてスタートした。空は一面の鉛色でいつ雨が降ってもおかしくない様相だった。進行方向から強めの風が吹いてくる。海をみると緩むことのなさそうな白波がいくつも立っていた。
走り出しは悪くなかった。バイクからランの動作移行の違和感もあまり感じなかった。なにより陽射が照りつけないのが大いに助かった。気温はさほどではなかったけれど携帯したビニール袋に氷を詰めてもらって身体を冷やしながら走った。
1周目は調子に任せた。かなり前(赤泊あたり)から気になっていた生理現象を沢根ASで済ませる。トライスーツがワンピースなので着脱に手間取った。ミドルのレース中に用を足すのはこれまでほとんどなかったが、今回の道中は汗をかかなかったということかもしれない。
沢根の折り返しから河原田まではサブ4ペースぐらいで走れたが、以降はキロ6分以下に落ちた。当然時計は把握していたがまだ中盤なのでキープに徹する。エネルギー切れもあり得るのでひとつジェルを口に入れた。右足の中指が靴に当たって痛かったがそれはペースダウンの原因ではなかった。
海岸沿いコースの2週目。顔見知りの選手に声を掛け合う。周回コースの良いところのひとつ。広角を上げて笑顔に努める。
頭で何度もフォームをチェックする。この5月ぐらいからフォーム改善として、骨盤周りと上半身の連動動作、腕振りにピッチ、それから厚底シューズを上手に利用できているかなどなど。これまでやってきたことを同じように繰り返すように努めるがペースアップに結ばなかった。
次のASまでは止まれないと自分との交渉を繰り返す。その頃はペース維持がやっとだった。終盤はペースを上げられるだろうと楽観的だったが、実際に走ってみるとそんな余地はわずかもなかった。
限界を超えるとか、自身に抗えなんていう言葉はぼくには空虚でしかない。頑張るという言葉も嫌いじゃないけれど具体性に欠けている。自分のできること、これまでやってきたことを愚直に繰り返すしかない。同じことやっているつもりでも疲労によって精度が低下している。なのでしつこく繰り返す。終盤はこれしかない。今回は気温もほどほどで力を発揮できる環境にあったが、どういうわけか走ることができなかった。これが今回のランパートのざっくりとした総括であり、これからの課題である。
※ラン 2:07分 ゴールフィニィッシュ 6時間9分
2025年9月8日月曜日
週末は佐渡へ。2025.9.1~9.7
2025年9月3日水曜日
佐渡の予測と準備のこと
バイク時のスペシャルドリンク2本(謎の白い粉たちのブレンド400Kcal/本)、掛水1本、Vespa2個、ライスピュレ各種4個各100kcal、Mag-on(120kcal)2個、カフェイン入りモルテン3まで
ウォーターローディングとしてアルコールは5日前、カフェイン(コーヒー)は4日前から摂取をやめる。大会前日の土曜のお昼から炭水化物多目、夕ご飯は午後6時頃に食べたい。当日の朝は3時半起床、4時には朝食を摂りたい。