宮古島へ向かう空港の売店で買った超有名キャンディの包みに「止まない雨はない、噛めないハ◯◯ュウもない」とあった。商品開発とコピーライターのちょっとした遊び心だろうが、こういうことこそ人の心を豊かにするのだとぼくは思う。余白や空白を埋める遊び。ぼくにとっての宮古島行きは日常に空白を設け心を広く豊かにするためのアソビなのだ。
今は19(土)午前。滞在3日目。多湿の環境に幾らか慣れてきたと思う。今も曇空だが風がそよいでいる。
現地入りした木曜は雨で宮古到着時にレンタカーを駆って(ナビなし笑)、初めて宮古島の道路を運転、スマホをナビ替わりにするも迷いながら宿に到着する。宿にチェックインした際、部屋のすえた匂いが強く鼻を点いた。湿度のせいだろう。我が家も獣臭が酷いので他所のことは言えないが、想像していた南国の海風吹く清々しさとは、あまりにかけ離れていることに萎えた。1人ぼっちというのも応えた。
競技説明会のある18(金)。午前の早い時間に仲間を宮古空港に迎えに行くという課題をこなし、皆がバイクを組み立てたり準備をしている間、ぼくは伊良部島大橋までランニングに出かける。宿は平良(ひらら)にあって伊良部大橋まで片道約3km。走りはじめた途端、ぶ厚い雲が散霧して強烈な陽射しが降り注いだり、急坂のアップダウンに出くわしたりと大汗のうえに顎が出てしまう。
競技説明会までには十分時間があるので、宮古の副キャプテンの知り合いへの挨拶回りやチームメイトのご実家訪問に同行。お土産を携えそれぞれのお宅にお邪魔する。それぞれの会話が感慨深く、ほんのり地元の人びとと交流を持てたひとときだった。夕方、大本命の競技説明会に参加してこの日の予定を終える。いまひとつ盛り上がりを欠いたが悪くない会であった。
そして今朝はひとり伊良部島をバイクで1周。曇り空の下、やや風が強かったが2019年のバイクコースの一部をトレースして、いくつかの港へも赴いた。急坂があってバイク練習としては十二分に刺激的だった。橋のたもとにある道の駅で休憩して観光気分も味わえた。午後はバイク預託。確実にレースの時刻が刻々と近づいている。
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