2015年10月19日月曜日

トレーニング(レース後週)'15.10.12〜10.18

10月3週のトレーニング
テーマ :回復走から柏崎マラソンに向けた練習

月 休み
火 積極的休養 朝カブトヤマ 5km 12往復 32分
水 休み
木 ジョグ9km 58分
金 朝ジョグ6km 37分
    プール1,000m  40分 (25,50mイージー&ハード、ドリル)
土 ジョグ12km 64分(アップ〜レースペース5km〜ジョグ)
日 朝ラン20km 6分走 120分
     バイク45km 90分(県縦断お手伝い、ゆるサイ45km)

週の振り返り 
 新潟シティは実質30kmで止めたので肉体的なダメージは少ないと思いきや、四頭筋や故障気味の右膝の腱など、いたるところに余波が5日間ぐらいまで残った。
 今秋のマラソン2戦を省みると、トレーニング内容と休養までサイクル、それから日常生活における体調管理(食事や体重)は、緩やかな能力の低下を招く可能性を孕んでいるのかもしれない。それが言い過ぎだとしても、良くて現状維持がいいところだろうと決めつけることにした。

 もっと自分というオリジナリティーを持って、最良のトレーニングに勤しまなければならないのだと反省するこの頃。
 昔大好きだった、競馬予想の神様と言われた大川慶次郎氏がおっしゃっていた「予想はオリジナリティーがなきゃならないヨ」という言葉を思い出す。
 奇を衒うということではなく、自分の信じるところを持って、ダンゴ(予想)を打てとおっしゃっていた。
 自分の信じるところ。これを確立するまでが難儀なのである。情報は多種多様で川を流れる 水のごとくの量がある。百家争鳴なのだ。それらを選択し組み合わせ、煮詰めに煮詰め、昇華するまでに至った時、結局は基本に戻るのではなかろうか。古今東西、昔からブレない核は変わらないはずである。
 苦しいと楽しい(ラク)の比率が1:30ぐらいの今のトレーニングの内容なら、このまま何も変わらない。ひとまず来週はレースなので今やるべきことをやって、照準の狂わない程度に刺激を入れよう。その後に次のシーズンを見据えトレーニングの内容を刷新したい。

  今月のRUN距離(10/18まで)…186km (トレーニング時間 6.0H / W)

2015年10月12日月曜日

新潟シティマラソン2015

 フルマラソンを走るようになって今年で5年目。新潟シティのフルは5度目の出走だ。そして今回のフルマラソンで通算10走目という、ちょっとした節目に当たるのがこのレースだった。


 スタート前には雨が降っていた。雨脚は走り出してしまえば気にならない程度のものだ。けれどスタートを待つランナーにとっては、出来れば願い下げしたい天候だ。雨は体温を奪い、シューズや衣類を濡らしモチベーションを低下させるものだから。

 開会式ではそんなランナーを慮るように、ゲストの高橋尚子さんが3年前の雨の大会が忘れられないと挨拶で切り出した。雨のいくつかのメリットを明かし、陸上競技場に集ったランナーを鼓舞する。
 ぼくにとってもその大会は忘れられないレースだった。サブ4達成を目標に臨んだ、2度目のフル挑戦。ぼくは雨のもたらす幾つかのメリットを味方に付けて3時間47分でフィニッシュ、目標を達成した。そのプロセスと経験が、現在の有酸素運動へ傾倒する契機となった。2012年の新潟シティマラソンは、それ以降のぼくの人生の時間の使い途を方向付けた大会だった。

 アップをして15分前にはスタートに整列をした。キョロキョロと辺りを見回して見知った顔がないか探す。見当たらない。例年よりスタート時刻が30分繰り上がったことで準備に追われ、皆と逸れてしまった。仕方ない。ひとりで号砲を待った。いつしか雨は止み、ビニールのポンチョを脱ぐか迷ったが、見上げれば薄墨色の空が広がり、いつまた雨が降り出すかわからないので暫くはそのまま着ていることに決めた。

  レース開始時刻、号砲が鳴る。ランナーの群れがゆっくりとスタート地点から吐き出される。ぼくは計測ゲートを踏んだところで左手のガーミンのボタンを押した。レースの始まりだ。
 移動する大きなランナーの群れについていく。極端に遅くもなく速くもないペースで入りの1kmは5分30秒。走破目標からすると遅いスタートだが、息をつくるのには充分だ。先は長い。焦らずに進もう。次の1kmはペースアップする意識で気分良く脚を動かして5分10秒台。そして次は5分ぐらいを目指して思惑通り3km通過はキロ4分55秒。充分だ。ここでアクセルを固定する。あとはひたすら楽に、経済的に走ることを心がけた。

 県庁から千歳橋、関屋大橋と市街地走は殊のほか順調だった。関屋分水路の10km通過は49分と少し。左手の甲にペンで記した通りに進むことが出来ていた。

 住宅街を抜け海岸線へ出る。ここからしばらくは一定のペースで巡航しなければならない。視線をアスファルトに落とすと、視界に入ってくるのは前のランナーの脚部と、被っているサンバイザーのツバ先から一定の間隔で落ちる水滴、雨のそれではなく、ぼくの汗だった。滴り落ちる水滴を見ながら走ることに集中する。自分の息遣いとアスファルトを踏むシューズの音だけが世界を満たし、時間感覚を失うような気がした。

  海岸沿いのコースに出る。心配した風はほとんどなかった。ぼくは相変わらずアスファルトを見つめ、黙々と前に脚を出した。
 15km通過は1時間13分。予定より1分速い。ここで持参したジェルを補給する。調子は悪くなかった。このまま行こう、そう思っていた。顔を上げると眼前には大勢のランナー達が、緩やかに畝るコースをトレースしているのが目に映った。

 新川漁港を過ぎたあたり、確かその辺りだったと思う。坂を上のぼって暫くすると、折り返してきた仲間たちがふっと視界に飛び込んでくる。ファイターズさん、M谷さん、続いて未来ママさん。それぞれに声を掛ける。追いつけるかな、追いつかなきゃ。レース後半を想い描きながら淡い期待と闘志を抱いた。

 20km通過は1時間37分。上手く走れていた。すぐに折り返しとなり、今しがた来たコースを戻る。長い海岸コースのちょっとしたアクセントとなる新川漁港を目指した。
 新川大橋の下り坂を勢いよく駆けおり、漁港に向かって折れる。再び現れる下りを勢いよく駆けて折り返し、今度は坂をのぼる。この時の海岸線に戻るまでの坂がやけに長く感じた。
 海岸線のコースに戻ると幾分緩やかなのぼりになる。すると、後ろから体格の良いランナーに追い越される。身体の割に速いなぁと感心しながら僕は時計を覗いた。なんとラップが5分を越えていた。気を抜いてしまったと、その大柄なランナーに取り付こうとするが、なかなか差は縮まらない。ピッチを上げ並走しようとしたが敵わない。身体が少し重い。それでも25km地点の通過は2時間2分。辛うじて目標はクリアしていた。
 しかし、これ以降はキロ5分ペースを確実に下回るようなった。計画から約10秒のビハインド。焦る。そんな時、すぐ近くでぼくの名を呼び、ファイトー!と大きな声が耳に届いた。H澤さんだ。ぼくは声がする方を振り返る余裕もなく、視線を落としたまま片手を上げて合図した。

 里程標を通過するたびにラップタイムを確認した。5分と数秒。きっと調子を取り戻すことは出来ないだろう。取り敢えず、残りのジェルを補給して息を入れることにした。もしかしたら、ひょっとしたらと回復する可能性を補給に託す。
 ハーフの折り返し地点に停車してある、ランナー回収に用意された赤い大型バスの横を通り過ぎる。回収用のバスなんて自分とはまるで関係のない存在に見えたがその時は違った。出来れば何かきっかけを作って乗り込んでしまいたいと思った。けれどそんな大胆な勇気は持ち合わせていない。このレースをこれからどうマネジメントするか、それがぼくに突きつけられた課題だった。

 30km通過は2時間29分。目標から3分の遅れ。そこまでの道程で思い巡らした幾つかの選択肢の中から、考えを一つに絞った。実は前走のこともあったのでベテランランナーから、30kmあるいはもっと後半で起こりうる事態について、幾つかの助言を授かっていた。ぼくはダメージを最小に抑え、次走(再来週の柏崎マラソン)に繋ぐことを選択した。
 ここでぼくのフルマラソンは終わった。ペースを落としてコースの一番左側に寄ってトボトボ走る。キロペースは6分を超えた。前走の湯沢ハーフと同様、自ら掲げた目標を道半ばで引っ込めてしまった。ほんとカッコ悪いや。
 以降はファンランだった。時々、沿道から受ける声援に対して応答して気を紛らわした。
 タコ公園、西海岸市営プール、マリンピアを通過。普段練習で走る島ランよりもペースは遅く、ピッチも小さい。かと言って、ゆっくり走っているからといって楽なワケではもない。

 アスファルトに落としていた視線を進行方向の遥か先の方や、海や沿道に向けることで、様々な光景が目に飛び込んでくる。声援に呼応したり、沿道の方々とタッチする度に、走る力の助けになった。「ファイト」の何気ない声援が素直に心に沁みて、走り続けるモチベーションを保つ。
 こういうのも悪くないナ。途中で諦めてしまったことへのわだかまりがほぐれ、完走すること目標にゴールへと脚を進める。

 競技場のフィニッシュゲートをくぐったのはスタートから3時間45分後のことだった。5度目のシティマラソン、10度目のフルを完走した。
 雨の新潟シティは、きっと僕に何かをもたらしてくれる。そう思えるように次に臨もう。(了)



2015年10月10日土曜日

トレーニング'15.10.5〜10.10(レース週)

10月2週のトレーニング
テーマ :フルマラソンに向けたコンディショニング 



月 ラン12km (5km+5km レース走) 63分
火 アクティブレスト 朝ラン3km+ウォーキング 30分
水 帰宅ラン18km ジョグ110分
木 休養
金 休養
土 朝ラン 7km+4km ジョグ40分

週の振り返り 
 さて日曜は新潟シティマラソン。今週は、大会当日に気持ちよく走れるようにコンディションづくりに専念した。毎度恒例のカフェイン、アルコール抜きなど今や定着しつつある幾つかのルーティンをこなす。それからシティに際して、ストックしていたターサージール2の新品を下ろすことにした。これで少なくとも走り心地は変わるだろう。ひとまず今やれることは全てやろうと思う。
 今度で通算10走目のフルマラソン。次走の柏崎に繋がる内容で駆け抜けたい。

今月のRUN距離(10/10)…92km (トレーニング時間 3.5H / W )

2015年10月6日火曜日

横越ふれあいウォークと新潟シティに向けて。

 今年4月の佐渡トキマラソンを完走したときのブログで、ぼくは、マラソンは自分で作った旅のしおりを見ながら走る云々と綴り、続いて、この秋には新しいそれを携えたいというようなことを書いた。
 力試しの湯沢が思い描いたようには走れず、以降の練習でもいまひとつ手応えがない。春先と比べると調子は良くはない不満であり不安だ。いくらかでも走力が上向いていると感じられれば、前向きに物事を考えることも出来るのだが、一昨年の秋のしおりを取り出して開いてみることにしようと思う。

  そんな中、気分転換をと思い日曜日は「横越ふれあいウォーク」に参加した。横越の集落をスタンプラリー形式で周るその距離は凡そ20km。
 それぞれのチェックポイントではドリンク、お菓子、キビダンゴ、新米おむすび、蟹汁、豚汁…と趣向を凝らして振舞われていた。
 20℃前後の心地良い気温と、すこし高くなりつつある青い空の下を、皆でお喋りしながらジョギングを楽しむことができた。















 さて。
 シティは最初の5kmまでキロ5分前後で進み。以降30kmまで5分を切るぐらい。そしてフィニッシュまでは4分50秒。昨年の再現を狙ってみようと思う。スピリットZさん、ファイターズさんとの競争を楽しみにしていたけど、目前のライバルは昨年の自分だ。

《 走破目標 》
  5km 25M
10km 49M (24:35)
15km 1H 
14M (24:35)
20km 1H 38M(24:35)
25km 2H 3M (24:35)
30km 2H 27M (24:35)
35km 2H 52M (24:10)
40km 3H16M (24:10)
ゴール 3H 27M

2015年10月4日日曜日

トレーニング'15.9.29〜10.4(レース後週)

 9月最終週から10月1週のトレーニング
テーマ :回復走からシティに向けたポイント練習

土 カブトヤマトンネル5km 33分

    スイム1,200m 30分
日 越後コスモスハーフマラソン 21km 1時間49分

月 休養
火 アクティブレスト スイム1,700m+α 50分
水 アクティブレスト朝ラン 6km 35分
木 ラン12km 6分半〜4分50秒 65分
金 休養
土 ラン12km (5km+7km 5分走) 65分
     プール 800m 30分
日 ラン24km (横越ふれあいウォーク 20km 6分走 +4km 5分走) 4時間


週の振り返り 
 湯沢ハーフのダメージは心身ともに大きかった。
 四頭筋のダメージは昨年同様に著しく、坂の上り下りがいかに高負荷トレとなるかを改めて実感させられる。少なくとも湯沢はとても質の高いトレになったのは間違いないようだ。H間さんからのアドバイスに従って、高タンパク質を含んだ食事とカルシウムやビタミンといった栄養を摂りながら体の回復に努める。もちろん心を満たすアルコールも少々。

 金曜日は会社内定式で昼間からアルコールを入れてしまい、週末ということもあり、夜もそのままネオンへ誘われて午前様。そうなると土曜はアルコール抜きとの闘いとなって、予定していた内容を大幅に変更してのトレーニングとなった。日曜はランイベントでLSD。イベ終了後に横越ヤンバラーズのH川さんが尽かさず10km走へ出発するのを見届け、モチベーションの高さに刺激を受け、僕も帰宅後にほんのちょっぴりペース走を入れる。

 ところで、朝ランに関するコラムで見つけた一文を引用したい。朝活派の僕としてはナルホド、だからか!と納得の理由を見つけた。
 誰かと一緒にランニングをしたり、楽しい程度に厳しいペースで走ったりすると、脳内で、心地よい気持ちになるエンドルフィンという物質が増え、ランナーズハイになります。さらに興味深いことに、エンドカンナビノイドという別の化学物質(脳内マリファナ類似物質)も一緒に作用するというのです。これらは朝に出る量が、夜に出る量の3倍になると言われています。
9月のRUN距離…210km
今月のRUN距離(10/4まで)…48km (トレーニング時間 8.0H / W)


2015年9月29日火曜日

第14回 越後湯沢コスモスハーフマラソン 2015.9.27


 第1ウェイブの真ん中あたり、いつものようにほど良い緊張感を持ってスタートの号砲を聞いた。スタートまでは周りと歩様を合わせて進み、ゲートのセンサー通過からは息をつくるつもりでランナーの群れを縫うように走る。
 あまり周りをキョロキョロ見ずに、視線は前方の道路に固定して走り続けた。アスファルトは今しがた雨が降ったように黒く濡れている。入りの1kmは4分30秒だった。
 2km、3kmと進むにつれ発汗著しい。気温は20℃前後にかかわらず、サンバイザーのツバ先から汗が滴り落ちた。これはちょっと用心と思い、最初のエイドでスポドリを口に含む。そこから左折するとコースは山道となり、上り下りの激しさが徐々に増していった。
 上り坂の途中、5km表示を通過した。辛うじて25分を切っていた。ペースが遅い。それは上り坂の所為にして、まだ始まったばかりだと気持ちに折り合いを付ける。

 大源太(だいげんた)までは緩やかな上りが続く。相変わらず発汗が著しく、思うようにペースが上がらない。一緒に走るランナーに抜かれることはあっても、抜くことはなかった。焦りが少しづつ不安に変わる。調子がよくないかもしれない。ただ「調子」という安易な言葉で片付けてしまっていいのかはよく判らないでいた。
 ようやく上り坂が終わり下り坂に入った。トンネルをくぐるその少し前に、右足の靴紐が解けたことに気がつく。背後を走るランナーから、靴紐が解けてますよ、と声を掛けられる。僕はランナーの群れから外れ、道端に寄って紐を結んだ。焦る気持ちを少しでも和らげる意味もあった。そう言えば、去年は解けた靴紐をほっておいてそのまま走ったっけ。
 下り坂は続いた。靴紐を結んだことを頼りに思い切りくだる。一歩毎にズシリと足首と大腿部に振動が伝わってくる。昨年この辺りはキロ4分を切った。今年は10秒ほど遅れて、鬱蒼とした濃い緑に覆われた山道を駆けおりた。

 山間部から里へコースは続く。下り坂をうまく利用してスピードに乗りたいが、思うように身体が反応してくれない。多少息も苦しい。辛うじてキロ5分を切る程度のペースに留まってしまう。
 小刻みな上り下りが現れる。視線を濡れたアスファルトに固定しながらフォームを点検する。腕振り、腰の高さ、歩様。それぞれを何度も執拗に。そうすることで走ることに集中して、何か変化が起こることを期待した。
 10km通過は49分台。今日は難しいな。不安が諦観に変わる。じわじわとネガティヴな思考に取り込まれていく。するとパタパタと左足から音が聞こえた。今度は左脚の靴紐が解けていた。溜め息が出そうになる。すぐに側道に寄り、解けた紐を結び直す。しゃがみ込んだ前をいくつかもの足音が通り抜けていく。ぼくはすぐに立ち上がり、その足音達を追いかけた。

  下り坂の勢いを借りながら5分を切るペースで進んだ。コースはスタート地点に戻り13km地点を通過。1時間4分台。リタイヤしてしまうことを想像してみたが、ここで走るのをやめる勇気と、レースを投げるのに相応しい理由が見つからなかった。あと残り8km。維持できるこのペースで進もう。この時は悪くてもキロ5分ぐらいで進めるだろうと高を括った。ただそれが容易でないことは何となく想像できた。けれどやっぱり走るのをやめる訳にはいかない。
 下り坂が続いている間は何となくごまかしが効いたが、上り坂になるとペースはガクッと下がった。脚にきているというやつだ。
 そんな上りの道すがら、突然、名前を呼ばれハッとする。同級生のHだ。前日SNSで簡単なやり取りをしていたが、まさかこんなところで!と思いつつ、ぼくは咄嗟に合図を返した。少なくともカッコいい姿ではないので、バツの悪さを感じたけれど、思いがけない声援が背中を押した。前に進む力に変わる。

  高架橋を渡り、上り下りが何度となく続くー畝った通りの駅前の商店街へ進んだ。消化する距離に比例するようにペースは落ちていく。何度か諦めて立ち止まろうとしたけれど、そうしたらそこで全部が終わってしまうような強迫観念が働いて、それだけは許さなかった。
 越後湯沢駅前でM谷さん、商店街の折り返しでAkiちゃんを見かけた。どちらも声を掛ける間も無く通り過ぎて行く。
 昨年もこの通りは辛かった。力を出し切って頑張るという点では似ているが気持ちが対極、正反対だ。辛いけど楽しい、ただ辛いだけ。去年は開いていたが、今年は完全に閉じている。そんな感じだ。

 再び高架橋渡る手前、エイドでスポドリと水をもらい、水は頭から被った。そうすることで何かが変わるかもしれないと思ったけれど、何も変わらなかった。シャツの背中が濡れ、ヒンヤリと冷たくなっただけだ。なす術もなく、打ちひしがれたようにコースの一番左をトボトボと走った。残り3kmを切ったと頭で理解していても、ペースを上げる元気はなかった。ならば少しでもは楽しもうと思ってみたけれど、気持ちが不貞腐れていて切り替えられない。ただゆっくりと進むことしか出来なかった。左腕のガーミンはキロ6分のペースを示していた。
 ようやくゴールが見えた。ひとまず終了だと思うとホッとした。ぼくは変わらない足取りのまま、ゴールの真ん中を通りフィニッシュセンサーを踏んだ。時計は1時間49分。脚を止め、膝に手を置いた。それから何事もなかったように、再び歩き出そうとすると大腿部が重く、鈍い痛みを感じた。

 週末にアップしたブログの締めに、昨年の自分と勝負だ!と締めた湯沢コスモスハーフマラソン。結果は大負けだ。スタート前、ゲストの千葉すずさんが、マラソンシーズン突入の秋の初戦、皆さん足慣らしのつもりで気軽に走って下さいね、と話していたのを思い出し、その言葉にすがる想いになった。次走に繋がるレースとはとても言えない内容だが、いくつもの大会に出ていればこういう事もあるのだろうと、ありのままを受け入れながら、日々のトレーニングの中で原因の糸口を掴もうと思う。次走は新潟シティマラソン、今度はフルマラソンだ。(了)

2015年9月26日土曜日

トレーニング'15.9.21〜9.25 (レース週)

 9月4週のトレーニング
テーマ :ポイント練習、時間走とペース走。

月 島ラン30km ジョグ3時間20分

    スイム1,000m+α (50m、70秒インターバル10本、ドリル他) 30分
火 アクティブレストスイム1,400m+α (100m×6、50m×10、ドリル他) 40分
水 ラン16km 12km.4分50秒走 4kmジョグ 80分
     バイク40km 水原〜290号線〜出湯 90分
木 ラン12km 5分30秒ペース 65分
金 休養

週の振り返り 
 シルバーウイーク3日目。K夫妻とジョグで島2周。途中、Kねこさんとすれ違ったり、M谷さんに抜かれたり。リレーのダメージが色濃く残るハムを引き摺るように3時間オーバーで30km。
 午後はアイシングを狙ってプールへ。プルの抜手はズボンのポッケから手を抜く様に、を呪文の様に繰り返し、ポッケのある位置までしっかりかいてはスッと抜き、キャッチは水を丸めとるように前体重で…。気は早いが来年に向けた泳力アップを目指し基本動作のおさらいをやった。
 そして連休最終日は湯沢コスモスの確認走。いつもの12km走とコースを変更して、少し起伏のある放水路コースを走る。欲を言えば40秒台でいければ良かったが、まぁ練習走としては上々な方だろ。本番は昨年の時計、ネットタイムの1時間37分越え並を目指すつもりだ。ライバルは過去の自分だ。

 9/25までのRUN距離…178km(トレ時間/週…8時間30分 程度)